建設予定地からレンガ造りの謎の遺構が出てきた横浜市の新市庁舎予定地の現状は?
ココがキニナル!
横浜市の市庁舎建設予定地から旧逓信省などの遺構と思われるものが出てきた、その後はどうなっているの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2015年6月に発見された時点で見込んでいた通り、旧逓信省や住居の跡地である可能性がある。歴史的価値評価は今後だが、工期に影響はない
ライター:はまれぽ編集部
工期に影響なし
重松課長によると、これまでに多くの遺構が見つかっているが、現時点では「地形図に照らせばある程度推測はできるが、どれがどの建物の遺構、と結び付けられるだけの証拠はない。ただ歴史的価値がある建物である可能性は低い」という。
横浜貿易新報と「思われる遺構」は見つかっていない
新市庁舎建設予定地で見つかった遺構については測量図を作成し、写真を残すという対応が主だが、重松課長は「あくまで現時点での話。今後の発見によっては分からない」と話した。
歴史的価値の大きい発見であることが少ないと想定されるのであれば、新市庁舎の工期についてはどうか。その点については横浜市建築局公共建築部施設整備課の大場重雄(おおば・しげお)新市庁舎整備担当課長と福田渉(ふくだ・わたる)担当係長が答えてくれた。
写真は「前回出たので今回は・・・」とのこと
大場課長は「市教委との調整や、文化財保護法との兼ね合いもあるが、2016年度に設計を開始するという当初のスケジュールと変わらない」と話す。
大場課長によると、現在は試掘で見つかった遺構の周辺を3メートルほど掘削。測量図の作成や写真で記録を残している段階で、掘削は2016年2月末まで行う予定。試掘で見つかった遺構の周辺を3メートルほど掘削。その後、測量図の作成や写真で記録を残し、埋め立てまで含めて2015年度内に終了するとしている。
2015年度中に完了予定
大場課長は前回同様「現状では全体の工事期間や予算に影響はない。早期完成を目指すというスケジュールに変わりはない」との見解を示した。
取材を終えて
現時点では「歴史的価値があるもの」が見つかる可能性は低いと言うが、それはあくまで現時点の話。重松課長が言うように、発掘されたものが特定できれば価値あるものかもしれないということだってあり得る。
とはいえ、それによって新市庁舎の工期に影響が出るようであれば、2014(平成26)年2月に616億円だったものの、2015(平成27)年5月には719億円まで膨れ上がった建設費がさらに増えることも予想される。
はまれぽでは、この問題を引き続き追って随時報告していく。
―終わり―
ゆたかさん
2015年11月23日 23時28分
貿易新報社の遺構だそうですね。遺構だからと言ってすべて保存しておけるわけではないけれど、どういう見解が出てくるのでしょうね。
ペテン師さん
2015年11月16日 23時03分
昔の沼地を埋立てたところに建築工作物を建てようとして、試掘してみたらなんか出てきたんだけど、工事の発注者は「全体の工事期間や予算に影響はない。早期完成!」と言ってるわけですよねぇ!! でも、工事の受注者からみたら、工期は何があっても延長が認められなくて、人増やして 機械増やして 昼夜働いて 工期短縮努力しても請負金の増額も無しで「お上に奉仕しろ!!!」ってなことでしょ・・・ どっかのマンションの話みたいですよねぇ・・・・
よこはまいちばんさん
2015年11月16日 10時04分
横浜市はとにかくどんな理由があろうが新市庁舎を現在地の関内・港町地区から、土地の入手経緯を筆頭に北仲通南地区へ新築移転しなければならない裏の理由があるのですから、昨今の建築偽装問題同様に一定レベル以上の価値ある遺跡が出ても隠蔽しそうな姿勢デス。建設地選定も当然ながら、建設時期もオリンピックを控えての工費高騰の中で市民からの多くの批判があるにも関わらず、批判市民からは現在の民間ビル賃借問題も認めるものの、一切耳を傾ける事なくオリンピックでの来浜客へオモテナシ・アピールしたいと計画建設に邁進のみですからネ!半ば市民不在の市政って状態とも言えるのでは?