新旧の街並が共存する街。はま旅Vol.41「上大岡編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第41回は、都会っぽい駅前と昔からの街並みが共存する街、上大岡駅。
ライター:田中 大輔
隠れ家的? 老舗の洋食屋さんで食事
慰霊堂でお参りして、来たときとは違う道を通って駅の方へ戻ってみる。
駅に近づき、周りがにぎやかになってきたころに、そろそろお腹が空いてきたことに気付く。いろいろなお店があってどこに入ろうか迷うが、食べ物屋さんが固まった通りから少し外れたところに洋食屋さん「津久志亭」を発見。
外壁の塗り替え中でお店は網の中。なので看板だけ撮らせてもらった
“町の洋食屋さん”のイメージなこのお店に入ってみることに決めた。
店内はカウンター席と2つのテーブル席。決して広いお店ではないが、アットホームな雰囲気だ。
お店を切り盛りする三石さん親子
現在のご主人が2代目だそうで、今年開業から50年を迎える老舗。
先代は、料理の素人ながら結婚してからお店を始めたというから驚き。お母さん曰く「誰にも教わってないし、どこでも修行してない」味なんだとか。
味のある“お献立”。ずっとこのメニュー表が掲げられているそうだ
開店当時から使っているメニュー表には、空いたスペースが。
「昔はカレーとかもやっていたんだけど」とお母さん。「あるとき、一口も食べないでソースをかけたお客さんがいたの。それを見て、お父さんが怒って『もうカレーは作らない!』って」。いやはやなんとも料理人魂を感じるエピソード。
ハンバーグ(800円)とライス(250円)。十分お腹いっぱいになるボリューム
注文したのはハンバーグとライス。
調理はもちろん2代目。子どものころから、お父さんについて料理をしていたそうで、自然と後を継いだんだそうだ。
もちろん味も素晴らしい。ハンバーグのソースもオリジナル
ハンバーグはナイフを入れた瞬間に分かるほど、柔らかくてふんわり。付け合わせもシンプルでかえって新鮮。
味はもちろん、ボリュームもあって男の人でも満足できる。
学生時代の血が騒ぐお店
お腹もいっぱいになって再び散策していると、津久志亭のすぐそばにこんなお店を発見。
この写真だけで、分かる人には分かるワクワク感
ここ「国際卓球」は卓球用具の専門店。学生時代、卓球部だった筆者には見逃せないポイント。さっそく店長の鶴さんにお話をうかがった。
国体出場経験もある鶴店長。左シェイク裏裏だったそうだ
会社自体は52年の歴史があって、高田馬場に本店がある。このお店は1999(平成11)年にできたそうだ。店内には所せましとラケットやラバー、ウェアなんかが並んでいる。
ラバーもたっぷり。筆者が使っていたものは廃版になったと聞いてショック
ウェアも豊富。アパレルがここまでそろっているのはうれしい
「横須賀とか三浦とかから来てくれるお客さんもいます」というほどの人気店。
部活でやっている若い子が多いのかと思いきや、「年配の方が多いですね」とのこと。定年を迎えたお父さんたちが、再チャレンジしたり、新たに始めたりするんだそうだ。野球やサッカーに比べて、気軽に始められるのが理由なんだとか。
国際卓球オリジナルのラバーも売っている
スタッフは経験者が多いそうなので、初心者でも安心してアドバイスをもらえる。運動不足解消にまたやってみようかしら・・・。
旅を終えて
都会的な駅前と、昔からの町並みの郊外。このバランスが不思議な印象の街で、今も発展の最中という感じだった。
今回紹介した場所以外にも、面白そうなお店はたくさん見掛けた。横浜駅から10分で来られてしまう上大岡、桜の季節を待って一度足を運んでみてはどうだろうか。
■今回のはま旅「上大岡」周辺
・「佛願寺」横浜市港南区大久保1-15−36
・「かながわ平和祈念館」横浜市港南区大久保1-8-10
・「神奈川県戦没者慰霊堂」横浜市港南区最戸2-19-1
・「津久志亭」横浜市港南区上大岡西2-10-37
・「国際卓球 上大岡店」横浜市港南区上大岡西2-9-28
―終わり―
えみりさぱぱさん
2015年11月05日 12時56分
この界隈の商店街はあまり人通りがないという情報も……。街路灯も撤収されたようです。
XXXG-01Wさん
2012年01月08日 11時47分
津久志亭も美味しくて好きだけど結構有名なので「隠れ家」じゃないと思うけど?はまれぽ的には焼き鳥の「みのまさ」あたりを紹介して欲しかったな。「みのまさ」も地元じゃ有名か?
はてな?さん
2012年01月07日 15時29分
上大岡から車で30分くらいのところに住んでいるので 津久志亭は行ったことあります。レポートされていたものと同じハンバーグとライス。ソースがやさしい味でした。近くの国際卓球は知ってはいましたが入ったことがなかったです。上大岡にはまだたくさんの老舗のお店があるので またレポートお願いします。