横浜の事故物件の内情は? 事情通に覆面インタビュー&体験レポート!
ココがキニナル!
友人が旭区の格安事故物件に住んでいます。横浜って意外とあるものなの?(太roさん)横浜のいわゆる「事故物件」はどれくらいあるのでしょう?一晩泊まってみません?(ほっけさん)
はまれぽ調査結果!
Sさんの不動産会社では賃貸物件の0.3%ほどが事故物件とのこと。事故物件を24時間体験したが、心霊現象らしきものは起こらなかった
ライター:はまれぽ編集部
24時間事故物件レポート
今回の事故物件は、はまれぽで以前取材した関係者から、事故物件をお持ちのオーナーを紹介していただいた。
横浜市内のマンションの一室にて体験レポートを行うが、周辺にお住まいの方への配慮から、アパートの外観や詳細な場所、間取りの全体が分かるような撮影はNG。こちらの物件も「大島てる」に事故物件として記載されている。
すでに体験前日、オーナーから鍵を預かっている
鍵を受け取る際、オーナーは「数年前に首吊り自殺があって、発見が死亡から数ヶ月後で、あの時は部屋の状態が酷くて・・・。あれ見てから次の人を入れる気にもならなくて、倉庫にしたまま放置してるんだよ。最後に部屋を開けたのは、お花を持って行った今年のお盆だね」と話してくれた。
なお、今回の体験は24時間限定だ。2016(平成28)年11月8日の朝8時から翌朝8時までとし、食事やトイレ以外は部屋の外に出ず、通常通りの生活を行うことがルールとなる。部屋に電気やガスは通っていないため、厚着をした上でライトと寝袋など大荷物を持ち込んだ。
横浜駅から30分以内と立地は良い
部屋に入ると確かに倉庫感がある
オーナーから詳細を伺ってはいるが、この部屋で亡くなられた方のお気持ちは、正直分からない。まずは、せめてものご挨拶にとお花を供え、きょう1日の失礼を詫びる。
こちらの部屋で亡くなられたという
スタートは午前8時
窓から陽が差し込み、電気が通っていなくても比較的明るい
朝の慌ただしい時間帯からのスタートのためか、耳を澄ますと上下左右の部屋からわずかに生活音が聞こえる。窓の外からは登校中の学生らの話声。何の変哲もない朝のワンシーン。この環境なら明るい時間帯に恐怖心は芽生えそうにないなと感じ、いつも通りの生活で夕方まで進む。
いつも通り仕事もします
陽が落ち行く午後4時
いつもと違う環境だろうか。まれに見る集中力を発揮して仕事をしていると、部屋がうっすらと暗くなってきた。午前8時から午後4時までの間をずっと部屋で過ごしたが、今のところ不穏なものを感じることは一切ない。
午後4時過ぎ
体が冷えてきて気温を確かめる。中区だと13度らしい
ご飯に行ってきます
物件自体は閑静な住宅街のなかにあるが、駅やスーパーに近いため、少し歩けば人の気配を感じられる。食事休憩を終えて部屋に戻る前、周辺を歩いてみると、夕餉の支度の音や匂いを感じてノスタルジックな気分になってきた。
午後6時を過ぎるとライトの出番です
カーテンの隙間にやや恐怖心を煽られる
入口側。廊下のライトが灯っているため窓外が明るい