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横浜の戦争遺跡はどうなってるの?

ココがキニナル!

横浜こどもの国 かつて陸軍弾薬庫だったそうですが、この名残を見ることはできるのでしょうか。また 浅野学園近くにも防空壕跡もあります、横浜の戦争の史跡を知りたいです(ばらさまさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜こどもの国には今も地下壕があり、要望があれば見学会を開催している!

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ライター:松崎 辰彦

「横浜こどもの国」はかつて弾薬庫だった (続き)

終戦後、米軍はこの地を米軍弾薬庫として接収し活用していたが、1960(昭35)年3月に弾薬貯蔵庫が池子に移り事実上閉鎖され、1961(昭和36)年に返還された。「横浜こどもの国」として開園したのは1965(昭和40)年5月5日である。

現在、地下壕は倉庫、変電所、浄化槽として使用されている。
普段は閉鎖されているが、見学会などでは開放され、中を見ることができる。
 


地下壕内部。25メートルプールほどの大きさであるという(「横浜こどもの国」提供)


なおも地下壕を眺めつつ進んでいくと、レリーフ(浮き彫り細工)とブロンズ像が据えられた場所に出る。

太平洋戦争中、南洋の戦場で日本兵と重傷の米兵が遭遇したが、日本兵は相手も自分と同じボーイスカウト出身であると知り、命を奪わず傷の手当てをして去ったという逸話が紹介されている。
 


レリーフと説明板、そしてそれらを見守るボーイスカウト像
 


日米兵士の思いがけぬ遭遇。戦場にも友情があった


レリーフと説明板がこの美談を物語り、それらを見守るようにボーイスカウトの像が立っている。
彼が示しているのは説明文中にあるボーイスカウトの「三指の礼」か。

いまだ各地に残る戦争の記憶。平和な現代からでは想像できない過酷な時代を、先人たちは生き抜いてきたのである。
いまだ残る防空壕や地下壕は、そんな時代の空気を伝えるタイムカプセルなのかもしれない。



取材を終えて


“横浜泉区にあった捕虜収容所にいたオーストラリア人女性、 ローナ・ジョンストンさん がかつての収容所跡を訪問”というニュースが12月2日の神奈川新聞に掲載された。

この収容所も遥か昔にとり壊され、いまや記憶する人も多くはない。

 


戦後初めて来日したローナ・ジョンストンさん(96歳)


幾多の人生を翻弄する戦争も、時代とともに記憶が薄くなる。
そうしたなかで、防空壕や地下壕など、戦争遺跡を保存する意義は大きい。

地下壕と言えば、慶応大学日吉キャンパスにある地下壕も有名である。こちらは「日吉台地下壕保存の会」が見学会を開催して、歴史的事実の継承に尽力している。「はまれぽ」でもとりあげ、見学会の様子を伝えている。

戦争関連の写真その他の記録は、空襲で焼失したり、あるいは戦後焼却処分されたりしたものが多い。
防空壕などの戦争遺跡は、役所でも全体的な把握はしておらず、くわしいことを知りたければ当時の記憶を持った高齢者、あるいは民間の研究家などに頼るしかないのが実情のようである。

時代とともに戦争経験者は少なくなる。私たちは平和の尊さ、命の重さを確認するためにも、戦争遺跡の存在に注意を払うべきなのであろう。 
 


「横浜こどもの国」にある“平和の碑”

 

―終わり―
 

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  • 当時、父が第二中学生でその軍事工場に駆り出された事、朝、工場へ向かう生徒を荷台に乗せたトラックが狭い畦道を走っていたところ、対向走行の陸軍将校を乗せた陸軍車両を避けた時、生徒を乗せたトラックは道路脇の土手から横転落下し講談師の息子さんだった同級生も亡くなった事 学校のグライダーの事、翠嵐高校のホームページの当時の写真を見ながら聞きました。

  • 小学3年か4年の頃(だから、40年以上前)、こどもの国に夏だけキャンプ場がありました(今、野外料理場があるところ)。1泊か2泊したと思うんですが……、そのとき肝試しでこどもの国の地下壕に夜入った覚えがあります。こどもの国のそばで学徒動員された学生が亡くなったという話は、父にその当時聞いた覚えがありますね。

  • 田舎は戦争の影響が少ないと思いきや、父の故郷では炭坑で捕虜に作業させていたらしく、祖母は白人を初めて見て、余りの背の高さに、微笑みかけられたにも関わらず、オッカナカッタと貴重な戦時中の体験談をしてくれたことを思い出しました。

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