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バリアフリー化だけじゃない!JR関内駅北口整備の実態とは?

ココがキニナル!

JR関内駅北口が新しく生まれ変わるとニュースなどで聞きましたが、具体的な整備案や事業計画が知りたいです。(sachikonさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

バリアフリー化だけでなく、保育園の新設や各商店街のアクセスも向上するなど魅力的な駅周辺に生まれ変わりそう。

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ライター:吉澤 由美子

国の補助メニューをうまく活用して実現

そんな時に、国土交通省鉄道局所管の「鉄道駅総合改善事業費補助(連携計画事業)」が
2007(平成19)年に施行された。これは、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に基づく協議会が事業主体となる鉄道駅の改善事業に対して適用される。

この制度を利用するため、JR関内駅北口の改善を検討する協議会が2011(平成23)年10月21日に作られた。協議会は、地元住民、鉄道事業者、横浜市などから構成されている。

 


お話をうかがった横浜市役所


なんといっても大きいのは、駅舎改良等にかかる事業費約37億円を、この制度のおかげで、国が1/3、JRが1/3、横浜市が1/3の負担となること。これにより、JR関内駅北口のバリアフリーと全体的な使い勝手の改善、安全性の確保、各商店街に向けたアクセスの向上、保育園新設というプランを実現できるようになった。

しかも、この「連携計画事業」はこのJR関内駅北口が全国でもはじめての適用。国やほかの自治体からも注目を集めている。
 


伊勢佐木町への動線も明確になる


JR関内駅北口整備は、2013(平成25)年度の着工、2017(平成29)年度の完成予定。駅構内の工事であり、駅の営業時間内は人が安全に通行できる状態を保たないといけないため、終電から始発までの間に進める工事もあり、4年という歳月が必要となる。

長年懸案だったJR関内駅北口整備は、こうして実現に向けた歩みをはじめている。



JR関内駅北口の具体的な整備内容

では、実際にJR関内駅北口はどんな感じになるのだろう。
 


ホームの下が広場となり、北口駅舎は奥の方にある。横浜市のイメージ図※画像提供:横浜市


横浜市が出しているイメージ図はこちらだが、協議会の中でこれからまだまだプランを検討していく予定だ。もしかしたら雰囲気がかなり違うものになる可能性もある。

具体的に決まっているのは、北口の駅舎全体を35mほど南口寄りにずらしてしまうということ。
 


色分けされているのでわかりやすい平面図※画像提供:横浜市


全体をずらすことで、駅前広場スペースを確保。歩行者のたまりができるので、駅利用者が多い時間帯でも交差点をスムーズに渡れる。

さらにホームからの階段も改札に向けて降りてくるように新設。そのまままっすぐ改札から広場に出られるようにする。現在のJR関内駅北口は表に出た時、一瞬どちらを向いているのか見失いがちだったが、これはホームから表に出るまでグルグル回ることで方向感覚がおかしくなるから。まっすぐ降りることができれば、出口で立ち止まって迷うこともなくなるため、混雑も緩和される。

 


この図だと階段の位置自体がかなり移動することがよくわかる※画像提供:横浜市


東日本大震災では、当日に首都圏で起こった帰宅難民の大量発生で公共施設のありかたが改めて問題になった。駅構内やその周辺は、大きな災害などで大量に人があふれた場合のことも考える必要がある。JR関内駅北口に歩行者のたまりの広場ができれば、安全性はかなり向上する。

 


この部分に駅舎が移動してくる感じだろうか


もちろん、バリアフリーのエレベーターも駅構内に設置され、広場も含め駅前歩行者空間は段差をなくし、車いすでもひとりで乗り降りできる駅となる。

さらに、広場にはイセザキモールへつながるマリナード地下街へのエレベーターも設置。もちろんマリナード地下街からイセザキモールへのエレベーターも新設される。

そして、北口裏の高架下には、生活支援施設として保育園が作られる。駅にある保育園は、地域住民や通勤で駅を使う人にとって、送り迎えの時間がかなり短縮できることから魅力的な存在。JRはほかの駅で保育園をすでに経営している実績もあり、保育園の新設はかなり期待されている。



取材を終えて

東横線跡地の遊歩道や今回の整備など、横浜市は国が示した補助メニューをすばやく上手に利用し、予算を縮小しながら、市民の生活をより豊かにしようと動いている。その実行力は頼もしい。

 


アクセスがよくなる馬車道


JR関内駅北口整備事業では、改良される駅舎のイメージや保育園を作ったさらに先の高架部分をどう利用するのかといったことなど、これから協議会での議論も含め決めていくことはまだまだ多いそう。

 


イセザキモールも行きやすくなる。この事業は地元商店街の期待も大きい


今後のJR関内駅北口は、目が離せないものになりそうだ。


― 終わり ―


横浜市都市整備局 JR関内駅北口整備協議会ページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/toshiko/kannai/


JR関内駅北口整備事業PDF(横浜市記者発表資料)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201110/images/phpKAr8eG.pdf
 

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  • イセザキモールは、今の北口よりむしろ北にありますよね。駅舎が南に移動すると、交差点を通ってイセザキモールに行く人はやっぱり折り返して歩くことになっちゃうんじゃあ・・・?もしかして交差点ごと移動しちゃうのでしょうか?

  • 関内が運河上なのは首都高横羽線開通前(工事前)ですから昭和40年代前半の写真ですね。当時の飛鳥田市長が町を分断させないように横羽線をうまく運河を利用して地下掘割型したのは今となっては奏功したといえますね。当時の横浜港は港に埠頭岸壁が不足して係留ブイに停泊しながら艀で貨物を搬出入したり、横浜港沖は待ち船で一面貨物船が入港待機していましたね。ところで記事にもありましたが国の交付金、助成、特区制度などは最大限活用すべきですね。活用できなければ他の地方自治体が活用していくことになりますしね。関内はその経済力低下が言われて随分と経っていますが、そろそろ市政トップが企業誘致の成果を発揮していくことが期待される年でしょうね。

  • 横浜市提供の、過去の関内の画像が素晴らしい!東京オリンピック・ということは、40年以上前ですよね。当時から駅の構造がaあまり変わらない というのが分かります。ついでに市庁舎と、その屋上の白い塔(?)も当時からあり、それほど古いということで。画像だけでなく、記事内容も気が利いてますよ。

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