横浜でブラジル生まれの武芸「カポエイラ」を体験!
ココがキニナル!
格闘技とダンスの中間といわれるブラジルの生まれのカポエイラをやってみたい!ダイエットにも効きそうだし、ぜひ体験リポートをお願いします!(fragile dancerさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「アバダカポエィラ神奈川支部」にてカポエイラを実際に体験!見た目以上にかなりハードだが、仲間との一体感を味わうことができるのでおすすめ!
ライター:松宮 史佳
以前は週に3回ほどダンススクールとジムに通っていたが、最近は椅子と一体化し、24時間ライティングマシン(もしくは飲みまくり)の松宮。
そんな松宮に「お前、酔っぱライターじゃなくてどんな所にも突撃できる“ライター&ファイター”になれ」と吉田氏。
最近 注目を浴びている 「カポエイラ(またはカポエィラ)」というダンス&格闘技の間のような武芸を体験し、「ファイターになってこい!(by吉田氏)」とのお達し。
「カポエイラ」の起源には「16世紀前半、アフリカからブラジルへ労働力として連れて来られた奴隷たちの間で自衛手段として始まった」など諸説あり、はっきりしない。だが、一説には奴隷たちが「カポエイラ」のルーツとなる音楽やダンス、格闘技を持ち込み、その子孫が発展させて現在の「カポエイラ」を形成したと言われている。
ダンス的な要素がある「カポエイラ」に興味津々の松宮。 ネットで「カポエイラ 横浜」と検索し、初心者クラスを調べると、「アバダカポエィラ神奈川支部」という団体が横浜で初心者クラスを教えているようだ。初回体験と見学は無料とのことなので、体験取材を申し込む。すると、快く取材OK!早速、JR本郷台駅近くにある「あーすぷらざ」で開催されている初心者クラスに参加してみることに!
カポエイラに参戦
9月某日の木曜日。JR根岸線の本郷台駅で下車し、改札を出て左へ進む。
徒歩1分ほどで「あーすぷらざ」に到着!
あーすぷらざ館内を歩いていると、背の高い男性2名を発見!確認してみると、やはり今回お世話になる「アバダカポエィラ神奈川支部」 の代表・ コルボさんとバケッタさんだった! (カポエィラのメンバーを紹介する時は原則として各々が持っているニックネームで呼び合うそうなので、以下ニックネームで記載)
コルボさん(左)とバケッタさん
「アバダカポエィラ」はカポエイラを通じ、ブラジル文化の普及を目的とした非営利団体。ブラジル・リオデジャネイロに本部を置き、世界60ヶ国、6万人以上のメンバーが所属しているとのこと。日本には神奈川・東京などに支部があり、200人以上が所属しているそうだ。
やや緊張しながらクラスへ。すると、生徒の皆さんが声を掛けてくれる。和やかな雰囲気でホッとする人見知りの松宮。ここで、横浜在住という男性と女性にお話を伺う。お二人は、ストリートダンスやフラメンコをしていたのがきっかけでカポエイラを始めたとのこと。
初級クラスの生徒の年齢層は10代後半から40代。 「生徒数は10人前後でクラスの1/3は女性(byバケッタさん)」。今回は取材ということで、バケッタさんが上級者の方にも声を掛けてくれたそうだが、普段このクラスに参加するのは初心者が中心だそうだ。
カポエイラは「所属する団体のTシャツ&パンツ+帯」を着用するのが決まり。帯は昇段制。団体によって色の種類は異なり、「アバダカポエィラ」は9色の帯がある。ちなみに最上位の帯は白だそうだ。
お話を伺っていると、クラスの時間が近づいてきたので、持参したダンス着に着替える。
着替え終わると楽器がお目見えし、びっくり!「まずは円(ホーダ)になって楽器の演奏と歌を歌います」とバケッタさん。
後で調べてみると、奴隷たちが「カポエイラ」のルーツとなったアフリカの格闘技の練習をする時、“ダンス”や“遊んでいる”ように見せかけるために楽器を奏でたり、歌を歌っていたようだ。
右からパンデイロ、アタバキ、ビリンバウ
円では、楽器を演奏する人・歌を歌う人・ゲーム(組み合い)をする人 ・手拍子をする人が存在する。楽器の演奏や歌は交代で行う。バケッタさんによると、ビリンバウが奏でるさまざまなリズムによってゲームの種類が決まるとのこと。
ゲームの種類を決定する「ビリンバウ」
「ゲームの勝ち負けの基準は無いんですが、格闘技でもあるので戦いです」とバケッタさん。ただし、初心者・帯の段位が低い生徒に対してはわかりやすく蹴ったり、ボディコンタクトを少なめにするらしい。
1つ1つの動きがキマってる!
戸惑いながらも円に入る松宮。まずは手拍子で参加。…すると、楽器・歌・他の人の手拍子との一体感を強く感じ、「仲間の一員」という気がしてくる。
ここで、上級者の方に教えていただき、ボンゴのような「アタバキ」を叩く松宮。まずは手の平全体で軽く“タン”と「アタバキ」を叩き、次に“タンタン”と叩く。…簡単そうだが、やってみるとなかなか難しい。
恐る恐るアタバキを叩く
力を抜くようにするとリズムが取れるようになり、楽しくなってくる!
カポエイラの歌は「望郷・自由・戦い」」などについてポルトガル語で歌われているそうだ。カポエリスタ(カポエイラをする人々)が奏でるメロディーはどこか哀愁を帯び、大陸的なスケール感がある。
除々に皆との一体感を感じるようになってきた!
と、ここで演奏が終了。カポエイラ初体験の松宮はバケッタさんにマンツーマンで教えていただき、経験者の皆さんとは別メニューで練習することに!