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3.11に天王町で行われた復興支援イベントの様子は?

ココがキニナル!

3/11に天王町で復興支援チャリティーがあるみたいです。レポートお願いします。(崇さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

天王町で行われた被災地復興イベントは、東北の方々や商店街、NPO法人が一体となり、多くの来場客でにぎわう活気あるイベントだった!

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ライター:松宮 史佳

被災地は今

お昼近くになり、会場はご年配の方や若いファミリーで賑う。いつの間にか“ナゾの紳士・たまちゃん”は行方不明に。「好きだと言っていた神輿を見ているに違いないと思い、別のブースを見ようと「郡山市ブース」に向かう松宮。

そこで、福島県郡山市商工観光部・参事兼観光物産課長の橋本芳正さんにお話を伺った。

「現在郡山では震災前と同じように生活しています」と橋本さん。だが、震災直後は市の庁舎にヒビが入るなどの被害があったという。「現在でも古い庁舎にはヒビが入っており、改修工事はこれから」とのこと。
 


左から郡山市商工観光部・橋本さん、斉藤さん、阿部さん


最近はビジネスで郡山市を訪れる人はかなり増えたが、「風評被害がひどく、観光はまだまだ」だという。
 


郡山ブースではお酒が大人気!「くるみゆべし」は売り切れ
 

試飲させていただいた「明和蔵」はすっきり!「滝桜」は甘くて美味!
 

バター風味が濃厚な
「ままどおる」(5個420円)を購入!


ミス郡山の諏江優姫(すえゆうき)さんに「横浜はどうですか?」と伺うと、「もっと暖かいかと思って薄着で来たら寒かった(笑)」との答え。
 


ミス郡山・諏江優姫さん 笑顔&お名前がステキ!


続いて横浜の印象を伺うと、諏江さんは「皆さんとてもやさしく受け入れてくださいます」と答えてくれた。

諏江さんと別れ、「次はどこを取材しよう」とかわいらしいロゴの入ったサイダーを眺めながら歩く松宮。すると突然、目の前にサイダーを差し出す手が!
 


「I Love ふくしまがんばっぺサイダー」200円


振り返ると、行方不明だったナゾの紳士・たまちゃんの姿!「がんばっぺ女川」のポップと交換するためサイダーを購入したらしい。
 


たまちゃんがくれたサイダー


たまちゃんにお礼を言い、「宮城県女川町・福島県ブース」へ。「横浜市中央卸市場南部市場共栄会」専務理事・柴岡義幸さんと長嶋正美さんにお話を伺う。
 


左から南部市場共栄会の柴岡さん、長嶋さん


南部市場共栄会が女川町を支援することになったのは1本の電話がきっかけ。震災直後、「1本のトイレットペーパーでも救援物資を」と市民に訴えていた南部市場共栄会の活動を女川町の水産加工会社がメディアで知り、SOSの電話を掛けてきたという。
 


「1ロール運動」を伝える神奈川新聞2011年3月25日朝刊


被災地の女川町を何度も訪れている柴岡さんに「女川町の今」を尋ねると、行政は住民を安全な高台に住ませたいが、住民のほとんどは漁師で「家があった海岸近くに住みたい」と双方折り合わず、街づくりプランは進んでいないとの答え。

「被災地の方が今何を望むか」と伺うと、「震災を風化させないこと」と柴岡さん。被災地では“自分たちのことを忘れてほしくない”という想いが強いそうだ。この言葉には深く考えさせられた。
ふと気づくと、ナゾの紳士・たまちゃんは消えていた。お礼が言えずちょっと心残り。

次に気になっていた「無料足湯コーナー」へ。
 


左から南相馬出身の折笠さん、「コナカラ」オーナー坂本さん


折笠さんは震災直前に海洋深層水マハロショップ「コナカラ」に勤める娘さんを尋ねて横浜に滞在していた。すると3月11日に震災が発生。「原発から18kmの所にある南相馬は危険区域になり、そのまま帰れなくなってしまった」という。
 


思わず折笠さんのお話に聞き入る人々


ボランティアで南相馬市へ行き、現地の事情にも詳しい坂本さんによると、折笠さんのように家族と離れて暮らしている人はいまだに多いそうだ。