「横浜開港のころを思う（横浜道）」コースに参加！（つづき）
　

今回のコースは横浜道を少しはずれて紅葉坂を下り・・・
　

伊勢山皇大神宮に立ち寄る
　

秋晴れに色づきはじめた木々の葉が映える
　

20年近くこうしたコースに参加しているというタカハシ夫妻

「いつも新たな発見があるのがいい！」と話してくれた。
　

横浜開港に伴い設置された神奈川奉行所の跡地。当時このあたりは官公街だったそう
　

この秋、4回目の参加だというクリヤマさん

「横浜で生まれ育ったが、少し離れていて昨年戻ってきたら、随分変わっていて驚いた。歴史を知らないので、参加すると楽しく、街を再発見できる」と話してくれた。
　

掃部山（かもんやま）公園。横浜開港に関わった井伊直弼の銅像
　

岩亀稲荷。当時の遊女たちの信仰していたお稲荷様だという

特に気に留めず、何げなく通り過ぎていた場所。遊郭の歴史や病気で苦しんだ遊女たちの信仰の話は興味深かった。
　

いくつもの橋の名前の由来や周辺の歴史についても伺う
　

平沼商店街を抜けて・・・
　

横浜道の案内に足を止める

コースを回る中で、足を止めてガイドさんが説明をしてくださった場所は10ヶ所以上。開港当時のことだけでなく、横浜駅の変遷や街の移り変わりなど、さまざまなことを教えていただいた。
　

マスグチさん（左）は初めて参加、ナツメさんは2度目

おふたりは、よく一緒に歩いている仲間だそう。「普段通り過ぎてしまうようなところに、改めて気づくことができるのがいい！」と話してくれた。

ほかの参加者の感想も少しご紹介！
「テーマがおしゃれだし、ガイドの説明が良い。3年ほど前、コクリコ坂のツアーを新聞で見て参加して以来、よく参加している」（60代、女性）

「ひとりだと、思っていてもなかなか歩けないので、こういう機会があると良い。点と点がつながって線になるように、歴史が分かります」（60代、女性）

「横浜のことが、よく分かって楽しい」（50代、女性）

こうしたコースに、度々参加されている方が大半を占めていた。
　

いよいよ横浜道の起点に。案内板をあらためて見る
　

路面には旧東海道、横浜道のマーク

コースも終盤。ここまで2時間以上歩いているのだが、皆さん元気に歩かれ、ガイドさんに熱心に質問する姿も多く見られた。
　

横浜駅西口付近。この辺り、彫刻通りと呼ばれるそう
　

横浜ベイシェラトンホテル＆タワーズが見える（後方）。手前は天理ビル
　

横浜駅とシェラトンホテルを結ぶペデストリアンデッキ（歩行者用の通路）で解散
　

今日歩いたコースは、こんな感じ

終了後、ガイドの皆さんに少しお話をうかがうことができた。

―ガイドをやっていて良かったことは？
「参加者に楽しかったと言っていただくとうれしい」「資料集めをして、新しいことを知ることができると楽しい」「人と接して話ができることが良い」「リタイアしてからガイドを始めたので、仕事以外で社会に関わっていけるのが良い」

―ガイドをしている中でのご苦労は？
「ガイドを担当する前日は、緊張で眠れません」「それぞれ歩く速さが違うので、皆さんに合わせたペースをつかむのが難しい」「参加者の興味がどこにあるか探り、それに合った形で話すのは難しい」
　

当日、ガイドを務めた方々（うち2名は研修中）

ガイド歴は2～20年とさまざまだが、皆さん、苦労をしながらも、ガイドをする喜びを感じていらっしゃるようだ。

基本的には、リーダーが資料を集めて、コースやガイド内容の概略を決める。ガイドする方は、その内容を把握した上で、自分らしくアレンジを加えながら、話す内容を決めるのだそう。

皆さん、最低でも2回はコースを歩いて下見をされるという。リーダーはもちろん、それ以上。皆さんが準備を重ね、ご苦労された上で成り立っているコースだ。参加者の満足度が高い理由は、ここにあるのだろう。



取材を終えて