チャーハンが絶品だった港南台のラーメン店「マツヤ」の味が壱六家で食べられるって本当?
ココがキニナル!
港南区にあったラーメンレストランまつやさん。人気店の閉店、その理由を知りたい。働いていらした方が、横須賀あたりでラーメン店をされているという噂をききました。調査お願いします(こせんさん)
はまれぽ調査結果!
「ラーメンレストランマツヤ」の閉店の理由は売上減少と借金。ご主人は壱六家大和店でラーメンと絶品チャーハンを作っていた
ライター:やまだ ひさえ
受け継がれた味
閉店後の松岡さんの行く末を心配し声をかけてくれたのが親族の1人、「横浜らーめん壱六家」の社長だった。「壱六家のラーメンと中華料理を融合させた店を作りたい。一緒にやらないか」と誘われた。
それが冒頭で紹介した「ラーメン魂横須賀店」だ。
壱六家にとって新たな試みだった
目の前にICの入口がある
ICの近くという場所柄か、ラーメン魂から50メートルほど離れた道の両側で4軒のラーメン店が味を競っている。
ラーメン激戦区
「味では負けていなかったと思っています」と松岡さん。
しかし、壱六家は横浜家系ラーメンのお店。「そのイメージが強すぎ、中華料理の売上が伸び悩んだことが閉店につながった一因だと思う」と松岡さんが話してくれた。
そして松岡さんが移ったのが「壱六家大和店」
マツヤは中華料理の店。壱六家は横浜家系ラーメンの店。とまどいはなかったのか、正直な気持ちを聞いてみた。
マツヤで使っていたのは、澄んだ清湯(ちんたん)スープが中心。一方、壱六家の売りは、豚骨の旨みを100%引き出した、濃厚なスープ。
マツヤでも料理に合わせる豚骨スープも作っていたが、壱六家に来て自分の作っていたスープとのクオリティーの違いに驚いたという。
豚骨スープの奥深さを壱六家にきて知った
合わせる麺にもこだわりがある
麺は上質の小麦粉をじっくり熟成してた特製の中太麺を使用。スープがよく絡むように考えられている。豚骨スープとの相性はばっちりだ。
家系ラーメンの特徴である豚骨の旨みを十分に引き出したスープは、コクがあるのに後味があっさりしている。豚骨が大好きという人も、豚骨がちょっと苦手という人も堪能できる味だ。
ラーメン(並680円)
旨味たっぷりの豚骨スープが絡んだ特製麺は、コシがあって食べごたえある。チャーシューもあぶってあり、細部にまでこだわりが感じられる美味しいラーメンだった。
そして、「壱六家大和店」には、マツヤの味が受け継がれているメニューが2つある。1つはギョーザだ。
マツヤの餃子は、横浜市戸塚区舞岡に店舗を構える「横濱黄河(よこはまこうが)」という店に懇願されオリジナルレシピを提供。特別に作ってもらっていた。その味に魅了されたのが壱六家の社長。自分の店でも「横濱黄河」のギョーザを仕入れたいと希望し、今に至っている。
社長も惚れ込んだマツヤのギョーザ(提供:食べログ 浜の布袋 さん)
もう1つのマツヤの味を継承しているのがチャーハンだ。
特製チャーハン(400円)
マツヤ時代に先輩に教わり、客として来店していた壱六家の社長に何度もダメだしをされ、自身のものした松岡さん自信の品。
具は焼き豚、ネギ、卵とマツヤ時代とちょっと変わっているが、作り方の基本は変わっていない。壱六家の厨房スタッフは、誰もが松岡さんの指導を受け、鍋を振れるという。
松岡さんの指導の賜物
さすが、見事なテクニック
マツヤの味と技を受け継ぐチャーハン完成
壱六家でも人気メニューだ
マツヤの基本を忠実に再現したチャーハンは、口に入れた途端にパラパラっとほどける。かつてのマツヤの常連客が来店したとき、思わず追加注文したのもうなずける美味しさだった。
今のところ松岡さんに「マツヤ」を再建する意思はないという。
ただ、料理に対する取り組み方には変化があった。マツヤ時代もがんばって作っていたが、安易な部分があったのは確かだ。それを気づかさせてくれたのが、壱六家の社長に何度も作り直しをさせられたチャーハンの特訓だった。
「今の自分のほうがマツヤ時代よりクオリティーが高いと思っています」
「壱六家の社長の下で働くようになり、直接、料理に対するその真摯に取り組む姿に触れ、自身の変化につながっていった。もしもマツヤのあった横浜市港南区で料理を作る機会が与えられたら、自分の味で感謝の気持ちを伝えたい」。松岡さんはまっすぐ前を見ながら、そう話してくれた。
料理人松岡さんは、日々、進化している
取材を終えて
壱六家のラーメンもチャーハンも本当に美味しかった。ラーメン魂が閉店してしまったことが、今更ながらに悔やまれる。
ただ、生まれも育ちも港南区の松岡さん。「今は大和の店を一生懸命やることだけ。それでも、いずれ港南区で地元の人に恩返しがしたい」という夢が、いつか叶うように応援したい。
―終わりー
取材協力
壱六家大和店
住所/大和市下和田967-1
電話番号/0462-68-7546
営業時間/10:00~翌1:00
定休日/毎週月曜日、第2火曜日
FKさん
2017年01月29日 22時17分
本当に戻って来て下さい!みんな皆んな熱望してます。皆んな困ってます。ちなみにゴルフショップの件は触らないんですか?(併設されてましたよね?)
カローラさん
2017年01月28日 17時51分
私も近所に住んでました。夜中にやっている唯一のお店でしたので何度かお邪魔しました。ケンタの隣にマツヤがあるのが当たり前の光景でしたので突然の閉店に驚きました。あの場所に真新しいほか弁屋があるのに違和感を覚えます。社長は風の噂で佐原のラーメン魂にいるというのは知っておりいつかお邪魔したいと思ってましたがそちらも閉店。今回こちらで社長の所在が判り安心いたしました。
さぼんさん
2017年01月28日 10時17分
マツヤのすぐ近所に住んでいて(某団地)、帰宅が遅い日や寒い日の帰り道、家系ラーメンじゃないラーメンが食べたい私にはここの料理はどれも美味しくて良心的なお値段でとても好きでした。久しぶりに行ったらなくなっていて、けっこうお客さんいたのになんでだろうと残念に思っていたので、今回思いがけなく知ることができて嬉しかったです。いつかまた、港南区に戻ってきてくださいね。その時はまたはまれぽさんで情報お願いします!こういう地元の情報をタイムリーに知りたいので、今回アプリ入れましたよー!