20kmを踏破! 鎌倉街道はどんな道?【前編】
ココがキニナル!
鎌倉街道、大山街道などの街道を踏破して下さい。(jckさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
今回歩いたのは中区本町3丁目から港南区までの約11.7km。4車線の現代らしい自動車街道だが、そこかしこに昔の面影を見ることができた
ライター:永田 ミナミ
南へ急ごう
吉野町5丁目あたりからは歩道橋や市営地下鉄駅前の地図などにも「鎌倉街道」の文字
近くの日枝神社には吉田新田の難工事完遂を願って入水した「お三」の人柱伝説が残る
そして吉野橋を超え中村川を渡ると
ここより手前の道中で見逃していなければ最初となる「鎌倉街道」の標識を発見。
この標識を見れば暑さは吹き飛ばないまでもちょっと元気になるというもの
標識の向こうに見えるのは蒔田商店街のアーケードであり、まもなく横浜市営地下鉄蒔田駅に至る。
駅前の見事なまでに文字が退色した「官公署案内」にある地図にも
もちろん「鎌倉街道」の文字
さて、ここで先ほど紹介した『中世を歩く』を再び引用してみる。『北鎌倉駅を過ぎて十分弱歩くと三叉路になる。右折して行く道も古い道で、日野から上大岡、蒔田に至る。「鎌倉街道」とも呼ばれている古い道だが、近世以降のルートである。』
「日野から上大岡、蒔田に至る」とあるのは、中村川の手前は1656(明暦2)〜1667(寛文7)年にかけて吉田勘兵衛によって埋め立てられたので、鎌倉時代には海のなかだったからである。つまり、このあたりから、近世の「鎌倉街道」を歩いていることになる。
ちなみに蒔田駅は「横浜市営地下鉄第1号車両搬入の地」でもある
そして駅前の杉山神社は東郷平八郎揮毫である
なんてことをぶつぶつ言いながらひとり歩いていくと鎌倉まで15km
こちらの家具店ではいまもツタンカーメンが金色の光を放っていた
そしてまもなく横浜市営地下鉄弘明寺駅に到着
京急弘明寺駅はこの弘明寺商店街を抜けて弘明寺の向こう側である
古道の息吹
さて、弘明寺駅を過ぎて少し歩くと個人的には今回のクライマックス
「旧道入口」交差点である
すうっと左にカーブを描く旧道は非常にそそられるが今回は横目に通過
この旧道については「金沢鎌倉道」とも呼ばれる「下道」編でじっくり歩くので、旧街道愛好家の方がいらっしゃいましたらそのときをお楽しみに。
というわけで大岡川を渡り
歩いていくと
この向田橋交差点を過ぎたあたりで3.4kmほど歩いた南区に別れを告げ港南区へ