泉区中田町、長さ20メートルの道路用地らしきもの、30年以上放置されている理由とは?
ココがキニナル!
泉区中田町の弥生台交差点付近に建設中の道路用地の様なものがあり、長さが20メートル足らずしか無く10年以上も放置されている。何か事情でもある?(BANDO_ALFAさん/山下公園のカモメ)
はまれぽ調査結果!
土地区画整理の範囲内にあったために、1980(昭和55)年に開発業者によって作られた計画道路・環状3号線の一部分。この区間の工事着工は未定。
ライター:小方 サダオ
環状3号線の先行区間を調べる
郊外部の重要な環状道路という位置づけの環状3号線建設は、どのくらい進んでいるのだろうか?
横浜市道路局のホームページによると「磯子区杉田五丁目と都筑区佐江戸町の28.28kmを結ぶもので、整備率は現在のところ約63パーセントだ。 北部と南部の区間を先行して行っている」
「北側区間は、瀬谷区二ツ橋町(二ツ上橋交差点)から都筑区佐江戸町(落合橋)までが完成している。また南側区間は、磯子区杉田五丁目(国道16号)から戸塚区戸塚町(日之出橋交差点)までが完成し、現在は日之出橋交差点から国道1号線までの区間の事業を進めている」という。
環状3号線の完成予想図(赤い線の区間)
投稿の道路は、環状3号線の中ほどの区間になるようだが、北部と南部を先行して整備しているのは、横浜市がこの区間を重要視しているからかもしれない。
そこで建設が進み、環状3号線と国道1号線を接続する橋梁部までほぼ完成しているという、南部の区間、日之出橋交差点から、市営南戸塚住宅の中を通る国道1号線までの区間を訪れてみた。
二ツ上橋交差点(青矢印)と市営南戸塚団地(緑矢印)
日之出橋交差点では、4車線の環状3号線は左右に分かれていた。この日之出橋交差点までが環状3号線の南側区間として完成している地点の終点だ。
環状3号線の南側区間の完成した区間の終点(白線の内側から撮影)
この先には建設中のトンネル区間がある。
日之出橋交差点付近。この道路とトンネル区間(青矢印)がつながる予定だ
建設中のトンネル区間
ゴルフ場の下を通るトンネル
トンネルの先の道路予定地
トンネル区間の先は、市営南戸塚住宅内から国道1号線に接続する区間がほぼ完成している。
団地内には、ガードレールで中央部分に囲いがされた、幅の広い道路ができている。
市営南戸塚団地内の環状3号線の予定地
市営南戸塚住宅
約100メートルつづく団地内の環状3号線の予定地
団地を過ぎると柵をされた先の区間は陸橋になっていて、山の手前で止まる直進道路と途中から右に弧を描いて曲がる道路が出来上がっている。
道路局のホームページによると、直進道路は国道1号線の下を通り、曲線の道路は国道1号と接続するランプ区間だという。
団地内の道路の先は、柵が設置されている
幅の広い道路が延びている
団地から先は陸橋の形で国道1号線につながる
国道1号線の下をくぐる直進道路と国道1号線と合流するランプ区間
国道1号線の下を通る区間
泉区の場合は住宅地の中を通る形だが、この区間は団地の中を環状3号線が通ることになる。
また国道1号線との接続ということで、交通量は多くなりそうだ。