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横浜市と山梨県道志村で幻の飛び地合併計画があったって本当?後編

ココがキニナル!

山梨県道志村と横浜市で飛び地合併計画があった?/横浜市が断った理由/「水カフェどうし」って(浅田真央子さん/albireoさん/bausackさん/としお029さん/紀洲の哲ちゃんさん/もまさん他)

はまれぽ調査結果!

道志村のアンテナショップ「水カフェどうし」では新鮮なクレソンが手に入り、「冬の道志村」は漬物・地酒・温泉と楽しみ満載のスポットだった。

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ライター:楪 ゆう子

冬の道志村現地レポート



調査を続けるうちに、主役の「道志川」をどうしても見たくなり、12月中旬、雪が降り積もる前の道志村を訪問した。
 


最低気温マイナス5度。雪はなくともめちゃめちゃ寒い

 
山梨県の山伏峠を端に発する道志川は、村を横断して神奈川県の津久井湖へ注ぎこみ、国道413号線とほぼ並行して流れている。
 


横浜から車で1時間半ほどで到着するアクセスの良さ


冬枯れの趣ある道志川


ピースで風情も台無しだが横浜の水源につながる澄んだ流れを確認

 
もうひとつのお目当ては「道の駅どうし」。「水カフェどうし」に商品を提供している本家本元である。
 


道志村における情報発信拠点「道の駅どうし」

 
スタッフの佐藤勝久(さとう・かつひさ)さんにお話をうかがうことができた。

「道の駅どうし」は特産品直売所とレストラン併設の施設で、1999(平成11)年4月のオープン。以来、山中湖へ抜ける道中の休憩所としてにぎわっており、来場者は年間80万人を超える。
 


クレソン、山菜、川魚など、地元の特産品から作られた加工品が並ぶ


ヨモギ餅と粒あんが美味な「きなこ草だんご(700円〈税込〉)」を購入

 
同施設の利用者は、横浜や東京からの人がほとんどだという。たしかに「道の駅どうし」の100台規模の駐車場には、横浜、相模、多摩ナンバーの車がズラリ。

“道志みち”こと国道413号線はツーリングコースとしても人気があるため、バイクもいっぱいだ。この日は、この8年間欠かさず12月になるとサンタファッションで道志みちに集う80名ほどのツーリング団体に遭遇し、サンタライダーさんからお菓子のプレゼントを頂戴した。
 


愉快なサンタライダーのみなさん、ありがとうございました!

 
お土産を購入した後は、道の駅どうし内にあるレストラン「手づくりキッチン」でランチを物色。ここは、地元の主婦のみなさんの手による旬の味が味わえるお店である。
 


道の駅内のレストラン「手づくりキッチン」

 
メニューには、新鮮なクレソンのサラダや和え物はもちろん、クレソンを練りこんだうどん、ソバ、つけ麺、パスタ、どんな一皿にもクレソンが付け合わせられるさすがの“クレソン推し”。

また、ここで味わえる自社栽培の大豆で造られたこだわりの豆腐や豆乳ソフトクリームは、道の駅どうしに隣接する豆腐屋さんの逸品だ。
 


道の駅どうしご近所の「とうふ屋ほたる」

 
筆者はここで「ふるさとうどん(540円〈税込〉)」と「道志ポーク肉ちまき(290円〈税込〉)」をオーダー。クレソンの風味はよく分からなかったが、甘めで素朴な味わいの出汁と細打ちのうどんが合っている。濃くしっかりした味付けの肉ちまきも満足度が高い。
 


クレソンを練りこんだ緑の麺が特徴の「ふるさとうどん」


やっぱりクレソンが入った「道志ポーク肉ちまき」

 
ここで、「道の駅どうし」を運営する株式会社どうしの柏村承徳(かしむら・つぐのり)さんを発見。アポなしのゲリラ取材にもかかわらず、快く対応してくださった。おかげで、冬の道志村の楽しみ方を聞くことができた。
柏村さんは道志生まれ道志育ちながら、お父様が横浜市のご出身で、横浜に所縁ある方である。
 


道の駅どうし支配人の柏村さん

 
「道の駅どうしは、冬場は農家がお休みになるため生鮮品のボリュームが少なくなりますが、この時期にしか手に入らないものもあるんですよ」
 




冬場は少ないといいながら、地元農家の新鮮野菜や果物がいっぱい

 
「まず、地元農家さん手づくりの漬物。タクアンの浅漬けは、春先になると生産しなくなりますから、今しか食べられません」
 


地元農家自家製の漬物は、県外からの固定客がいるほどの人気

 
「人気の『川魚の塩焼き』や『豚串』は通年で販売していますが、大月市の酒造メーカー・笹一酒造さんで造られた美味しい酒粕を使った甘酒が飲めるのは冬場だけです」
 


店先で炙るニジマスとアユの塩焼き(500円)

 
「さらに、そもそも流通が少ない笹一酒造さんが秋口に仕込んだ新酒の一升瓶を、暮れから2月にかけて、毎月一種類ずつ販売するのも期間限定のお楽しみとしてご好評いただいています」
 


道志村産“ひまわりの種”をいっしょに漬け込んだ梅酒「太陽の梅酒(1512円〈在庫限り〉)」

 
ところで、ここでも横浜市民への優待サービスを実施しているのだろうか?

「2016(平成28)年に横浜市水道局さんが水源地5ヶ所で優待サービスが受けられる『水源通行手形』を発行しました。2017(平成29)年度も実施される場合は、同施設では『水源通行手形』の提示で1500円以上のお買い物とお食事で“ソフトドリンク券”をプレゼントしてます。川魚の塩焼きや豚串焼きのような屋外テント販売の飲食物も割引になりますよ」とのこと。
 


クセがなく淡白なニジマスは子どもも食べやすい

 
優待を利用すると手形に水源をモチーフにしたスタンプが押され、集めたスタンプの数に応じて抽選で“特産品の詰め合わせ”などの記念品のプレゼントにも応募できるという『水源通行手形』、道志村に来る前に必ずチェックしておきたい。

 
 
まだまだ巡る、道志村さんぽ。温泉でのんびり~・・・キニナル続きは次のページ≫