肉屋なのに八百屋?三ツ境駅前「肉のひろせ」の由来とは?
ココがキニナル!
三ツ境駅前にある『肉のひろせ』。『肉』という割に、店頭には野菜ばかりが置いてあるのはどうして?(TiAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
肉屋でスタートし、八百屋も始め、気付けばスーパー並みの品揃えに。肉屋の看板を下ろさないのは、肉屋だった頃のことも忘れないでほしいから!
ライター:桐生 由美子
さて、キニナル投稿本題に! (続き)
お母さん:店名を変えないのには、うちの店の歴史や古くからのお客さんとの付き合いに理由があるのよ。
―え?どんな歴史ですか?聞きたいです!
お母さん:もともとおじいちゃん(お舅さん)が、70年くらい前に東京で肉屋を始めたの。その後すぐに三ツ境に戻って肉屋をやっていたんだけど、50年くらい前に今度はおばあちゃん(お姑さん)が野菜を仕入れて八百屋も始めたの。
その頃おじいちゃんはこのビルの2階で、『モンド』という洋食のレストランを始めて。
そこも20年くらい前まではやってたのよ。
それから今度はお父さん(ご主人)が、「ここに来れば何でもそろうように」といろいろな物を仕入れるようになって、スーパーみたいになっちゃったのよ。
そんなわけでここがお肉屋さんだった頃を知ってる人たちは、もうほとんど亡くなっちゃった。
だからお肉屋さんだったことを忘れないように、『肉のひろせ』のままにしているの。
―そういう理由があったんですね…。
お母さん:そうよ。店頭で野菜を売っていればそれを買ってくれるお客さんがいて、でも中に入ればお肉もある。安くて何でもそろうお店なら、お客さんも嬉しいでしょう?(笑)
昔はコロッケや唐揚げとかお惣菜もやっていて、三ツ境駅から自宅に帰る人たちに大人気だったのよ!今は人手不足でやってないけどね。
―お客さんとの付き合いを大切にしているんですね!
竜一さん:おしゃべりしたり、一緒に目的の商品を探してあげたり。年配の常連さんは「あれとあれとあれ…」って電話してくるから、商品そろえて届けに行きますよ。もちろん無料で(笑)。
僕が子どもの頃からこの店に買い物に来てくれていた人たちだから、大切にしないとね。
―竜一さんはいつ頃からお店に出ているんですか?
竜一さん:18歳のときから。この店守って、働いて、今41歳ですよ。嫁さん募集中です!(笑)
お母さん:そうそう、募集中!お嫁さんが来てくれたら人手も増えるから、お惣菜復活できるんですけどね…。
お惣菜が復活するかどうかはお嫁さん次第
…というわけで…
『肉のひろせ』3代目店主、花嫁募集企画!
地元民に愛される昔ながらの商店、
『肉のひろせ』3代目店主の花嫁大募集!!
《条件》
・体力に自信のある元気な女性
・接客業が好きな女性
・料理が好きな女性
《特典》
肉のひろせにお嫁に来ると…
・たくさんの食材に囲まれて暮らせる
・お惣菜を復活するのでお客さんも喜ぶ
・毎日多くの人と出会える
肉のひろせに「お嫁に行きたい」という女性、「娘の嫁ぎ先候補として考えたい」というご家族の方がいらっしゃいましたら、ぜひはまれぽまでご連絡ください!!
取材を終えて
ひょんなことから取材に行くことになった『肉のひろせ』。
店内は正直雑然としているが、それもすべて少しでも商品を安くお客さんに提供したいから。
竜一さんやお母さんと話をしていると、子どもの頃買い物に行くといつもおまけをしてくれた、小さな商店を思い出した。
肉のひろせは、昭和の香りと人情も山積みだった。
取材帰りに買ってきた肉と野菜。これで合計861円(税込) |
―終わり―
◆肉のひろせ 本店
横浜市瀬谷区三ツ境15-2
045-391-0013
営業時間:9時~21時
coZakuraさん
2018年07月18日 12時37分
時々利用してます。数カ月前、野菜が高騰しているときにキャベツを100円で買いました。別にボラれることもなく、キャベツも新鮮で、何も問題なかったですよ。まあ、店内、きれい好きな方には不潔に見えるかもしれないけど、私はさして気にならないし、「臭い」とも思いません。
たそていさん
2017年10月07日 22時28分
2011年に書いた記事内の写真では肉や野菜が傷んでいる様子はないのに、2012年には臭いがするって何があったんでしょう。 お母さんが引退して三代目だけになっちゃったんでしょうかね?人手がたりなくてゴミもだせないとかかな? 個人商店はずっと続いてほしくても、店主が病気入院しちゃうととたんに変わってしまうのが難しいですよね。
まりこさん
2015年06月26日 21時24分
私も15年前、三ツ境に住んでた時に毎朝三代目の声を聞きながら駅に向かってました。なつかしー。よくみるとイケメンだったんですねえ。お嫁さん来てることを切に願ってます。