南区南太田に転がる「巨大サイコロ」? 謎が謎を呼ぶモニュメントの正体は
ココがキニナル!
南太田の交番の裏に!大きなサイコロが転がっています・・さて一体何なんでしょうか?/南太田交番後ろにあるサイコロが凄く気になります。なんでサイコロなのか?(KazzS/jagaさん)
はまれぽ調査結果!
行政も存在については認知し調査をしているが、所有者や意図は不明で「謎は深まるばかり」の状態。坂を上った先の公園には「花札階段」もあり、ゲーム好きの遊び心かも?
ライター:はまれぽ編集部
謎は深まるばかり・・・
担当者の方曰く、「実は、南区役所では以前にもこの『巨大サイコロ』について調べたことがあるんです」という驚きの回答。
それは2010(平成22)年11月のこと。今でも当時の広報よこはま南区版のデータが残されていた。
まさに今回のサイコロ!(広報よこはまより)
地域振興課では当時調査をしたという職員の方にもお話をうかがってくれたが、「サイコロがある土地の持ち主が誰なのか、はっきりとしていないんです。高架の真下ならば首都高の持ち物ですが少しずれていますし・・・」と、確定情報はないようだ。
周囲の駐輪場や交番の敷地とも言えず、市や区の土地でもなさそうなのだという。
サイコロの裏手には自転車駐車場
結局、「謎は深まるばかり」という結果だったそうだ。
サイコロが転がってきた道?
市の広報紙でも「首都高から落ちてきた?」と考察がなされるほど、微妙な位置にある巨大サイコロ。首都高以外にももう一つ、サイコロが転がってきそうな道がある。首都高に沿うように京急線をまたぐ、歩行者用道路だ。
大きくカーブしながら続く道。ここを巨大サイコロが転がったら面白い
坂道を登り切ると、首都高よりも上にやってくる
ここから首都高を反対側へ渡り、さらに進むとたどり着くのが、南区の「清水ヶ丘公園」。交番裏手からの高低差も大きく、サイコロはここから転がってきた設定なのかもしれない。
公園内にサイコロがあれば・・・と探したが見つからず
そして清水ヶ丘公園といえば、以前はまれぽで調査した興味深い事実が。公園から京急線井土ヶ谷駅方面に向かう南太田4丁目の階段には、睦月~師走までの「花札」が埋められているのだ。
正面に見える階段が、「花札階段」
風流な装飾の階段だが・・・(過去記事より)
この花札階段について、その由来を地域の方や横浜市、土木事務所など関係各所にうかがうものの、誰がなぜこのような装飾を施したのかは不明。恐らく今から30年ほど前の下水道工事の際に設けられたものということだが、詳細は分からないという。
今回のサイコロと同じく、「謎が謎を呼ぶ存在」だった。
南太田に存在する「サイコロ」と「花札」・・・。今は失われた地域の文化を継承しているのかも知れない。
取材を終えて
花札とサイコロ、共通して考えられるのはゲームに使われる道具であるということ。また、ゲームである以上どちらも「おいちょかぶ」や「チンチロリン」など、賭け事にも通じる要素がある。
調べてみると、かつては南太田周辺で賭博場が盛んだった時期もあるということだが、公的な記録は乏しく因果関係はやはり不明だった。
どちらも遊び心にあふれているのは間違いない
もしも花札やサイコロ遊びで鳴らした好事家が、ひっそりと街中にこうしたモニュメントを残していたのだとすると・・・。より趣きを感じることができそうだ。
ー終わりー
sakuragichoさん
2021年11月14日 20時17分
小学3年生だった1992年に自転車でどこまでいけるか冒険したときに目撃しました。その際には、現在のように交番の裏に隠れているのではなく、太い道から直接見えた記憶がハッキリとあります。また、サイコロは埋まっておらず、自転車にのった目の高さで普通にサイコロ全体が見えるオブジェで、サイコロも複数あった記憶があります。全くの予想ですが、オブジェは交番設置時等に撤去したが、そのうち、地面に埋まっているサイコロ部分は、掘り出すのが大変で工事の際にそのまま残されたのではないでしょうか?公的にはオブジェを撤去したことになっているので記録に残っていないとか…?