カッパを見つけに行くバスツアーの裏話

　
全ての目的地を巡り、バスは解散場所の東京駅へ向かっている。最後に、丸山さん、丸山さんのマネージャー・大崎崇敦（おおさき・たかのぶ）さん、ツアーを販売した株式会社日本旅行の担当者・井上一樹（いのうえ・かずき）さんにお話を伺った。
　

まずお話を伺ったのは、もちろん企画の張本人である丸山さん

　
ーーまずは、カッパを信じている理由を教えてください

「信じているというより、そもそもカッパとか他にもそうなんですけど、世界は人間だけのモノじゃないと思っています。人間が増えて、カッパが隠れるようになっただけじゃないかなって。もしかしたら昔は、人間よりカッパの方が数が多かったかもしれないじゃないですか。だから信じているっていうより、そもそもカッパはいると思っていますね」

なぜこのツアーを企画したのかを伺うと、

「信じてないって言う人を説得したいんですよ！　だからカッパを見つけたら、最終的にはこのツアーに参加してもらうのが目標です。バスの席が人間半分、カッパ半分になってバスツアーをやりたいです」


ーーカッパを見つけたらまず何をしたいですか？

「お菓子をあげたいです。多分、カッパも昔は駄菓子とか食べていたと思うんですけど、今のお菓子は食べてないと思うんですよね。だから、今はこんなに美味しいお菓子があるんだよってことを伝えたいです」
　

相撲はとらないで仲良くお菓子を食べたいのだそう

　
ーー以前、テレビでモデルの滝沢カレンさんとカッパを探しに行きたいとお話されていましたが、その後お2人では探しに行かれましたか？

「テレビで話してた時もそうだったんですけど、（ANZEN漫才の）みやぞんさんが『2人で行くのは危ないよ』って言ってくれて。その後も『いや、2人で行くのは危ない』って言われたので行ってないです（笑）」

ちなみにお1人で探しに行ったことはあるのかを伺うと、

「カッパとか、人間もですけど、自分のことを探してるって聞いたら逃げません？　だから、探してやろう！　って思っていると出てこないので、日常の中で見つけられたらいいかなって」


ーー最後に横浜（みなとみらい）での思い出があれば教えてください

「横浜はイベントのお仕事でよく行きますね！」

ーープライベートでは？

「毎回の彼氏（過去に付き合っていた彼氏のことらしい）とみなとみらいデートをしていました（笑）。ゆったりした感じでリラックスできる場所ですよね！」


カッパ愛が深い丸山さん。ありがとうございます！
続いて、丸山さんの名物マネージャー・大崎さんにお話を伺う。
　

マネージャーの大崎さん

　
ーー丸山さんからツアーの企画発案がされたそうですが、聞いたときはどう思いましたか？

「信じていないという人を説得するために、カッパを見つけに行きたい！　ということをSNSに投稿しました。そしたら多くの方から『私も行きたい！』という反応があり、これは大規模になるんじゃないかと思いました。丸山とカッパを見つける企画について話をし、一般の方も一緒にということだったので、皆さんが休日の日に、丸山もプライベートとして参加するツアーになればと、このバスツアーを日本旅行さんにお願いしました」

ツアー内容のリサーチは、大崎さんやホリプロの職員がインターネットでカッパにゆかりのある伝承の地を選び、バスの手配や移動時間の計算などは日本旅行が行ったそうだ。


ーー丸山さんがカッパがいると思っていることについて、どう思われますか？

「丸山は『サッカーの試合中にもUFOが見えた！』と言っていることがありました。僕らには見えないモノも、彼女には見えているんだと思います」

ちなみに、大崎さんにも「カッパがいると信じているのか」を伺うと、「信じていなくもないですかね（笑）」と答えてくれた。


最後にこのツアーを販売した、株式会社日本旅行の担当者・井上さんにお話を伺った。
　

ツアー担当者の井上さん

　
ーーホリプロからこの企画が持ち込まれた時、どう思いましたか？

「有名人の方がファンの為に企画した“ファンツアー”はよくありますが、カッパを題材にしたツアーというのは・・・珍しいですね（笑）」

それもそうである。今回の取材で不思議に感じたのは、参加した皆さんが各々好きに行動しているということだ。ファンツアーであれば、その有名人を目当てに参加し、参加者は有名人に釘付けになっていることが当然なのだ。しかし、このカッパを見つけるツアーの参加者は、丸山さんを放って観光を楽しんでいた。
井上さんも「仕事で同行しているのに、バスの席で1列目に座っていないのは初めてです（笑）」とツアーを楽しめたようだ。
　
　
　

ガチ相撲！　元なでしこジャパンvsはまれぽ編集部

　
インタビューを終え、ツアーも終わりを迎えようとしていた。ここで筆者は不躾、いや、物騒なお願いをしてみる。
「あの、カッパといえば相撲じゃないですか。丸山さんと相撲なんて取れませんよね・・・？」
すると、「いいですよ！　やりましょう！」とあっさり承諾していただけた。

【東】丸山桂里奈～東京都・大田区出身、ホリプロ部屋～
【西】和田星伽（わだ・せいか）～神奈川県・二宮町出身、はまれぽ部屋～
　

はっけよ～い・・・
　

のこった！！
　

丸山関が押す！　和田は踏ん張る！

　
やはり引退してもアスリート。筆者も普段キックボクシングで身体を鍛えているとはいえ、丸山さんのフィジカルは強い！　このままでは（筆者が）怪我をしてしまうかもしれない・・・

そこで思考を変え、「押し相撲」をすることに。丸山さんとのガチ押し相撲はぜひ動画でご覧ください。
　

　
最後まで気さくに参加者とカッパを探した丸山さんとのバスツアー。無事（？）に相撲も取り終え、解散場所の東京駅に向かう車中では、丸山さんから最後のあいさつがあった。

「このバスツアーは、もちろんカッパが1番なんですけど、皆さんと一緒に過ごせたことで、明日一緒の肌になっているかもしれないくらいカッパのことを勉強できて楽しかったです（とても濃密な時間を過ごせたということらしい）。次回は絶対にカッパを見つけて、最終的には隣の席にカッパが座ってツアーをしているということが目標です。家に帰るまでも最後まで背後に気を付けてください（カッパがいるかもしれないので注意してということらしい）。また皆さんよろしくお願いします。次はもっと使える私物を抽選用に用意しておきます（笑）」と、最後までほっこりする丸山節のあいさつだった。
　
　
　

取材を終えて

　
東京駅に到着すると、丸山さんから手渡しでプレゼントが配られた。
　

最後まで参加者1人1人に声をかける丸山さん

　
残念ながら今回のツアーでもカッパを見つけることはできなかったが、丸山さんを含め、全員が満面の笑みで帰路に就いた。
このバスツアーの魅力は、カッパを本気で見つけたいという丸山さんと共に、賛同したあたたかい参加者と観光できるというところではないかと思う。

第3弾の情報はまだ入手していないが、マネージャーの大崎さんが「次は・・・」と話していたのを、筆者は聞き逃さなかった。もし第3弾のツアーが開催されるのならば、次回はプライベートで参加しようと思う。


ー終わりー

取材協力
株式会社ホリプロ
https://www.horipro.co.jp/

株式会社日本旅行
https://www.nta.co.jp/