「横浜・東日本大震災復興支援フェスティバル」って何?
ココがキニナル!
山下公園で行われている「横浜・東日本大震災復興支援フェスティバル」って他のイベントと何が違うのでしょうか?
はまれぽ調査結果!
売り上げを寄付するだけでなく、被災地の子供たちを横浜林間学校プログラムへ招待するために使います。
ライター:河野 哲弥
もう一つの目玉ブース「特製Tシャツ」
1枚購入するともう1枚が被災地へ贈られる
特製Tシャツという形でイベントに協力しているのが、ハワイに本拠を置く「88Tees」というメーカー。
男女別にデザインが違い、色は2種類から選べる。
購入すると、同数のTシャツが被災地の子供たちに贈られる仕組みだ。
こちらは一日7~800枚を販売予定。価格は税込み2,000円。
被災地でも活躍したイベントカー
他、横浜市消防局による震災時用の非常食の体験ブース、イベントにきた子供たちからのメッセージを掲示するコカコーラ社のイベントカーなど、ご紹介しきれないほどのブースがあるので、詳しくは公式サイトを参照のこと。
出演者の、元体操選手池谷直樹氏にもインタビューを試みてみた
「石のステージ」で子供たちに体操を教える池谷氏
子供たちは可能性を秘めていると話す
各ブースとは別に、山下公園内の「石のステージ」では各種出演者による催し物が開かれている。
そこで、「学校では教えてくれないマット運動のコツ」を終えたばかりの池谷氏に、インタビューを試みた。
氏によれば、大人だと最初からできないとあきらめてしまうことが多いが、子供たちには無限の可能性があり、キチンと教えれば何でもできてしまうとのこと。
これは震災復興にもいえることで、こうしたイベントを通じて震災を知り、未来を考えるいい機会にしてほしいそうだ。
さらに、ここで学んだことがキッカケとなり、未来のオリンピック選手が育てばうれしいと話す。
最後に、主催者にこのイベントの経緯を伺った
前列左から中心人物の、横山氏、谷口氏、岩田氏
お話いただいたのは、広報を担当する谷口さん。
一見まとまりがなさそうなこれらのイベント内容だが、どのように形になっていったのだろうか。
谷口さんによれば、主催の中心メンバーは、かつて赤レンガ倉庫近くにあった「マッスルシアター」の劇団員だったそうだ。
テレビ番組「筋肉番付」の関連企画として、ミュージカルなどを公演していることでもおなじみの団体だ。
そんな3人は、3月11日に震災が起こると、その直後から「何かをやりたい」と考えていたそうだ。
開催場所としてイメージしていたのは、やはり思い入れの強い「横浜」。そこで「山下公園」の使用について横浜市に問い合わせてみると、震災復興が目的なら…ということで許可が降りることになった。
関東大震災を機に整備された「山下公園」
ただし、「食育をテーマ」とすることが条件とされ、市としてもNPO法人横浜ガストロノミ協議会の協力を仰ぐことになった。
「チャリティーカレー」の企画はこうして生まれていったのである。
また、震災に備え市が準備している非常食などの体験も合わせ行うことになり、「マッスルシアター」の二代目のリーダーである池谷直樹氏も参加を表明。「88Tees」などの協力は個人のツテなどで集めた。
後から考えるとバラバラに思える各企画は、人のつながりを介して、まるでジクゾーパズルのピースようにひとつずつはまっていったのである。
このイベント、本日も18:00 まで開催される。(一部発表に17:00とあるが、延長が決定)
単にお金という「形」の支援ではなく、震災地の子供たちへ向けた「人のつながり」が実感できるイベントであることは間違いない。ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
【イベントフォト】横浜・東日本大震災復興支援フェスティバルに訪れた人達
―終わり―