藤沢出身のお天気お姉さんが愛した幻のコーヒーゼリーパンを追え!
ココがキニナル!
気象予報士の長谷部愛さんがラジオで「地元藤沢のコーヒーゼリーパンがおいしい」とおっしゃっていましたが、そのコーヒーゼリーパンが見つかりません(羽後人さん)
はまれぽ調査結果!
長谷部愛さんを直撃。六会日大前駅のパン屋「パンマリー」で販売していたが、17年前に閉店し今は「麦の里」というパン屋に。その他のパン屋さんにもコーヒーゼリーパンが存在することを教えてもらった。
ライター:のなかあき子
神奈川県大和市で巨大コーヒーゼリーパンに遭遇
しかし、ここまで調べたら、コーヒーゼリーパンがどんなものか、何が何でも知りたい、そして食べたい・・・悔しがっていると長谷部さんが「大和市のコッペパン専門店でも、コーヒーゼリーパンを扱っている」という情報を教えてくれた。コッペパン専門店?「パンマリー」のものとはだいぶ異なるというが、まさに想像しているコーヒーゼリーをパンに挟んだ的ビジュアルなのでは?とにかくどんなパンなのか調査してみることにした。
相鉄線の相模大塚駅で下車
カフェなども入る新しい建物の1階
伺ったのは午前11時。晴れたり土砂降りになったりと不安定な天候の日だったが、車でやってくるお客さんが途切れない。目立つ場所に看板を出しているわけではないので、一見さんではなく、ここを目的にわざわざ来ているようだ。
そうざい系からおやつ系まで、種類豊富
オーナーは大和市が地元の堤智博(つつみ・ともひろ)さん。6年前に大和駅近くで開業、この8月に2号店の相模大塚店をオープンしたそうだ。絶え間なく入る注文の合間に、早速夏季限定商品の「コーヒーゼリークリーム」230円を作っていただいた。
巨大コッペパンの中に、細かくしたコーヒーゼリーを混ぜ込んだカフェオレクリームを挟むそうだ。なるほど、コーヒーゼリーそのままをべちゃっと挟まなくても、「コーヒーゼリーパン」を作る方法は色々あるのかぁ。
ねっとり系のカフェオレクリームがベース
巨大コッペパンを開いた中に、クリームをイン
はい、できあがり!
18cm×10cmと超ボリューミー!
フワフワのコッペパンの中に、カフェオレ味のねっとりしたクリームと、食感に変化を加えるコーヒーゼリー。初めて食べるのに懐かしい味。これはこれでアリかも。作ってもらっていた間にも「コーヒーゼリークリーム」のオーダーが数件入っていた。大人気商品なんだなあ・・・。
あれ。調理台の上に、キニナルものを発見。なぜポテチが調理台に。
スタッフの皆さんのおやつだろうか?
「これは『ポテチサンド』の具です」と堤さん。
自家製コールスローを乗せたパンの上に、砕いたポテチを豪快にインした「ポテチサンド」。ヘルシー&ジャンク!
水分を吸ってしっとり、でも部分的にサクサクのポテチの食感がクセになる。
『ポテチサンド』290円
しかし、このコッペパンはかなり大きい。私が計測したところ18×10cmの大きさだった。岩手に大きなコッペパン専門店があり、そこのサイズ感を目指したという。1日に500個焼いて、ほぼ全部売り切るというからビックリだ。国産小麦粉を100%使用、素材にもこだわっている。
これだけの大きさなので、1つでもかなりのボリューム感。高校での出張パン販売もしているので、腹ペコ学生の胃袋をガッツリ掴んでいることだろう。長谷部さんにとっての「パンマリー」同様、ここ大和においては『グラムハウス』のコッペパンが思い出の味になる人も多いに違いない。
ちなみにコーヒーゼリーパンを探し回っていた筆者に対し、他にも長谷部さんから、コーヒーゼリーパンについての情報をいただいた。横浜ポルタにも入っているふわふわクリームパンで有名な「八天堂」(広島に本店)の「くりーむぱん コーヒーゼリー」はコーヒーゼリーをクリームで包み、さらにパンで包んだスタイル。
八天堂のコーヒーゼリーはイメージに近かったがクリームにくるまれて水っぽくなさそう
神奈川県ではないが東京都豊島区の「セイル・ノッツ」のものは、パンの上にもろにコーヒーゼリーが乗っかっている!
これもすごい・・・。
上から見ると完全にコーヒーゼリーな「セイル・ノッツ」のコーヒーゼリーパン
「美味しいものに出会うのが大好きなんです」と長谷部さん。県内外問わず、コーヒーゼリーパンを扱う店を情熱的に探してくださったことに感謝!
離れてより強くなった、藤沢への地元愛
長谷部さんは、藤沢にどんな思い出があるのだろうか。
「小さい頃から片瀬海岸で泳いだり、砂浜で山を作ったり。日常に海がある環境で育ちました。海の近くの高校に通っていた時は、部活のランニングで砂浜を走りましたね」
海がすぐ近くにある青春、いいなあ
湘南の穏やかな海は長谷部さんの原風景。夏の日差しの強さもいいけれど、冬の落ち着いた風景も魅力。高校時代によく行っていた、七里ガ浜のカレー屋さん「珊瑚礁」の記憶も、窓からみえた湘南の海と共にあるそうだ。
海が日常にある生活を送っていた長谷部さんだが、大学進学の際に地元を離れて長野県に転居した。
「海のない環境で大学時代を過ごした後、茨城県、栃木県でも生活しました。一度藤沢を離れたことで、より地元愛が強くなったと思います」(長谷部さん)
取材を終えて
取材を通じ、自分の記憶の中にも懐かしのパンがあることを思い出した。みなさんの中にも「永遠のパン屋」があるのではないだろうか。今回訪れた「麦の里」と「グラムハウス」も、いつか誰かにとっての「永遠のパン屋」になるに違いない。
ー終わりー
取材協力
気象予報士 長谷部愛さん
東京造形大学 特任教授 神奈川県藤沢市出身。
「山形純菜 プレシャスサンデー」他TBSラジオの様々な番組に出演。
Yahoo!天気・災害動画でも気象情報を伝える。
東京造形大学の特任教授としても教鞭を取り、絵画やアニメ、映画からみた気象学についての講義を行っている。
水泳を中心としたスポーツライターとしても活動中。
https://www.weathermap.co.jp/caster/hasebe-ai/
コッペパン専門店
「グラムハウス」相模大塚店
http://www.glam-house.com
「麦の里」
電話/0466-83-0808
営業時間/午前8時~午後6時
定休日/月曜
ちゃらねこさん
2019年09月06日 18時08分
もっと地元の人に当たって「パンマリー」の話とコーヒーゼリーパンを調査して欲しかった
羽後人さん
2019年09月06日 13時11分
きっと藤沢のソウルフード的なものですぐ見つかるだろうと気軽に投稿したのですが、お店がなくなっていたとは知りませんでした。記事にしていただかなければ幻のコーヒーゼリーパンを何年も探し求めることになっていたかもしれません。難題に取り組んでいただいたライターさんに感謝いたします。長谷部愛さんもご協力ありがとうございました。