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酒場のメッカ、野毛にある個性的なお店はどこ?

ココがキニナル!

桜木町に「キンコンカン」というお店があります。缶詰バーという聞き慣れないスタイルのお店だったので、ぜひ調査してほしいです。キニナル!(tokuさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

珍しい缶詰バー「キンコンカン」と、同じ野毛界わいのキニナル個性的な酒場を「武蔵屋」とあわせてご紹介

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ライター:クドー・シュンサク

横浜が誇る古き良き伝統の酒場

(つづき)
 
どこを切り取っても昔にタイムスリップしたかのよう。
ここで、91歳で現役の看板娘、木村喜久代さんに、お店についてお話を伺うことにした。
 


67年間「武蔵屋」を守る木村喜久代さん


ここ野毛で「武蔵屋」を始めたのが1946(昭和21)年12月。それまでは関内で酒屋を営んでいたが、空襲で店が焼けてしまったので、野毛に現在の店を建て出店。建物も内装も当時のままの状態を保っているという。

以前は妹さんとふたり、そしてアルバイト数名と毎日店を開けていたが、妹さんが病気をして療養に入り、それからは営業日を火・水・金の週3日としている。
 


「ウチが続くのはお客さんがいいからなのよ」と笑顔で話してくれた喜久代さん


メニューは? と尋ねると「メニューは全部決まったものを食べてもらうの。お酒は一人三杯まで。三杯くらいが体にちょうどいい。お通しは昔からずっと変わらず同じものを出していますよ。そしてお酒は日本酒の櫻正宗とキリンの瓶ビールだけなんです」との回答。粋な筋が通る渋い様式美。

67年間、変わらず作られているというお通し料理と、櫻正宗をさっそくいただくことに。
 


一杯目は酢漬けの玉葱とおから
 

二杯目は刻みネギの入った納豆
 

三杯目は自家製のお新香と
 

しらすとネギがたっぷり乗った鱈(たら)豆腐


お酒三杯に5品のお通しがついて2200円。もし「まだ食べたい」というお客さんがいれば、きぬかつぎや青身魚の酢漬けが出される。日本酒をビールにすることもでき、その際は別途注文(キリンの小びんは500円、大びんは700円)。

お通しは、どれもが非凡に味わいのある逸品で、口にした後は、静かに「うまい」と感じ、違和感なく時間が流れる。

喜久代さんは「昔から何も変わってないけど、お客さんはみんなこれが無性に食べたくなって一杯呑みたくなると言ってくれるから本当にうれしい」と話してくれた。

すると開店時間になり、ぞくぞくとお客さんが入ってきた。
 


開店前は1時間以上待つお客さんもいるという
 

開店と同時に満席に
 

店もあわただしくなる


ここ武蔵屋はお酒を注ぐのがまたひとつの様式美としてある。
 


高い位置からざっと注ぎ
 

コップに近づける


古くから由緒正しき酒場の酒とされる櫻正宗を、ぬる燗にしてコップに注ぐ。これも昔から変わらず続けているお酌。

お客さんたちのお酒がすすむにつれ、店内はにぎやかすぎず和気が弾む、明るく居心地のいい酒場に。

横浜市から感謝状も受けたという武蔵屋。古くから変わらずに良き酒場としての在り方を守るこの店には、根強い常連が多いのも、一見で虜になるお客さんがいるというのもうなずける。
 


神奈川新聞に取りあげられた感謝状授与


喜久代さんは最後に「私が生きている間はお店をずっと続けますよ。いつぐったりとのびちゃうかわからないけど、それまではここで変わらずいつまでも続けていくつもりですから、常連さんも初めての方もおいしいお酒を三杯呑みに来てくださいな」と話してくれた。
 


取材を終えて



野毛にある個性的な酒場。今回は2軒のみの紹介となった。

実は、本来ならもう1軒、都橋商店街付近の店を紹介したく何度も足を運んだのだが取材NGの店があった。「今いるお客さんを大切にしたい」という思いが強く、営業時間や電話番号も不明。このような店をはじめ、横浜にはまだまだすばらしい酒場があまた存在する。

酒場の魅力は奥が深く、呑めば呑むほどそのまた奥があったりもする。そして、ただ単純に酒に酔いしれる、というのも、それはそれでまたいいものだ。
 

―終わり―
 

缶詰バー キンコンカン
住所/横浜市中区花咲町2-63 ノグ桜木町ビル1F
電話番号/045-241-9550
営業時間1700~2400(日曜定休)

武蔵屋
住所/横浜市中区野毛町3-133
電話番号/045-231-0646
営業時間
1700~2030
営業日火・水・金
 

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  • メッカというのは放送禁止用語ですがこういったサイトでは問題ないのでしょうか…。

  • キンコンカン行ってみたい。缶詰っていろいろあって、飽きなさそう。

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