台風19号の被害が残る箱根町。復興の象徴「仙石原すすき草原」に行ってきた!
ココがキニナル!
台風19号の被害が残る箱根町。紅葉シーズンに差し掛かった今、仙石原すすき草原が見頃を迎えた。黄金色になった草原をレポート!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
台風19号の被害が残りながらも、箱根町の行政や交通機関の職員は少しでも観光を楽しんでもらいたいと奮闘している。これからの紅葉シーズンを迎える箱根町に訪れることも、大いに復興の支援、促進に繋がっていく。
ライター:はまれぽ編集部
仙石原すすき草原
「仙石高原」のバス停に到着する少し前から、すすき草原が目の前に広がってきて、乗り継ぎでいささか疲れていた筆者はその美しい光景に我を忘れて心酔してしまった。
箱根湯本駅から「仙石高原」まで、乗り継ぎを2度行い、およそ1時間。取材当日は平日ということもあり、乗り換えはスムーズだったように思える。しかし、土日祝日は人も多く、一度で乗りきれないかもしれないと考えると、やはりアクセスはそれなりに大変になるだろう。
取材当日は雲ひとつない快晴!
見頃を迎えたすすき草原!本当に黄金色!
日の光を受けてキラキラと輝くすすきの穂
元々仙石原は、茅葺き屋根(かやぶきやね)用の茅(かや)を栽培する茅場(かやば)だった。
その仙石原すすき草原も、台風19号の影響で大きな被害をうけ、台風通過後、10日間は立ち入りができなくなり、すすきの上にも土砂が流れてきていたという。
確かに一部ですすきが倒れてしまっている
道路も工事が行われている
しかし、10月29日から遊歩道が一部区間で再開。再開した区間は遊歩道およそ700mのうち、入り口からのおよそ150mだ。
残りの区間は、見頃が終了した後に改修するとしている。
この先の上り坂から見下ろすすすき草原も綺麗だったろう
群馬から自家用車で観光に訪れていたご家族にお話を伺った。ご両親の還暦祝いで、娘さんご夫婦が前々から箱根旅行を計画していたそうだ。「途中、通行止めの道路があったので思うように観光はできなかったです。でも、泊まった宿では特に大きな被害はなかったようで安心しました」とお父様。
天気に恵まれた中、旅行が無事にできて良かった
次は、沼津から訪れたご家族にお話を伺った。毎年この時期に、見頃のすすき草原を見に来るという。「やっぱり上まで登れないのが残念です。ね?」と息子さんにも話を振る奥様。「毎年来てますけど、今年はやはり人が少ないですよ」と旦那さんが教えてくれた。
はまれぽステッカーをとても喜んでくれた息子さん、ありがとうございます!
他にも数組の観光客にお話を伺い、毎年すすきを見に訪れているという方が口にするのは、観光客の少なさ。
見頃を迎えると、平日や土日祝日関係なく、一本道は人で行列ができるらしい。
「こんなにゆっくり写真が撮れることなんてないです」と言っていたご夫婦もいた。
近くにある、よもぎ団子など和菓子を提供しているお店の方にお話を伺うと「売上は例年の、3分の1です。こんなに人が歩いていないんだもん。この時期はもっと歩いていないと・・・」とやはり近隣の店舗にも影響が出ているようだ。
取材を終えて
台風19号の被害が残る今も、箱根町の行政や交通機関の職員は少しでも観光を楽しんでもらおうと奮闘している。これから箱根町は一番のかきいれ時である紅葉シーズンを迎えるが例年通りの観光客が訪れるかどうか、懸念は残ったままだ。
今回訪れた「仙石原すすき草原」は、すすきの見頃に間に合うよう、いち早く一部区間を再開させた。
入れる場所は少なかったが、黄金色に輝いていたすすきはとても綺麗。来年復旧していたら、上からの景色を見るために、ぜひ再訪したいと思った。
台風19号の被害が残っている箱根町と聞くと、観光に訪れることを躊躇する方も少なくないと思う。
しかし、観光に訪れることで、復興支援、促進に繋がるという部分もある。
これからの紅葉シーズン、仙石原すすき草原に関しては、入れる場所は限定されているが通常よりもかなり人が少ないので、ゆっくり写真を撮れたり、観光できるということもある。ぜひ、色づいた景色の箱根町に訪れてみてはいかがだろうか。
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soraさん
2019年11月08日 17時29分
行きたいけれど 帰りの渋滞などを考えると・・・箱根登山鉄道の途中駅での折り返し運転等はできないのだろうか?また 正月恒例の箱根駅伝、鉄道が不通の状態で いつも通りの開催方法で大丈夫なのだろうか?