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野毛山動物園の小動物は、他の動物のエサになっている?

ココがキニナル!

野毛山動物園の触れ合いコーナーにいる、ねずみやヒヨコが他の動物(特に青大将)のエサになっていないか心配です。調べて下さい。(daiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

小動物が不用意に逃げ出し、食べられているということは無かった。だが、管理下の中で一部の小動物は肉食動物のエサになっていた!

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ライター:ワカバヤシヒロアキ

管理の実態は? (続き)

ふれあいコーナーでは毎日3回イベントが行われており、その間もスタッフが細心の注意を払っているとのこと。
このコーナーだけでスタッフの数は8人。交代制なので常に8人がいるわけではないが、メンバー全員が常にチェックしながら業務に当たっているという。

この人数について、某民間動物園にヒアリングしてみたところ「8人は多い方だと思います。十分管理できているのではないでしょうか」という声も聞くことができた。

 


そもそも逃げ出さない訓練もされている


動物には、決まった範囲を越えた行動をさせない訓練も必要だと金子さんは言う。これ以上行くと怖いと感じる「見えない冊」が、動物にはあるそうだ。そのため、勝手に逃げ出すことはほとんど無い。

ということで、スタッフの人数も行き届いた上で、管理が為されているなかよし広場。他の動物に食べられているという事実は無かった。当然と言えば当然の結果ではあるが、ここで金子さんから思わぬ事実を告げられる…。なんと、不用意に食べられることは無いが、実際エサになっている動物はいるのだと言う。



エサとして扱われている?

園内には当然ながら肉食の動物が飼育されている。その動物たちも食べるものが無いと生きられないので、エサが必要だ。その一部として、なかよし広場のネズミやヒヨコもエサとして与えていると言う。

 


ハツカネズミのケージ


ハツカネズミの寿命は1年半から2年。寿命が近づき、弱体化していることは飼育員なら判断が付く。
そういった余命の短い小動物を肉食動物のエサに回すことは実際に行っているそうだ。

エサ代もばかにならない動物園経営の中、エサの一部に弱った小動物が充てられるのであれば、金銭的には効率的であると考えられる。

 


ここにいるのは全てオスのヒヨコ


この広場にいるヒヨコは全てオス。ヒヨコは生まれた時に雌雄判別され、卵を産まないオスは処分されている。
その中の一部のオスが、この動物園に運ばれてきているというわけだ。

かわらしく愛らしい姿に感動した小動物が、別の動物のエサになっていると思えば悲しむ人もいるかもしれない。

金子さん自身も、なかなかこうした話を幼い子供に対してはしづらい部分があると言う。
中にはショックを受けてしまう子もいるので、子供たちにはまず単純に楽しんでもらうことが重要なのだろう。

ただ、金子さんは「動物を触って、かわいいと感じることから、人間と動物との共生について考えるきっかけになれば」とも話してくれた。

金子さんはじめ、スタッフの方は皆動物が大好きな方達だ。むやみにエサにしているわけではなく、必要な分量を管理した上で実施している。
お子さんを持つ親御さんが、こうした事実をお子さんに話す際には少々注意してもらいたいと思う。

 


アオダイショウのエサ摂取日


アオダイショウのケージに貼られた管理表を見ると、それぞれの個体が食事をした日が書かれていた。写真真ん中のチャッピーは今年まだ10回しかエサを食べていない。

ほとんどエサを食べないアオダイショウはこれだけで十分だそうだ。
 


若かりし日の金子さんの写真も飾られていた


金子さんは物腰がやわらかく、動物を抱き上げて話しかける姿も見られた。36年という歳月をかけ、動物を本当に愛し続けている人なのだと思う。そんな金子さんから話を聞き、私も「あんなにかわいい動物が、エサになるなんて可哀想!」という単純な感想を持つことはできなかった。

我々が豚肉や牛肉、玉子が食べられるのは家畜という飼育システムが成り立っているからであり、動物園と言えどもその実状は例外ではない。




最後に
 


クリスマスの装飾がされたなかよし広場


クリスマスやお正月にはイベントが開かれる野毛山動物園。

無料なので是非、かわいい動物達に会いに来てもらいたい。
そして、大人の方は是非、動物に触れることで自然と共生について見つめ直してもらえると、また違った倫理観が生まれるのかもしれない。



―終わり―
 


この記事どうだった?

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  • 子供の頃、何度か行ったことがありましたが、ネズミ、カメなど種類がいるんですね。わざわざネズミを見に行かなくても近隣飲食店からやってくるネズミがいるので、野良猫ちゃんにキャッチしてほしいと願っている毎日です!

  • 「見えない冊」が、動物にはあるそうだ。←確かに「サク」とも読むが、この場合は「柵」でしょ。 http://kotobank.jp/word/%E5%86%8A http://kotobank.jp/word/%E6%9F%B5

  • 気軽に子供と行かれる動物園。毎月 1回は行ってます。入場料 0円なので、帰る時には 募金箱(WWF)などに、100円入れています。野毛山動物園専用の募金箱でも作ってください。 存続維持費を募金したいです。

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