横浜のシンボル「横浜三塔」、普段は入れない屋上からの景色を特別レポート!
ココがキニナル!
横浜港のジャック、クイーン、キングのタワーの一番上はどうなっている?そこからの景色も見たい/開港記念会館の本町通り側の屋根にあるデザインは鬼瓦?昆虫?(トムわかさん/ジャン・ヨコハマさん)
はまれぽ調査結果!
ジャック、クイーンの屋上に潜入成功。キングは老朽化のため登ることはできなかった。ジャックの屋根にあるデザインは「蛾」だった。
ライター:カメイアコ
クイーンの塔
キングの塔に上れなかったのが残念だったので今度こそは、という決意を胸に高さ51メートルのクイーン塔へ。
クイーンの名にふさわしい佇まい
ご担当いただいた総務部広報広聴専門官の清水早苗(しみず・さなえ)さん
「クイーンの塔のてっぺんまで行くのって、やはり難しいですよね」と、早くも弱気。すると「ご案内できますよ! じゃあ早速行きましょうか」と清水さん。「そうですよね、やっぱりだめ・・・え、いい? いいの?」と、あまりにもあっさりOKが出たので、うれしさが遅れてやってくる。
なぜか階段の似合う同部課長補佐の平井洋大(ひらい・ひろもと)さん
階段が急で危険が伴うという理由で一般開放はしておらず、今後も公開する予定はないそうだ。とても貴重な体験をしているということに階段を上る足が急に震えだす亀井(単なる運動不足の可能性も否めないが・・・)。
屋上までご案内くださった平井さんは取材などで5回くらい上ったことがあるそうで「たぶん働いている人の中で一番上っているのでは」と、もはやベテランの域。
「階段は108段ですね」と清水さんが数えてくださった
108段、登り切って見える景色はいかに・・・!
外に出られる足場はなく、格子付きの窓から外の様子を見る感じだ。
象の鼻パークの船の様子もばっちり
神奈川県庁
来航する船を監視する編集部・小島
クイーンの塔は、港を正面にして来航する船に場所を知らせるシンボルとしての役割はもちろん、船を窓から監視をする税関としての役割も担っていたそうだ。
四方についている仕切り。光を中央に集める役割なのかな
建築については資料があまり残っていないそうで、建設の経緯としては市民の失業対策のためだったと言われている。大規模な予算が当てられたようで、塔の高さも三塔の中で一番高い。
窓越しから景色を見て歴史を感じられる体験ができたが、欲を言えば開けた景色も見たかったなーと思っていると・・・
「正直、あまりここからの景色はいいとは言えないですよね。7階に展望デッキがありますから行ってみませんか」と平井さんのナイスパス。ありがとうございます!
うひゃー! 隠れ横浜百景
展望デッキは年に3〜4回の一般開放を行っているそうだ。開港記念日や横浜三塔の日(3月10日)に合わせて限定公開しているそうだ。
さすが港の顔。海が一望できる。潮の香り、海の風を肌で感じられるのもいい。こちらのデッキからは・・・
キングの塔より、間近で海を見られる
先ほど取材陣がいた、クイーンの塔も近距離で見上げられる
帽子をイメージさせる特徴的なドーム。しかし、一説によると「銅板が酸化したことにより、緑色になったのではないかとも言われています」と室長の佐藤良之(さとう・よしゆき)さん。なんと建設当初は実は茶色っぽい色だったかもしれないというのだ。そうするとイメージが変わる・・・。
神奈川県庁もばっちり
しかし、残念ながら横浜市開港記念会館は見られなかった。開港当時は三塔がシンボルとなり、横浜に来航する外国船を見守っていたが、近代化するとともに高い建物が多くなったため三塔がお互いを見渡すことは叶わなくなってしまった。なんだかせつない・・・。