わざわざ各駅停車を降りる価値あり! はま旅Vol.85「西谷編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第85回は、駅前らしい駅前もない「西谷」駅。タイムスリップしたような街に、そこ目当てに人が来る名店がひしめいていた!
ライター:吉岡 まちこ
ありえない駅前がありえる!?
横浜駅から相鉄線で7つ目。時間にするとわずか13分。
でもこの「はま旅」でもポツンと取り残された感のあった「西谷駅」。
ちなみに駅のある保土ケ谷区西谷町を“にしたにちょう”と読んだら大不正解! にしやまちが正解。
たぶん“にぎやか”な方の南改札口
そこへいきなりゴゴゴゴ・・・と轟音が過ぎ去る! ス、スゴイ! こんな至近距離を新幹線が通るなんて。
新幹線ファンのお子様が大喜び!?
西谷ってどんな所なのだろう? 某SNSで下調べをしたところ、街についての感想は「ありえない駅前がありえる」「ローゼンすらない」「隠れた名店が多い。行列はできないけど」「徒歩5分圏内に銀行、マルエツ、郵便局、ドラッグストア、そして駅。なんでも揃っている!」「初めて商店街見た時、タイムスリップしたきたかなぁ??と思うほどびっくり」「初めて霜っていうのを見たのも西谷だった」。
でもみんな共通して地元愛が強い。きっとすごいイイ所なのだろうと期待して出発!
ほぉぉ、ひょっとしてこれが“あり得ない駅前(北口)”
ロータリーはなく、駅を出るといきなり路地。北口はすぐに国道16号。南口は路地を抜けると商店街だ。
「20数年前は賑わってたんだけどね・・・。今は昔の物を探しに大人が来るよ」とおもちゃ屋さん
言わずと知れたもじり
ところが、西谷に2年前、わざわざ電車で来るファンがたくさんいる店ができたとネットでも評判に。
それが南口を出て目の前の「カフェ やさしいちから。」
駅の目の前、自宅に隣接させオープン
当初、取材をお願いしたらちょっと迷って「街でたまたま見つけた地元のお店ではなく、横浜のベストカフェの一つに選ばれたい気持ちでやっているので」と店長。実際ランチは予約なしでは難しい状態。
そこで今回は、わざわざ西谷に行きたくなるような場所にしぼって探すことにした!
人気の「カフェやさしいちから。」で、ラテアートにも挑戦!
「カフェ やさしいちから。」は、そば粉のガレット(クレープのようなもの)とラテアートが人気。
ランチセットはスープ、ガレット、デザートと、40種類以上ある中から好きな飲み物を選べて980円~1100円! パスタもあるし、夜もやっている。
店内は14人+カウンター3席で満員。くつろがせてもらえる雰囲気
コーヒー会社勤務を経て、準備に10年かけ二人で始めた。金子晶彦さん奈美さんご夫妻
ラテアートはご主人が独学で始めたもの。絵柄はウサギやネコのほか、ドラえもんやアンパンマン、ハロウィンやクリスマスのモチーフなどお任せ。メニューにはないが、子ども用にいちごミルクに描いてもらうこともできるそうだ。
かわいくて飲めない・・・と、心の中で叫んでしまうラテアート
イタリア製の最高級のエスプレッソマシンで、一杯ずつ手間をかけて作る
生地の間にハムと半熟玉子、チーズが挟まれ、これまで食べたガレットで一番おいしい
パティシエの奥様が作る絶品タルトやティラミスはテイクアウトも可
カフェラテに+100円で、自分で描くこともできるので、早速挑戦!
泡立ったミルクを敷いてから描く方法にした。フレーバーシロップで線を描いていく・・・
むずかし~(汗)! 子どもの顔を描いてみました。文字はもちろん「はまれぽ」!