利便性+あたたかみ はま旅Vol. 70「杉田・新杉田編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第70回は、にぎわう商店街のある「杉田駅」「新杉田駅」。磯子と金沢の区境、シーサイドラインの発着駅、だけじゃないこの町の魅力とは?
ライター:ほしば あずみ
「杉田過ぎた?」
「新杉田駅」はJR根岸線とシーサイドラインが乗り入れている。京急の「杉田駅」へは商店街「ぷらむろーど杉田」を通り抜けて徒歩7分程度。
今回は「新杉田駅」と「杉田駅」周辺をまとめて旅をしてみる。
記者にとって新杉田駅は金沢シーサイドラインの終点というイメージだ。実際に降りた事は2度しかなく、杉田駅は10年以上前に1度きり。
とにかく歩いてみよう。というわけで、まずは新杉田駅から出発。
シーサイドライン「新杉田駅」は駅ビル「アルカード新杉田」の2階に連絡口がある
JR根岸線「新杉田駅」から出たところ
駅周辺は、国道16号線(横須賀街道)方面が住宅地と商業地帯、駅を挟んだ反対側の首都高速湾岸線の高架から先は、埋め立ての工業地帯となっている。
駅前の磯子産業道路を進むと、ほどなく見えてくるのが「磯子スポーツセンター」。
その奥には「新杉田公園」が広がっている。
美しく整備された野球場。奥の高架は首都高湾岸線とシーサイドライン
野球場やテニスコートのある運動公園だ。
他にもドッグラン、芝生広場、レストハウス等も整備されており、園内は1周700メートルのジョギングコースにもなっている。
広々とした芝生広場。木陰や東屋でくつろぐ人々の姿も
芝生広場の奥に見えるマンションの脇を抜けると、「杉田川ふれあい散歩道」に出た。
平成2年に竣工した川沿いの遊歩道だ。
桜並木になっている
海まで数十メートルという距離のためか、小さなクラゲが漂っていた
壁面には牡蠣のような貝もつき、無数の小魚が群れをつくってさざ波を立てている。
川魚? 海魚? 幼魚たち
ちょうど、付近を歩いていたすぐそばにお住まいの女性、Mさんが話をきかせてくれた。
Mさんは今年91歳。「一番昔から住んでる」そうで、息子さんは近所の梅林小学校(昭和35年開校)の1期生との事。
「この遊歩道の川はもっと川幅が広くてドブ川みたいだったわね。でもすぐそこが海だから、ウナギがあがってきたりしたの。カニがいっぱい獲れたから鍋いっぱい茹でて故郷へのお土産にしたりもしたのよ」