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横浜市内で太陽光発電設備の設置をする時、どんな制度があるの?

ココがキニナル!

自然エネルギーが話題ですが、横浜市内で個人が太陽電池などの発電設備を設置する時、どんな制度があるの?キニナルので取材してください。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「住宅用 太陽光・太陽熱利用システム設置費補助事業」が実施されており、国や県の制度と併用して補助を受けられるが、工事前の申請が必要!

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ライター:橘 アリー

家計と環境問題を考えると



今年9月から電気料金が値上がりしてしまった。原油価格が下がったことで10月は電気料金に含まれている燃料調整費が一時的に下がったものの、これも今後の原油価格の変動に左右されるので不安定な状況にあるようだ。
そして、原発も不安であるし、今年はもう過ぎたとはいえ来年以降も有りうる猛暑時などの電力不足も困りものである。こんな時だからこそ、自宅で自然エネルギーを使った発電が注目されているのだろう。

そこで、実際に設備を設置するにはどうしたらよいのか、横浜市には自然エネルギー設置を補助する制度はあるのかなどを調べていきたい。

さっそくインターネットで調べてみると、横浜市には「住宅用 太陽光・太陽熱利用システム設置費補助事業」という制度があるのを発見。
この制度は、自然エネルギーの中でも利用可能量が大きい太陽エネルギーの有効利用を進めて、再生可能エネルギーの利用拡大を図るために作られたもののようである。
 


横浜市の「太陽光・太陽熱利用システム設備費補助事業」の案内ページ


今回のキニナル投稿は、「発電設備」に関するものであるが、同じ自然エネルギーを利用した「太陽熱利用システム」についても補助があるようなので、併せて調べてみたいと思う。
まずは、太陽光発電や太陽熱利用システムとはどのようなものなのかを調査。


太陽の光を電気にかえる



太陽光発電システムとは、太陽の光エネルギーを「太陽電池」という機器を利用して、電気に変換する発電システムのことである。
 


太陽発電システムの概要図(三菱電機株式会社発行の太陽光発電システムのパンフレットより)


太陽光発電システムは上の図のような構造になっている。


1「太陽電池モジュール」
 屋根に設置。太陽の光から電気エネルギー(直流電力)を作るパネルのこと。 
2「接続箱」
 外壁に設置。発電した直流電力を室内のパワーコンディショナに送る設備。
3「パワーコンディショナ」
 室内に設置。直流電力を家庭内で使う為に交流電力に変換する設備。
4「分電盤」
 家庭内の電気製品へ電力を供給。又、外壁に設置してある電気メーターと電力のやりとりをする。


電気メーターは、太陽発電システムが設置されていない場合は電力会社から電力を購入するための「買電用メーター」だけであるが、太陽発電システムを設置すると電力会社と契約して電力を売るための「売電用メーター」を取り付けることができる。
つまり、自宅で発電した電力を売ることができるのだ。

東京電力の電気買い取り金額は、住宅用太陽光発電システム(10kw未満)の場合、1kwあたり42円で、買い取りの契約期間は10年となっている。10年経った時は、その時点での買い取り金額で再契約することになっている。

次に、実際の設備を見るため、メーカーや工務店などのショールームが入る「ヨコハマくらし館」へ行った。
 


ヨコハマくらし館


対応してくださったのは、太陽光発電システムの設計・施工を行っている株式会社横浜環境デザインの横浜営業部部長、高橋道弘さん。
 


丁寧に説明してくださった高橋さん


高橋さんによると「太陽電池モジュール」の大きさは、製造メーカーによって異なり、様々な屋根に対応できるように、形も長方形・正方形・三角形などがあるそうだ。
 


展示されている太陽電池モジュール(縦1318mm横983mm厚さ46mm、重さ15.7㎏)
 

「太陽電池モジュール」の裏側にはコードが付いている
 

右上が「売電用メーター」で下が「パワーコンディショナ」


太陽電池発電システムが分かったところで、次は太陽熱利用システムの設備を見に行ってみることに。