【参院選2016】開票から一夜、市民は参院選当選者に何を望む?
ココがキニナル!
7月10日に投開票が行われた参院選。神奈川県選挙区で当選した4人の議員に市民が望むこととは?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
公約に掲げた経済政策の推進や市民に目を向けた政策の実施を望む声が多数。選挙に行かなかった人は「投票したいと思える政策がなかった」との声も
ライター:はまれぽ編集部
「消極的」投票?
圧勝の与党の中でも、象徴的なのは自民党から立候補した三原じゅん子氏。神奈川県内の有効投票数410万2310票のうち、25%近い100万4877票を集めた。
「圧勝」を象徴する三原氏
では、自民党に投票した人は、どういった理由で選んだのか。また、当選者に何を望むのか。JR横浜駅・関内駅周辺で20~70代の男女計15組に聞いた。
関内駅周辺にいた60代男性は「今のところ政権が安定しているから入れた。期待する政策があったわけではない」という理由。そのうえで「安倍首相が『道半ば』と言っていた経済政策を着実に進めてほしい」と注文を付けた。
イセザキ・モールで買い物をしていた女性(79歳)は「深く考えていない。生まれたときから自民党政権だから」とのこと。女性は「まだ体が動くうちはいいが、国民年金は微々たるもの。子どもも頼れないし、自分で何とかしないといけないと思うと不安で仕方ない」と話す。
「孫に少しのおこづかいをあげるので精いっぱい」という女性
横浜駅周辺にいた40代男性も「憲法改正うんぬんでなく、まずは安定した政権運営を任せられるところでなければならない」と、あくまで積極的に選んだわけではないということを強調した。
同じく横浜駅にいた子育て真っ最中の女性(39歳)は政権に不満はあるものの「ほかにいないから仕方ない」と、自民党に投票。
「自民党がいい」でなく「ほかにない」から
女性は「数字上、景気や労働環境は改善されたというが、私たちレベルまでいきわたっているとは思えない。『待機児童ゼロ』というのがいい例。新しい議員には、自分たちの意見をしっかり吸い上げて反映してくれることを望む」と声をあげてくれた。
この結果に対し、元横浜市職員で、旧民主党政権下では「事業仕分け」にも携わった経験がある東洋大学の南学(みなみ・まなぶ)客員教授に聞いた。
南教授は与党対象の原因について「テレビの党首討論番組なども少なく、有権者が政策を判断する材料が少ないことが問題。具体的な議論がなされていないまま、組織戦に持ち込まれた」と分析。そのうえで「民進党はじめ、野党がだらしなさすぎる」と断じた。
「民主主義は絶望的な状況では」と南教授
取材を終えて
総務省のまとめによると、参院選の全国的な最終投票率は54.70%。前回選挙を2.09ポイント下回ったとはいえ、今回改選しなかった議席を含め、242議席のうち143議席を獲得。事実上、国民は与党を支持したことになる。
しかし、街頭で聞いた市民の声にもあるように、全員が積極的な理由で選んだということでないことは政府も自覚しなければならないと思う。
新議員には、国民・市民が望むものは見せかけの数字ではなく、実感のある政策であることを肝に銘じ、今後6年間、国民を向いた政治に取り組んでくれることを願いたい。
―終わり―
ホトリコさん
2016年07月15日 00時10分
以外と無意識のうちに洗脳(プロパガンタ)されている事実が白日の元にさらされたということか。長いものに巻かれろは大日本帝國の過ちで証明されたはずなのにね。
ushinさん
2016年07月13日 22時39分
きちんと見極めもしないで、反権力気取って野党に入れときゃいいって奴もウヨウヨ?いや違うな・・・サヨサヨ居るよね(笑)
アベンさん
2016年07月13日 20時11分
選挙が終わって早々に、こんな選挙意味ないみたいな報道をする地上波テレビに比べれば、この記事はまともだと思う。もう少し具体的な踏み込みは欲しいけど。ともあれ、選挙年齢の引き下げは良かったと思う。