いよいよデカ盛りチャーハン実食

視覚から気圧されつつも、美味しそうな香りにお腹が鳴る。なんといっても、上に乗っている唐揚げの香ばしい香りがたまらないのだ。唐揚げは全部で8個、ご飯はやはり2合以上ありそうだ。こうなったら量のことは気にせず、美味しくいただこう。

チャーハンはパラパラで、卵の優しい味わいがする。これならさっぱりといただけそうだ。唐揚げは衣がサクサクで、噛むと熱い肉汁が出てきた。
　

猫舌な筆者はとりあえずチャーハンから攻める戦法に
　

・・・まだまだいける！

途中で唐揚げにお酢をかけたり、背中を叩いたりと工夫しながら順調に食べ進める。
　

15分ほどで半分を食べ終えた
　

さすがにキツくなってくるが・・・
　

セルフサービスで飲み放題のお茶で回復！
　

そうこうしているうちに、店内はほぼ満席に。入店時には30～50代の男性客中心だったが、カップル、家族連れも来店しており、客層の幅広さを感じた。

ふと向かいを見れば、キラキラした目でこちらを見てくる木下。「おいしい？」と聞きながら熱視線を向けている。
　

はい、頑張らせていただきます！　お姉様！
　

そして遂に・・・
　

完食！　ごちそうさまでした！

胃が限界まで拡張しているのを感じるが、無事に約25分で完食。ちなみに木下は本当に助けてくれず、笑顔で「お疲れ～」と言っていた。
　

チャイナ飯店の先代は、有名店の元料理長だった！

食事を終え、ホールの仕事をすべてこなされている2代目のお母さんにお話を伺った。
　

温かいお人柄のお母さん（残念ながらお名前と写真はNG）

チャイナ飯店がオープンしたのは1989（平成元）年の12月。知人の紹介で、ここ井土ヶ谷に出店することになったという。「大盛りが禁止」なのはもともとの量が多いからで、そもそも普通盛りの量が多いのは、先代が「よく食べる方」だったからだそうだ。

現在先代は病気のため引退され、息子さんにお店を任されているというが、キニナル先代の経歴とは・・・？

お母さんによると、「横浜中華街の四五六菜館（しごろくさいかん）で数十年に渡り料理長を勤めていた」という。
　

　
横浜中華街の四五六菜館

　
あの有名店で、しかも料理長を務められていたとは驚きだが、量が多くても最後まで料理をいただけたのは、その確かな腕をしっかりと継承されているからなのだろう。

ちなみに豊富なメニューの中でも人気なのは、今回いただいた「鳥肉チャーハン」と「焼肉チャーハン（940円）」。毎日10kg以上のお米を炊いて、客の来店を待っている。周りを見渡すと、一品をシェアしているグループが多かったが、我こそはという方はぜひ、1人1品に挑戦してみてほしい。
　

厨房側の壁にもメニューが貼られている。おつまみも豊富！

　

取材を終えて

実は取材の許可をいただくまでに数時間粘った今回の取材。今までメディアへの露出は極力避けてきたという。それは先代の時からの方針で、今回も取材が危ぶまれたが、最後には快諾していただくことができた。

どうしても「大盛り」という印象が先行してしまいそうだが、チャーハンの繊細で素朴な味わいが忘れられない。体重が2キロ増えていたことも気にならず、次回はぜひ料理をシェアしながら、お酒も一緒にいただきたいと思う居心地のよいお店だった。
　

お腹がすっかりこなれたので、自宅で食後のアイスをぱくり

　

―終わり―
　

◆チャイナ飯店
住所／横浜市南区井土ケ谷中町157
電話／045-742-2702
営業時間／11時～25時
定休日／月曜日