みなとみらい線の馬車道駅改札でいつも流れている曲っていったい何?
ココがキニナル!
みなとみらい線の馬車道駅の改札口は、いつも曲が流れています。馬車道の歌のようですが、どなたの曲で、どのような意味で流されているのですか(Aloha.Rickyさん)
はまれぽ調査結果!
曲は馬車道150周年を記念して作られたイメージソング、2voiceの『面影とともに』。みなとみらい線でも街の風景をイメージできる曲として、2017年10月から流されている。
ライター:はまれぽ編集部
地域の特色を「地下の駅」にも!
元町・中華街駅の横浜高速鉄道へ!
対応してくださったのは、経営管理部長兼プロジェクト推進室長の大石龍巳(おおいし・たつみ)さんと、経営企画課主任の北爪宏昌(きたづめ・ひろまさ)さん。
馬車道駅でのイメージソング放送に関わったお二人
「もともと、横浜高速鉄道では地元の商店街とイベントでの連携をはじめ、さまざまな形でお付き合いがありました。そうした中で、駅でイメージソングを流せないか、という打診がありました」と大石さん。
「横浜高速鉄道では、シーズン中に横浜スタジアムに近い日本大通り駅でDeNAベイスターズの球団歌『熱き星たちよ』を流したり、都市緑化フェアに合わせてみなとみらい駅でキャンペーンソングを流すなどの取り組みを行っていましたが、歌謡曲は初めて。馬車道駅でのBGMが受け入れられるかどうか、心配な面もありました」と振り返る。
ベイスターズ推しの日本大通り駅では球団歌を流している(写真は過去記事より)
導入に当たっては、構内での音楽の聞こえ方や、案内音声の邪魔にならないかなどを慎重に検討。『面影とともに』の日本語版と英語版、馬車道のガス灯をモチーフにしたキャロル山崎さんの『Gaslight In The Twilight』の3曲を150周年の年である2017年10月から12月まで、期間限定で流してみることになった。
その結果、乗客からの評判は上々。「素敵な曲だけど、誰が歌っているの?」といったお問い合わせもあったそうだ。商店街から使用を認められたこともあり「期間限定ではなく馬車道駅のBGMとして採用させていただくことになりました」というのがこれまでの経緯だ。
現在も、馬車道駅構内では上記の3曲が流されている。
絶妙な音量なので、利用客が多いと聞こえにくいかも?
また、横浜高速鉄道ではみなとみらい線の各駅と駅周辺地域とのつながりを大切にしており、その理念と合致したこともBGM採用のきっかけになった。
「2019年に15周年を迎えるみなとみらい線は、地下を走るため駅から地上が見えず、地上からも駅の存在は見えません。ですが、駅はいわば街の顔であり、中心。各駅では地域の特色を強く打ち出していきたいと思っています」と大石さん。
みなとみらい線の駅ごとにテーマを設定しているそうだ
馬車道駅のテーマは、「過去と未来の対比と融合」。歴史ある建物が多く残る関内地域と、開発の進むみなとみらいをつなぐ場所にあるためだ。ドーム状の馬車道駅の構造も、歴史的な雰囲気と最新技術の融合を象徴している。
地下にドームを作るのは技術的にも大変なことだが、それだけに駅がコンセプトを重視して作られていることが分かる。BGMを流すことを想定したわけではなかったそうだが、ドームに『面影とともに』のメロディが響くと、曲の雰囲気を一層引き出すように感じる。その魅力は、ぜひ現地で体験してみてもらいたい。
BGMが、駅の中にも「馬車道らしさ」を表現している
馬車道駅での成功を受けて、横浜高速鉄道では今後もイメージソングの放送を続けるほか、曲の追加や更新も検討していくようだ。身近なあの駅でどんな曲が流れてほしいか、考えてみるのも楽しいかもしれない。
取材を終えて
近代的な街並みと、歴史ある風景が同居する馬車道という街。駅で流れる『面影とともに』のノスタルジックな雰囲気をまとっているが、その取り組みは未来を見据えたものでもあった。
開発が進む馬車道では、高層マンションや横浜市の新庁舎建設なども着々と進む。2020年には副駅名が付き、「馬車道(横浜市役所)」になることも発表されている。
市役所建設も進み、変貌を遂げようとしている馬車道(過去記事より)
変わりゆく歴史と未来の街に足を運んだ際には、駅に流れるメロディにも耳を傾けてみてもらいたい。
ー終わりー
2voiceオフィシャルウェブサイト
https://www.2voice.jp/homenews
INUさん
2018年11月28日 17時08分
おしゃれに演出してる割に、駅の二階ではホームレスが寝ています。これを含めて横浜だという人もいますが、自分は嫌です。
ないあるさん
2018年10月11日 18時32分
岩里さんの名前が、岩崎となっている部分があります。
早めに修正した方がいいと思います。