横浜市内に「立って乗れる」高速道路を利用したバス路線がある?
ココがキニナル!
東戸塚に立って高速に乗れるバスがあると聞きました。本当に立って乗れるのか、真相を調べて下さい。(はまっこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
JR東戸塚駅西口と星川ランプを往復する相鉄バス「旭16系統」は、「横浜新道」を利用したユニークな路線で、ラッシュ時には立つ人の姿もある
ライター:河野 哲弥
横浜ゴルフ場下 11:05発
その後バスは、「今井町(11:07)」-「藤塚町(11:10)」と停車し、その先でいったん横浜新道を降りる。東戸塚駅西口から星川ランプまでの区間にある8つのバス停のうち、「品濃町」「横浜ゴルフ場下」を含めた4停留所が、いわゆる「高速にあるバス停」ということになる。
この近辺の客層は、主に主婦や子供連れが多い
一般道にある「富士見橋(11:12)」-「栗の沢(11:13)」-「公園橋(11:14)」を経由し、折り返し地点の「星川ランプ(11:16)」まで進むと、今度はUターンして再び横浜新道に乗った。
なお、上記3停留所は星川ランプから東戸塚駅西口に向かっての区間にはなく、バスは一挙に「藤塚町(11:20)」へと向かう。
横浜横須賀道路分岐手前の渋滞の様子、こんな景色も同路線ならでは
「川上IC」を通過し、出発地点へ戻った
終点の「東戸塚駅西口」に着いたのは11:29。「横浜ゴルフ場下」で下車した20分のロスを引くと、正味30分のバスの旅である。
最後に、運転手の方に、同路線の特徴などを伺ってみることにしよう。
事故・渋滞、高速ならではの事情が
運転手の稲川さんによれば、この路線では、約30分の乗務に折返時間の10分を加え、40分ごとのローテーションを組むことが多いそうだ。
再び乗客を乗せ出発していく、旭16系統
また、雨の日の事故や朝夕のラッシュにより渋滞が発生するのが、ほかの路線とは大きく違うところだと話す。そのようなときは、車内で「到着時間が遅れる見込みです」とアナウンスを流し、ご理解・ご協力を頂けるよう、努めているらしい。
また、新道上の合流では特に注意を払い、雨の日などには後方確認が困難になることから、右ミラーにワイパーが付いていることが、この路線を走るバスならではの特徴なのだそうだ。
ミラー上部にワイパーが確認できる
そして、絶対にあってはいけないことが、バス停での利用客の見落とし。有料道路では普段よりもスピードを出しているので、通過する際には十分注意しているという。
一方の利用客からは、「高速では直線的に進むので、特に揺れが大きいということはなく、立っていても乗りやすい」という意見が聞けた。有料道路を使うという点については、「当たり前と思っていたので、言われてみるまで、不思議とは考えもしなかった」とのこと。
ほかにもあった、立って乗れる高速バス
それにしても、このような高速の立ち乗りは、法的に許可されていることなのだろうか。ほか、いくつかの質問を相鉄バスに問い合わせていたので、ここでご紹介したい。
―なぜこのような高速(有料道路)利用の路線が誕生したのか、その背景など
「1959(昭和34)年、(有料道路)横浜新道が開通しましたが、この頃、道路沿線の保土ケ谷区・戸塚区の皆様より、横浜および戸塚方面への交通アクセスとしてバス路線開設の強いご要望を頂いたことを受け、1962(昭和37)年に横浜駅西口~戸塚駅西口の系統を開設したことが始まりです。その後、複数の路線再編を経て、1997(平成9)年に現在の運行形態となっています」
―立って乗れることの法的根拠があれば
「道路運送車両法の保安基準第55条(基準の緩和)に基づき、高速道路等を運行する際の乗車定員について、時速60キロメートル以下で走行することを条件に、一般道路を運行する際の乗車定員(立席を含む)に緩和する認定を受け、運行しております」
―類似路線の有無
「当社では旭16系統の他に、旭2系統(二俣川駅北口~左近山第6)と旭4系統(二俣川駅北口~保土ヶ谷駅東口)が保土ヶ谷バイパス本村IC~南本宿IC間を、旭36系統(二俣川駅北口~旭高校入口)が保土ヶ谷バイパス本村IC~下川井IC間を、それぞれ運行しています。このような形態の運行は、神奈川県内にはほかにないものと認識しています。」
横浜市内に4系統あった、立って乗れる高速バス
どうやら、「旭16系統」とソニーの間には、因果関係と呼べるほどのつながりはなかったようだ。ともあれ、神奈川県内の立ち乗り高速バスは相鉄バスの独壇場だった。「旭16系統」なら同じ場所へ戻ることができて、料金は最大270円。普段とは一味違ったバスの旅を、ぜひ一度体験してみてはいかがだろうか。
―終わり―
nemurikumaさん
2017年01月21日 15時59分
横浜市営バスの95系統、横浜駅西口〜第三京浜道路〜市が尾駅間のバスにはシートベルトが付いていました。(装着するお客さんは皆無でしたが……)40年程前の幼少期には川上団地発〜横浜新道〜横浜駅西口、川上団地発〜横浜新道〜戸塚駅西口の両路線に良く乗った記憶があります。特に朝夕の横浜駅西口行きは渋滞が酷くかなりの時間が掛かりました。
オフッフッフッさん
2016年04月11日 22時24分
また、この記事の旭16系統(川上IC出入)は現在1日1便になってしまい、代わりに旭17系統が開設されて今井IC出入に経路変更されました。品濃町と横浜ゴルフ場下のバス停は横新に並行する一般道の方を利用する変更でした。
オフッフッフッさん
2016年04月11日 22時18分
雲葉さんがお書きの西口〜横新〜東戸塚の神奈中は東05系統であったと思われます。西口13番BSに、まだ記載がのこっていますよ。