DeNAベイスターズ、今シーズン最後のハマスタの様子は?
ココがキニナル!
10月8日の広島戦がベイスターズのホーム最終戦です。当日の様子がキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
試合は負けてしまったが、新沼慎二選手、石井琢朗選手(広島)の引退試合として感動的なものだった。中畑清監督は来季のCS出場をファンに約束!?
ライター:田中 大輔
昨年12月の新星DeNAベイスターズ誕生から、およそ10カ月。
昨日(8日)の対広島カープ戦をもって、今季の横浜スタジアムでの試合がすべて終了した。
今シーズンのホーム最終戦は、例年とは一味違った要素が盛りだくさんの一戦となった。
観戦に行った人はあの特別な空気をもう一度、行けなかった人はスタジアムの雰囲気を、現地の様子とともにお伝えしよう。
午前中から長い列!
これまで行われていた、ホーム最終戦の外野スタンド無料開放は今シーズンはなし。それでも、例年と変わらず多くのお客さんがハマスタに詰めかけた。
当日券は売り切れ。場内に入れず、球場外にいたファンも
開場前から長蛇の列ができ、今シーズンの見納めとなる一戦に向け徐々に熱が入り始めていた。
ライトスタンドでは立ち見に加え、通路や出入り口の階段で観戦するファンもいるほどの大入りだった。
コチラはライトスタンドへの入場待ち。早い時間から長い列が
この試合は、ホーム最終戦であると同時に、DeNAベイスターズの選手会長・新沼慎二選手の現役生活最後の試合。また、元横浜で対戦相手・カープの石井琢朗選手にとってもラストゲームとなった。
そういう意味でも、ファンにとっては特別な一戦だったわけだ。
ふたりの主役がスタメン出場
広島は1番ショートに石井、ベイスターズは8番キャッチャーで新沼と、今日の主役をスタメンに入れる計らい。スタメン発表では客席の左右を問わず大きな歓声が上がった。
ライトスタンドにも、横浜時代の石井のユニフォームを着たファンが大勢いた
プレーボールに先立ち、ベイスターズ応援団の演奏で石井の応援歌が大合唱される中、かつての戦友である三浦大輔投手、金城龍彦選手から花束が贈呈された。
場内のモニターに映る三浦と石井。どんな言葉を交わしたのだろう
試合の方は、ベイスターズの小刻みな継投と広島・前田健太の好投で投手戦。
6回裏に内村選手のタイムリーでベイスターズが均衡を破るが、直後に逆転を許し、8回には大量失点を喫してしまい1対8でカープが勝利。
ベイスターズファンとしては、有終の美とはいかず、悔しい結果となってしまった。
新沼選手、お疲れ様でした!
普段だったら途中で帰ってしまうお客さんも出るような試合だったが、この日は特別。
ほとんどのファンが試合終了まで、スタンドを離れることはなかった。
試合終了後、グラウンドではユニホームを脱ぐ新沼の引退セレモニーが執り行われた。
同僚の三浦、金城に加え、広島・石井も花束を贈呈。
今季で球界を去るふたりの抱擁に、スタンドからは惜しみない拍手が送られた。
新沼は15年、石井は23年の現役生活に別れを告げた
奥さんとふたりの娘さんからも花束が贈られ、新沼は男泣き。
マイクの前に立ち、「15年間大好きな野球のユニホームを着て、野球をやれたことが本当にうれしいです」と噛みしめるようにスピーチを行った。
家族の労いに感極まった新沼
ファンにも感謝を述べ、スタンドからは大歓声が
「素晴らしい指導者に恵まれ、素晴らしい先輩に恵まれ、かわいい後輩にも恵まれ、そして何より素晴らしいファンの前で野球ができました。これからは、そういう人たちとの出会いを大事に第二の人生を歩みます」とファンに別れを告げた。