横浜市営地下鉄の全席優先席はこれからどうなる?
ココがキニナル!
横浜市営地下鉄が全席優先とか携帯禁止コーナーとかさらには「最優先席」をつくろうとかかなり迷走しているような感じです。担当者に詳しく聞いてきてください。(Ichiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
『最優先席(仮称)』が導入されるのは、利用者の声を集めて検討した結果。全席優先席はそのままで、携帯電話電源OFFエリアが最優先席になる予定
ライター:吉澤 由美子
『最優先席』は仮称
『最優先席』という言葉は、交通局の平成24年度予算概要の中にはじめて登場した。
「最優先席(仮称)の導入」という項目で、「全席優先の制度は維持しながら、真に座席を必要とするお客様が利用しやすいように、現在の携帯電話電源OFFエリアを『最優先席(仮称)』とします」とあって、3,998,000円の予算が組まれている。
現在の携帯電話電源OFFエリア※画像提供:横浜市交通局
最優先席について公式に発表されているのは、実はこれだけで、正式な名称や具体的な導入方法などはこれから改めて発表される予定だ。
最優先席の導入が開始されるのは6月からで、順調に行けば完全に導入が完了するのは8月下旬の予定だ。
告知は、座席付近や駅構内の表示、ポスター、そしてアナウンス等で行われる。シートの張替などは今後検討される予定だ。座席付近の最優先席表示については、毎月1回各車両が検査される際に順次行っていく。
この表示の近くに最優先席の表示も追加されるはず
※画像提供:横浜市交通局
現在の「携帯電話電源offエリア」は吊皮や床の色がほかの場所と違っていてわかりやすいので、そのエリアを最優先席とする予定だ。ここであれば、車両の端であり、他の鉄道会社にある優先性と同じような視覚的アピールがあるので、普段利用しない人にも最優先席であることが伝わりやすいというメリットもある。
携帯電話電源OFFエリアは各車両の端にあるのでわかりやすい
※画像提供:横浜市交通局
最優先席は、「こうしてみたら、よりよくなるのでは」という試みであり、固定的には考えていないのだそう。うまくいくようであればこの形を続け、さらによりよい意見があればまた変えていく。最優先席は、そういうものだと捉えてほしいとのこと。
取材を終えて
全席優先席の中に最優先席ができたら、それは一般の座席の中に優先席があるのと感覚的には変わらないのではとも思う。
横浜市営地下鉄は、全車両で携帯電話の電源を入れることが禁止されていた時期があり、その後「携帯電話電源OFFエリア」ができて、それ以外の場所では携帯電話の電源を入れたままで過ごせるようになった。
その流れから考えると、全席優先席や最優先席も、迷走している感じがしないこともない。
妊産婦に対する配慮を示しやすくするマタニティマーク
※画像提供:横浜市交通局
でもそれは、横浜市営地下鉄が、利用者の声に耳を傾けて、試行錯誤しながらできるだけ多くの人に満足してもらおうと努力している結果だともいえる。
新しいことを試みて根付かせるのは、横浜という街が得意としていること。近代上下水道やといったインフラから、アイスクリームやパスタのナポリタンまで、横浜から全国に広がっていったものは数多い。そのうち、利用者の大多数が満足できるシステムが横浜市営地下鉄から生まれて広がっていく可能性だってあると思えば、試行錯誤も楽しみのひとつになる気がする。
― 終わり―
横浜市交通局 市営地下鉄
http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/sub/
平成19年に行われたアンケート結果
http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kigyo/newstopics/2007/pdf/20080328.pdf
TIJIさん
2012年03月24日 16時26分
一部誤解している人がいるので 他の鉄道各社と比べ乗客構成が違います 横浜市発給の敬老・福祉特別乗車証があるため70歳以上の人の率が多いのです この券は市内の極一部を除く路線バス・地下鉄・シーサイドラインに乗れますので本件の地下鉄も入っています そのため一緒卓に「他の鉄道と同じでいい」とはなりません
にんてんさん
2012年03月23日 00時32分
私が実際に言われたのは「心臓が悪いので携帯を切って下さい!」と言って全席をまわる叔父さん(60歳前後、グリーンラインセンター南にて数回)、昨年ルールが変わったら叔父さんの姿自体見なくなりました。 また、「全席優先席!全席携帯OFF!わかんないのかな!」と繰り返し独り言を大声で繰り返す20代男性(ブルーライン関内~新横浜車内にて)もいましたが、新ルールのアナウンスが流れると無言になりました。 やはりオリジナルのルールを作るとそれに乗っかる人とのトラブルも多発します。市営の企画力は良いですが問題もあり、やはり他社と同じルールにするのが無難だと思います。
ハンス・フォン・ゼークトさん
2012年03月21日 23時20分
「無能な働き者」という言葉を思い出した。