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鎌倉時代へ思いをはせる旅。はま旅Vol.53「金沢文庫編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅下車の「はま旅」第53回は、桜の開花を待ちわびながら鎌倉時代へ思いをはせる、金沢文庫駅周辺。

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ライター:ほしば あずみ

金沢流北条氏ゆかりの金沢文庫へ (つづき)

さすがに間違えたんじゃないかと不安になってきたところで、尾根から降りてくる人と行きあった。
「行けますよ、称名寺。私たち称名寺から来たところだから。あと5分くらいで八角堂について、そこから降りていけばすぐ称名寺ですよ」

どうやら称名寺境内をとりまく「称名寺市民の森」を歩いていたようだ。せっかくなので昔の旅人気分を味わいながらこのまま山道を行く。
 


ほどなく到着した八角堂
 

眺望は抜群。八景島シーパラダイスや横須賀の工場地帯まで一望できる


遠望すれば東京湾、眼下には称名寺の庭園というロケーションにくわえ、周囲には桜も植えられている。ベンチとテーブルもある。
桜の時期に絶対再訪しよう。

ここが穴場スポットなのか、意外と知られていてシーズンになるとごった返しているのかは、今はまだわからない。


あらためて金沢文庫を知ろう



はからずも素通りして山道に突入してしまったため、金沢文庫を改めて訪ねる。
金沢文庫について、学芸課長の西岡芳文さんに話を伺った。
 


突然の訪問にもかかわらず親切に解説してくださった西岡さん


「金沢文庫はその名前から図書館だと思われていたり、地元の人でもどういうところなのかあまり知らないという方は多いかもしれません。
博物館というと常設展と企画展の2本柱が通常ですが、ここで所蔵しているものは性質上常設という事はできないので、2か月おきに入れ替えをし、春と秋に大きな企画展をしています」

中世鎌倉時代から保管されている貴重な資料は劣化を防ぐ管理上、常設しておく事ができないのだ。
 

今回特別に展示室を撮影させてもらった 


「最も貴重な資料のひとつ『金沢文庫文書』は金沢北条氏が称名寺の僧侶たちとやりとりした書簡等4000点以上におよぶ重要文化財です。また同じく重要文化財の北条実時が中国から輸入した3500帖におよぶ宋版一切経なども収蔵しています」

現在は「鎌倉めぐり」という企画展が4月8日(日)まで開催されている。江戸時代のガイドブック「鎌倉名所記」やガイドマップ「鎌倉絵図」など金沢文庫所蔵の資料を紹介している。
 

今でいう「るるぶ」。江ノ島にアザラシが現れ弁天様を拝んだという瓦版もあった
(金沢文庫所蔵)


世界遺産に「武家の古都 鎌倉」登録を目指している鎌倉。
金沢文庫および称名寺は武家文化を伝える候補地として飛び地で指定されているという。
将来鎌倉が世界遺産に登録されると、称名寺と金沢文庫は横浜市ながら世界遺産の地となるのだ。


やっと称名寺へたどりつく



ところで、山道を行かず称名寺にたどりつくにはどうすればよかったのか。
実は金沢文庫の自転車置き場横に抜け道があったのだ。
 


トンネルがあって
 

トンネルを抜けると称名寺だった
 

金沢文庫から徒歩3分程度
 

本堂前の香炉。顔から足が生えた大胆なデザイン
 

参道の桜並木は提灯で準備万端


提灯には「称桜会(しょうみょうかい)」と記されている。参道周辺の個人や店が奉納したもので、正月と桜の季節のお祭りの年3回、こうして飾られるそうだ。

「去年ならもう最初の1輪が咲いていた頃だけど今年は遅れているね」
と語ってくれたのは、称名寺赤門横で「ふみくら茶屋」を営む浅葉さん。
 


おじいさんの代は米屋だった建物。昔は茅葺屋根だったそうだ


16年前からお食事処として営業をはじめたが、建物自体は江戸時代から代々この地にあった古民家。江戸時代の絵図にも「茶碗屋」という屋号で描かれているという。

 

おすすめされた穴子天丼(1300円)。そびえる穴子の迫力
 

かなりのボリューム。店内には番組ロケで訪れた石塚英彦さんのサインがあった


「桜の時期は忙しくて大変だよ。いつもは夜は予約だけなんだけど通し営業になるし。世界遺産になっちゃうとまた忙しくなるかもしれないけど、ここは車停められないからどうだろうねえ」


旅をおえて



横浜市ながら鎌倉の世界遺産になるかもしれない金沢文庫。
今面影をたどるのは難しいが、かつては東海道をいく旅人が寄り道をしていく景勝地だったという。
その名残を八角堂からの海一望の景色に求めて、まもなくほころぶ桜を心待ちにしたいと思う。


■今回のはま旅「金沢文庫」周辺

・「フジヤ金物店」横浜市金沢区谷津町384
・「アミーゴ青果店」横浜市金沢区谷津町376
・「(有)松井水産」横浜市金沢区谷津町376
・「神奈川県立金沢文庫」横浜市金沢区金沢町142
・「金沢山称名寺」横浜市金沢区金沢町212-1
・「ふみくら茶屋」横浜市金沢区金沢町173


− 終わり −
 

この記事どうだった?

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  • 懐かしい!横浜に来て初めて住んだ町でした。こうして見ると称名寺などに行っておけばよかったと思います。小田和正さんの小田薬局もすずらん通りにありますよね。久しぶりに観光として行ってみたいな。随分変わっただろうなあ。

  • 「かねさわ りゅう ほうじょう し」と読みがなをふるべきだったのでは?

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