熱血先生の腹黒いところを教えてください！

　
吉沢久光先生への聞き込み調査

最初にインタビューしたのは、以前、大塚先生と6年間一緒に担任をしていたという「吉沢久光先生」。大塚先生とはプライベートでも仲良くしているという。とても真面目そうな先生で、大塚先生の悪い話は聞けそうにないかもと思い、事前に「仲良しだからって、熱血とか、いいことしか言わないのはNGです」「大塚先生の腹黒いところも教えてくださいね」と、脅してみるが、まったくといっていいほど悪口が出てこない。「大塚先生の悪口が聞きたいんです」と意地の悪い質問をしても、答えはNO。「もしかして、大塚先生から脅迫されているのでは……」と、不安になりましたよ。
　

声の大きい熱血っぷりに‘まいっている’吉沢先生

―大塚先生ってどんな先生？
生徒に対する姿勢が熱心で、困っている生徒とか放っておけないタイプ。

―どんなところが熱心？
生徒に限らず誰にでも親身になって相談にのっていますし、相談だけじゃなくて、自分から声をかけて生徒に近寄っていきますね。

―もしかして、ひいきにしている生徒がいるの？
担任しているクラスの生徒だけでなく、学年全体、クラブ活動でも生徒のことをみてます。

―初対面の印象は？
すごくしっかりされていて、とにかく明るい。

―生徒から愛される理由は？
明るい性格、人柄もあるが、少しおっちょこちょいで人間味があるところだとも思う。

―直してもらいたいところは？
やたらと声が大きいところ。でも直さなくてもいいとは思うんですけどね（笑）。

―じつは不人気なんじゃないの？
年齢が上の先生でも下の先生にも人気で、人間関係は非常にうまくいっています。ムードメーカーでもあり、リーダーシップもとれる方。
もし自分に子供がいたら大塚先生が担任だったらいいですね。お互いよく知っているからやりづらいでしょうけど（笑）

―腹黒いところを見たことある？
なんでも話すのでとてもオープンな人ですし、過去、見たことがないです。

―酒グセが悪かったりするのでは？
ないです。最初にガーッと飲んで、そのあとはすぐに寝ちゃうタイプですね。

―大塚先生にメッセージを
今、不幸せなわけじゃないと思いますが、本当に幸せになってほしいなと思います。あとは、趣味のオートバイで事故を起こさないでいただきたいですね。
　
　
　

同じバイクチームだから知っているあんなことやこんなことが聞きたい！

　
佐藤崇介先生への聞き込み調査

次にインタビューしたのは、大塚先生と同じバイクチームに入っているという「佐藤崇介先生」。ちょいヒゲとメガネがダンディで、どことなく飄々とした印象。「先生のくせにバイク乗りだし、もしかして佐藤先生なら、大塚先生の腹黒いところ教えてくれるかも!?」と、大きな期待を抱かずにはいられなかった。

そこで、吉沢先生同様に、「大塚先生が熱血なのはわかりましたので、腹黒いところも教えてください！」と頼んでみたが、結果は熱血。佐藤先生も、大塚先生から脅迫されているんだろうなと思った。
　

ちょいひげと眼鏡がダンディな佐藤先生

―大塚先生の魅力は？
情に厚くて、文句言いながらも面倒見ちゃうところ。褒め方がうまい。

―酒グセは悪いんじゃない？
飲むと声の大きさや明るさがさらにパワーアップ。絡むような酒ではない。

―じつは根暗だったりして
落ち込んでいても抱え込まないで、全部出しちゃう。

―大塚先生のいいところは？
いいところでもあり、悪いところでもあるのですが、思ったことをすぐに口に出す。普通、勇気がなくて言えないようなことも、とにかくストレートに言うんですよ。よくそこまでズケズケ言えるなと思いつつ、うらやましいなぁとも思いますね。

―大塚先生は、どんなタイプ？
いろいろなことに真正面から深く入り込むタイプなので、客観的に見ることができていないかな。全部、主観（笑）でも、そのほうが、言いたいことは伝わりやすいですよね。

―じつは裏でコソコソ根まわししているのでは？
声が大きくて全部聞こえちゃうから根まわしにならない（笑）

―大塚先生の第一印象は？
とにかく熱い人だなと思いましたね。

―印象に残るエピソードは？
大塚先生が着任して1週間目くらいだったか、まだ大塚先生の名前も教科も知らない頃ですが、ボクが担当しているクラスに不登校気味の子がいたんですよ。それをどこから聞いたのか、いきなりすれ違いざまに「先生、これを読んでください！」って、本（『心配しないで不登校』）を渡してくれたんですよ。なんて距離感の近い人なんだと思いましたね（笑）。

―大塚先生に助けられているなと思うことはありますか？
いつも助けてもらいっぱなしです。

―大塚先生の性格で「損をしているな」と思うことはありますか？
なんでもやりすぎちゃうんですよね。自分のことを後回しにして、人を助けるから大変なんじゃないかな。だから、うまく振り分けていったほうがいいと思う。



先生の印象から婚活話まで、リアルな意見を生徒側から聞きたい！
　　
富田くん、松田くん、加藤くんへの聞き込み調査

最後のインタビューは、今回、大塚先生を推薦してくれた生徒たち。中学1年から大塚先生と接してきたという教え子たちだ。自分たちの顔と名前を売り出したいがために、この取材を受けたに違いないから、「熱血！！」と、適当なこと言ってやがると思っていたが、多少のけなしはあるものの、結果は熱血……。きっとこの取材のあと、追試を免除されたり、大塚先生に飯でもおごってもらえたに違いないと、思わずにはいられなかった。
　

大塚先生を推薦してくれた富田くん、松田くん、加藤くん
　

―みんなにとって大塚先生って、どんな存在？
相談しやすい。なんでも相談できます。

―いままでどんな相談をした？
一時期、親とうまくいかなくて、家に帰りたくないときがあったんですが、そのときも、だいぶ遅くまで相談にのってもらった。親とも話してくれたし。

―将来、大塚先生みたいな先生になりたいと思う？
自分たちは思わない。逆に大変そうだから、やりたくないと思う。でも、大塚先生にあこがれて先生になったっていう人がいました。

―大塚先生って、本当に声が大きいの？
大きいですね。隣のクラスで大塚先生が授業をしていると、まる聞こえ。ドア閉めるけど･･･閉めても聞こえますよ。

―大塚先生は「いい先生」と「好きな先生」どっち？
「好きな先生」に入ります。

―先生の悪口を言うことはある？
宿題提出のしつこさ、追試の難しさについて、言うときはある（笑）

―大塚先生って、映画や本など、勉強外の情報を学級新聞を通じて発信しているの？
大塚先生だけなんですけど、新聞の切り抜きを教室に貼ることもある。

―先生って、本当に熱血なの？
大塚先生は、「いい先生」かつ「熱血」。つねに熱いんじゃなくて、要所要所では「熱い」って感じ。

―大塚先生にメッセージを。
「バツイチです」っていう自己紹介をされた時からもう3年。最近はバツイチ男性の需要が高まってきているので婚活がんばってください（笑）。
あと追試の合格ラインを下げてほしい……。

　

大塚先生の授業に参加。声の大きさは本物だった・・・

　　

取材を終えて

　
熱血先生イコール、「鉄拳制裁」、「竹刀を振りまわす」、「ジャージにサンダル」、「パンチパーマ」という勝手な（かつ古臭い）イメージを持っていたのだが、大塚先生はどのイメージにも当てはまらなかった。
しかし、｢熱血先生｣の定義は時代とともに変化しており、｢生徒思いで誰からも愛される｣という先生は今の時代であれば、熱血先生なのだろう。
　
そういえば、熱血といえるような先生に出会ったことがあるだろうか？今回の調査で、ふとそんなことを思った。声がデカイ先生はいた。体罰としてビンタをする先生もいた。ただ、こんなにも人間味あふれて、己のすべてをさらけ出しているような先生はいなかったように思う。先生と生徒のように人と人との出会いは、どこか運命を感じるのだが、多感な10代に大塚先生のような“大人”と出会える彼らを少し羨ましく思う。
　
もし、ご自身の先生や近所の学校に大塚先生を超える熱血教師がいる！という情報をお持ちの方がいましたら、是非はまれぽまでご連絡ください。はまれぽが徹底調査してまいります！


―　終わり　―