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3ヶ所ある「横浜三塔物語」のビューポイント、今でも見ることができるのか ?

ココがキニナル!

神奈川県庁・横浜税関・横浜市開港記念会館が地上から同時に見える場所は3ヵ所あるのですが、高い建物が増えた現在でも確認できるのでしょうか?(箱入り娘さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

三塔周辺の建物は、市の条例などで規制が設けられている為、現在でも確認できる。ただし、客船やイチョウの葉によって見えない場合がある。

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ライター:河野 哲弥

ポイント3.「大さん橋」



地図で確認すると、「ジャックの塔」とこのポイントの間には、またもや横浜税関分庁舎があった。
しかし「大さん橋」の屋上は標高が高いため、この分庁舎越しに見える仕組みのようだ。ところが…
 


同じく、この上に立って確認してみる
 

ガーン、今度は巨大客船に阻まれた
 

しょうがないので、ちょっとズレたところから


停泊していたのは「The OSEANIC」という客船。「横浜三塔物語」は新しい建物ではなく、イチョウや客船など、全く予想外の要因で左右されることが分かった。



三塔が「同時に見える」の定義とは?



三塔が見える場所は、他にはないのだろうか。
キングの塔」こと、本庁舎の屋上から探してみようとしたら、まさにここがその場所だった。
 


キングとクイーン
 

左を向くと、ジャックが見える


視角が90度ほどあるので、首を振らないと一度に見ることはできない。
日本大通り」ポイントとほぼ同じような感じだ。

また、「ジャックの塔」の根元あたりでも三塔を見ることができるのだが、もはや一望とはほど遠く、やっていることに無理を感じた。

本当の意味での「同時に見える」とは何なのだろう。
やはり一望できるということではないだろうか。

さらに「いつでも」という条件を加えるなら、実は「赤レンガパーク」でしか成り立たないのが、「横浜三塔物語」の実態なのかもしれない。



ネックとなりそうな、横浜税関分庁舎の将来は?



さて、将来の話にも触れておこう。
ビル開発などで、今後この景観が損なわれてしまう可能性はないのだろうか。
 


ほとんどビルに埋もれてしまっている「ジャックの塔」の様子
(信号の左にわずかに見える)


話が聞けたのは、市の都市整備局。

同局の都市再生推進課によれば、三塔の景観は、同局の「関内地区景観計画」と、横浜市の「景観条例」により保護されているそうだ。

これを損なうような新規の計画は、届け出の段階で「排除」されるとのこと。
どうやら安心してよさそうである。

また、例の白い建物「横浜税関分庁舎」に確認したところ、さらにおもしろい話が聞けた。
 


動くに動けない事情があるという


対応いただいたのは、横浜税関の総務部。
この建物を高層建築に建て替える予定はないのか聞いてみた。

すると、実はこの建物は、自民党が政権を握っていた時代に売却する計画があったそうだ。
いわゆる「埋蔵金」として財源に充てようとしていた訳である。

ところが政権が民主党に変わってから、この計画は凍結されてしまったとのこと。
建て替えどころか、「動くに動けないんですよ」と、担当者も苦笑気味だった。

仮に建て替えたとしても、その事業主は上記規制を受けるので、景観は守られるだろうとのことだ。



取材をおえて



ということで、「横浜三塔物語」は、市の観光資源として予想以上に保護されていることが分かった。そして、本当の「同時に見える」を満たすポイントは一カ所のみで、条件を緩めれば他にも存在することが判明した。

もしかしたら、まだまだ隠れた場所はあるかもしれない。
皆さんもポイント探しにチャレンジしてみてはいかがだろうか?

もし発見した方がいらっしゃったら、是非ご一報いただきたい。
三塔よりも高いビルなどを含めれば意外とあるかもしれない。


―終わり―
 

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  • 25年前に東京から横浜市の北部に引っ越してきました。ミナト横浜を訪問すると3塔の案内があり、一遍に3塔みられるところがあればと思ったら大桟橋の案内がありました。とても嬉しくなった記憶があります。このレポートで現在はもっと増えて詳細に説明してくれているので役に立ちます。ありがとうございました。

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