川崎の昔ながらの醸造所「福來醤油」とは?
ココがキニナル!
川崎にも中原区に福来醤油さんがあるのですが、どんな醤油なのか、どこに卸していて、どこで買えるのかなど、取材頂けないでしょうか!? ほかにも県内には醤油の醸造所ってあるんですかね?(めんたるさん)
はまれぽ調査結果!
明治期創業の福來醤油は、地元のラーメン店などに卸し、日吉周辺の商店街で購入できる。福來醤油を使用したサブレなどもあった。
ライター:岡田 幸子
「福來醤油」はどこで買えるの?
伝統の製法をがんこに守って醸造される香り高い「福來」の醤油、本醸造醤油に加えて、かつお風味のめんつゆや中華スープの素などもラインアップしており、地元のラーメン店などの飲食店などにも多く使われているという。
しかし、生産量も限られているため、広くどこでも買えるという類のものではない。
「ぜひとも買って帰りたい!」と、三田さんに近くで購入できる販売店を数店舗ご紹介いただいた。
井田「はやしや米店」さんでは
店内にずらりと陳列されてます
木月ブレーメン通り「石澤酒店」さんでも
こちらは店頭にずらり
スーパーマーケット「えばらや」さんでも買えます
「『はやしや米店』ってなんだか聞き覚えが・・・」と思ったら、こちらでもご協力いただいていた。林大輔(はやし・だいすけ)代表は、三田さんのご親戚にあたるのだそうだ。
そんな林代表から「“パティスリー・ディヴァン”さんの“しょうゆほんのりサブレ”のことは聞いた?」と声をかけていただく。なんでも、「福來醤油」の醤油を使ったサブレを製造販売している洋菓子店が、同じ商店街にあるという。三田さん、そこ結構大事!
少し戻って「パティスリー・ディヴァン」さんへ。店内を見わたすも・・・
がーん! 完売です
陳列されていた商品見本を撮影だけさせてもらい
「アポなしだもの、仕方がない」
と、肩を落としていたら、お店の方がこっそり焼きたてのサブレを差し出してくださった。
焼きたてほっかほかです
「焼きたてより冷めてからの方がサクサク感や醤油の香りが引き立つかもしれません」という声を受けて、その場でかじりたい気持ちをぐっと我慢。大事に持ち帰って、自宅で食べてみた。
サクサクのサブレは確かにほんのり醤油の香り!
レア度の高い「福來醤油」だが、地域に愛され、根づいている様子がうかがえた。
三田さんのおすすめする「福來醤油」の味わい方は、炊きたての白ごはんにちょこっと醤油をかける食べ方。あたたかいごはんが醤油の味と香りをさらに引き出してくれるという。ぜひお試しあれ!
取材を終えて
昔は自家製味噌が当たり前だったという話は聞いたことがあるし、実際味噌づくりにはトライしたことがある。しかし、材料はほぼ同じであれど、醤油も自宅で製造可能とは、思い至らなかった。
『つくってあそぼう13 しょうゆの絵本(2006 農文協)』では、自宅での醤油のつくり方が丁寧なプロセス解説とともに紹介されていた。
お子さまと一緒に楽しめる一冊です
味噌に比べると廃棄部分が多くなってしまいそうな醤油作り、ちょっとハードルが高いけれど、子どもと一緒に挑戦してみるのもいいかもしれないなぁ。
―終わり―
取材協力
福來醤油株式会社
http://www.fukurai.co.jp/
住所/川崎市中原区井田1-16-20
電話/044-411-5238
http://www.fukurai.co.jp/
はやしや米店
住所/川崎市中原区井田中ノ町33−4
電話/044-766-2354
営業時間/9:00~20:00
定休日/日曜日休
goo.gl/tguQn1
石澤酒店
住所/川崎市中原区木月3-10-17
電話/044-411-7293
営業時間/9:30〜20:30
定休日/水曜日・第二火曜日休
http://www2.odn.ne.jp/~had02820/index.htm
えばらや本店
住所/川崎市中原区木月3-7-10
電話/044-433-7525
営業時間/9:30〜22:00
http://www.ebaraya.com/
パティスリー・ディヴァン
住所/川崎市中原区井田中ノ町26-9
電話/044-767-8775
営業時間/10:00〜20:00
定休日/不定休
http://idanaka.com/archives/shop/divi%EF%BD%8E
横浜醤油株式会社
住所/横浜市神奈川区松見町3-1-6
電話/045-401-9317
営業時間/9:00~17:00
定休日/土・日・祝日
http://www.yokohama-syouyu.com/
※ネット販売の他、営業時間であれば直接工場で購入も可能
井上醤油株式会社
住所/相模原市緑区大島1048
電話/042-761-9101
営業時間/9:30〜17:00
定休日/不定休
http://tuyukosan.com/
参考資料
『世界を駆ける調味料 しょうゆの不思議 改訂版』2012 日本醤油協会
『しょうゆの本』田村平治、平野正章共著 1974 柴田書店
『醤油 至宝の調味料』アスペクト 1999
『日本の醤油』尼の生揚醤油保存会 川田正夫 三水社 1991
『つくってあそぼう13 しょうゆの絵本』舘博・高部晴市 2006 農文協
ぱりくぱぱんさん
2017年04月16日 08時21分
作って、遊んではいけないのでは…
白マントさん
2017年01月07日 07時35分
はまれぽで以前、菊名の小泉麹屋を取材しておりますが、下末吉台地が広がる横浜、川崎は昔は水がきれいで美味しく、また麹菌の生育というか発酵に適しているらしいです。昔は東横線沿線の仲手原に納豆屋さんがありましたし、大口にも味噌屋さんがありました。私は横浜線沿線と東横線は武蔵小杉から桜木町までは発酵食品や清らかな水を使用したエリアだったとブラタモリ的に勝手な持論を唱えてます(笑)
柴犬さんさん
2017年01月06日 00時34分
福来醤油は時々メディアに出てくるから意外に知名度高いけど、作業工程の紹介は初めて見るなぁ。いつも思うけど、後継者はいないのかな?勝手に心配してしまう。