東神奈川駅西口はニッチな世界な誘う扉がいっぱい

だいぶ大まわりをして、駅近くに戻ってきた。たくさん歩いたのも、お昼は南京亭のサンマーメンと決めていたからだ。
はまれぽ2周年イベントのときに、光邦さんやホズミンと「あそこは美味しい」と盛り上がり、久しぶりに足を運んでみた。

店が多忙で取材は控えているが、「メニューを自分で撮っていく程度ならいいわよ！」と特別に許可をいただいた。
　

　

丼から溢れ出そうで、どこから食べるか悩みながらも完食

決して量だけで勝負をしていない。野菜の甘みと絶妙なとろみで細麺にからみ、納得の950円。美味しいサンマーメンを味わうとはまっこでよかったとしみじみ思う。

さて、満腹なのでまた歩こう。歩道橋を渡って西口に来たのだが、壁画が見えた地下道が気になり入ってみる。両側に絵があり、薄暗いイメージが払拭されていた。
　

　

大学美術部などの「ハマロード・サポーター」たちの作品

地下道を通ったのでまた線路の東側に出てきてしまった。神奈川新町寄りには行ってなかったので周辺を少しまわる。
　

かつて神明宮の境内を流れていた上無川がかながわの由来という説も
　

能満寺は神明宮と同境内にあったが神仏分離で分かれたそう

線路下の小さなガードをくぐり、また西口に。西口は古い商店や専門店が色々あるようだ。
　

　

は虫類専門ショップや陶磁器に絵付けするポーセリングアート教室なども

横浜スイーツ＆専門学校や横浜こども専門学校など特種な学校が多いのも特徴だろう。途中、取材できなかった店も含め、かれこれ1時間以上巡り、国道一号沿いに出ると、今日初めて若者が出入りする店に出合った。
　

カフェ？　しかし店先にはコートが･･･

こちらは「ベアーズダイナー」という古き良きアメリカをイメージしたという本格バーガーショップで、ギターやレコード、メジャーリーグ「レッドソックス」の選手のユニフォームなどが飾られている。店内でインポートファッションも販売していた。リーバイスのジーンズやイタリア製のグレーのカーディガン3000円などお手ごろ価格。

店長の熊谷さんが丁寧に説明してくれ、接客の感じがよかったので、思わずおすすめの「ベーコントマトバーガー」を注文。歩いておいてよかった。
　

　

待っている間に懐かしのチェリーコークを飲んでも服を見てもヨシ

待つこと数分。80年代のロックのリズムに乗って運ばれてきたバーガーに「OH！」と声を上げてしまった。
　

このボリュームでポテト付830円！　15：00まではドリンク付き

ひと口食べて「パティにつなぎを使っていませんね？」と満面の笑みで聞くと、「そうなんです。肉だけの旨味なんですよ」と熊谷店長。しかし、両面焼きしているトマトのほのかな酸味と相まって見た目ほど重くならない。

さらに学生は100円引きという。取材中に来ていた常連学生が店を出て行くときに熊谷さんが「いってらっしゃーい！　がんばってね！」と声を掛けていたのも印象的だった。
スタッフ同士のチームワークも抜群で、アットホームな雰囲気だなと思っていたら、種明かしがあった。
　

右から二番目の店長と妹、弟。洋服担当はお母さん。仲良し家族だった

2月27日には店内で三味線ライブもあるというので、ちょっと変わったコラボを楽しんでみてはいかがだろうか。
東口と西口と表情の違う、東神奈川駅には新しい発見がいくつもあった。



取材を終えて

車で通ると交通網の動脈、首都高速道路や国道ばかりが目に付くが、寄り添うように細く長く続く神奈川歴史道が通っている。横浜に限らずアスファルトで歴史を覆ってしまうことが多いだろうが、歴史を残すように道路が舗装されているのが興味深かった。残すべくして残るものもあれば、手つかずのまま残っている廃線もあった。道がこの土地の背景を色々と教えてくれた、はま旅だった。


■今回のはま旅「東神奈川・仲木戸」周辺

（Googleマップより）
・「松岡物産」神奈川区神奈川本町5-1
・「神奈川地区センター」　神奈川区神奈川本町8-1
・「東高島駅」横浜市神奈川区星野町4
・「南京亭」神奈川区西神奈川1-20-4
・「ベアーズダイナー」神奈川区二ッ谷町2-1アベニュー横濱ビル1F


―終わり―