横浜市の学校給食の放射能測定値はどうなっている?
ココがキニナル!
林市長インタビューの中で特に気になる給食の放射線測定。最近の横浜市の対応はどうなっているのでしょうか?
はまれぽ調査結果!
横浜市の小学校では給食の全品目検査が10月11日から実施されている。測定の結果、基準値を超えない場合でも数値が高ければ慎重な対応を取っている。
ライター:吉澤 由美子
林市長インタビューの中で、気になるのはやっぱり給食や本牧埋め立てといった放射能問題。
本牧埋め立てについてはその後の動きが記事となったが、給食についてははわからない部分も多かったので、関係部署である、横浜市教育委員会健康教育課に改めて電話でうかがってみた。
横浜市教育委員会健康教育課が入る関内駅前第一ビル
学校給食食材の放射性物質の測定
1.横浜市の取り組み
市長のインタビューでうかがった話をまず整理してみる。
●6月から 野菜を中心にして毎日1品目をサンプル検査
●7月11日から 汚染された稲わらを食べている牛の件があり、牛肉の使用を見合わせる
●7月から 牛肉や豚肉、鶏肉、魚、たまごの測定を追加(横浜市教育委員会HPでは、週1品目の頻度)
そして、ここからが新しい取り組み。
●10月11日から 他都市よりも先駆けた検査を行う
毎日1校の、すべての食材、翌日の学校給食で使う食材を、全品検査開始。
主食と牛乳については、横浜市の衛生研究所で検査。その他の食材については民間の検査機関。
横浜の小学校給食は、7~8校の学校が同じ業者から食材を仕入れている。
そのため、そのうちの1校について調べることで、残りの学校の食材についても確認できるという判断。
10月11日より毎日1校の学校給食で使う食材を全品検査している
(※イメージ画像です)
同じ業者から食材を仕入れている7~8校を1ブロックとする。
横浜市の小学校は344校で、仕入れ業者の違うブロックが48ある。
1日に1ブロックから1校を選び出し、その学校給食で使うすべての食材を検査する。
翌日は違うブロックの学校から1校という風に進めていき、48のブロック全てを順番に検査する。たとえば、今日Aブロックの1校を検査したら、翌日はBブロックの1校を検査するというローテーションで、48日でひとめぐりする。
検査するメニューの偏りもなくす。たとえば連日、カレーの材料ばかり検査していたということがないよう、ひと月で小学校給食のメニューで使われるほぼすべての食材を一通り検査できるようにする。
検査対象は、放射性ヨウ素(ヨウ素131) 放射性セシウム(セシウム134、セシウム137)。
単位はBq/kg(ベクレル/キログラム)。
検出下限値 3.0 Bq/kg (3.0 Bq/kg未満は「不検出」)
ただし、米・麦・牛乳を検査している横浜市衛生研究所に導入した機器による検査では、検出限界値が「1Bq/kg未満」から「3Bq/kg未満」程度の幅で自動的に算出される。
検査結果は、横浜市教育委員会のホームページに公表される
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/
検査結果は横浜市教育委員会のページから確認できる
これについて、横浜市教育委員会健康教育課に補足説明をいただいた。
Question
検査期間はいつまでか?
Answer
検査は、10月11日から12月20日まで(給食が12月21日までで、検査は前日行われるため)。
49回あるので、それについて検査を行う。
Question
それ以降の予定は?
Answer
1月以降は未定。
Question
小学校のブロック分けの理由は?
Answer
48ブロックは、食材調達の一番細かい区分け。
野菜と肉は48のブロックごとの小学校が、翌月納入するための入札を行って、学校に直接食材納入をしている。
これを網羅するため、食材の納入業者が分かれている48にブロックに分けている。
検査は12月20日まで実施される