横浜を象徴するランドマークタワー、スカイツリーに対する秘策は!?
ココがキニナル!
テレビを見てもスカイツリーの話題ばかり。19年間守ってきた「高さ日本一の展望台」から陥落するランドマークの展望フロアですが迎え撃つ準備は?高さ以外のセールスポイントは?(kamekunさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
スカイツリーと競うつもりはないので、特に秘策はない。外観は変わっていないが、中身は最新の技術を導入して、快適さを年々増しているのが魅力!
ライター:吉澤 由美子
今年、東京スカイツリーがオープンして、日本一高い展望台の称号を失った横浜ランドマークタワー。さらに、先月の8月30日、大阪に建設中の超高層ビル「あべのハルカス」が地上300mの位置に鉄骨を組み上げて、横浜ランドマークタワーは日本一高いビルとしての称号も失ってしまった!
20年近く、日本一高いビルの称号を守ってくれた
東京スカイツイリーは電波塔だけれど、あべのハルカスは同じような複合ビル。あべのハルカスのニュースを聞いて「これからどうする横浜ランドマークタワー?!」と固唾をのんで見守っている横浜市民も多いはず。
横浜の景色に横浜ランドマークタワーの存在は欠かせない
そこで、あべのハルカスを迎え撃つ秘策について、横浜ランドマークタワーを管理運営する三菱地所マネジメント株式会社の横浜営業管理部担当部長、菊地竜二さんにお話を伺ってきた。
穏やかで落ち着いた口調で横浜ランドマークタワーについて教えてくださった菊池さん
改めて高さを知ってもらうチャンス
横浜ランドマークタワーの高さは296m。対するあべのハルカスは300m。
たった4mで負けちゃうなんて悔しい。だったら横浜ランドマークタワーの屋上にプレハブでも建てちゃえばいいのに……。一瞬危ない考えが脳裏をよぎる。
屋上はヘリが緊急離着陸するための場所。プレハブなんて論外!
ただし、横浜ランドマークタワーは当初の設計では高さ300mの予定だったが、羽田空港からの距離が近いことで制限がかかって296mの高さに変更されたという経緯を持っている。
窓の明かりが灯り始める夕景も美しい
つまり、みなとみらい地区に横浜ランドマークタワーより高いビルを新たに建設するのも無理そうなのだ。
あべのハルカスも300mなんてケチ臭いことしないで、400m超えにしてくれたらいっそ諦めもついたのに!
そんなことを思いつつ「秘策は?!」と意気込む私に対して、穏やかに「競う気持ちはないんですよ」と菊池さん。
続けて、「東京スカイツリーやあべのハルカスが話題になることで、逆に横浜ランドマークタワーの高さを改めて知っていただくいい機会だと考えています」とのこと。
おお、余裕!これこそクールな横浜にふさわしい考え方かも。
富士山を背景にした姿の見事さに、「日本一の高さ」にこだわるなんてチッポケだったかもと反省
そんな横浜ランドマークタワーの魅力について伺ってみると、
「オフィス、ホテル、商業施設、いろいろな人が利用する幅広い用途を持っている複合ビルであるということ、そして時代に合わせて絶えず変わり続けるところが横浜ランドマークタワーの魅力だと考えています」と菊池さん。
さらに、「オープンして19年、その間も横浜ランドマークタワーは最新の設備に更新され続けています。外観は変わっていませんが、中身は最新の技術を導入して快適さを年々増しているんですよ」と説明してくださった。
たとえば、照明や自販機をLEDや省エネ型自販機に取り換えるといったことで、時代に合わせて環境に配慮した最新の設備に更新しているとのこと。
メンテナンスの域にとどまらないこうした更新が横浜ランドマークタワーの魅力を支えているのだ。