昔ながらの庶民性が残る街、はま旅Vol.87「生麦編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第87回は、生麦事件でもその地名が知られる京急「生麦」駅。昔ながらの庶民性が残る街の中で、印象的なのはやはりビール!
ライター:篠原 章公
「はま旅」今回の舞台は京急「生麦」駅。
生麦と言えば生麦事件だよな・・・などと思いつつ下車するとそこは歩道橋の上。
早速、本企画恒例の写真を撮ることに。
徹夜明けです
まずは西口側から
まずは西口周辺をふらっと散策開始。
歩道橋を降りるとまず目についたのはこの踏切。
手前と奥とで独立した動きを見せている
手前の踏切があがると奥の踏切が閉まる、または両方とも閉まったまま・・・そんな動きを見せる踏切に、これは不便そうだなあなどと思いつつ、後で渡ることにして背を向け、足を進めた。
近くに法政女子高や横浜商大もあることから、少し若者向けのお店なんかもあるのかな・・・と思いつつ町を歩くも、あえてそういったお店を挙げるならフレッシュネスバーガーが一軒あるのみ。それ以外は、半分開店、半分はシャッターが閉まったような商店が点在していた。
ゆっくりとした時間が流れていた
そろそろ東口側に行くかな・・・と思っていると、いきなり巨大な鳥居を発見。
はまれぽで連載をしている「杉山神社」だった。
アパート脇に巨大な鳥居
踏切を渡り、東口側へ
西口の散策は終了し、いざ踏切を渡って東口側へ。
案の定、しばし待つことに
JRの踏切を2つ渡り、ガード下をくぐったところでキニナルネーミングを見つけてしまった。
ふみきり歯科、とある
なんとユニークな名前だろう!
こんな歯医者が地元にあったら名前だけで行ってみたくなるなあ、などと思いつつ、京急の踏切も渡って東口方面へ。
計3つの踏切が連続している
踏切を渡り切り、ちょっとひと休みとたばこ屋さんの前で一服していると、いきなり地元の方に話しかけられてしまった。
「お兄ちゃんが美味しそうに吸ってるからさぁ~、あたしも吸いたくなっちゃったよ」
生麦に住んで25年というFさん(仮名・70代)
しばし二人でお話をすることに。
せっかくなのでこの町について伺ってみた。
「うーん、親しみやすい街ね、東京みたいに気取ってなくて。みんな優しいよ。あたしもそうなんだけど、意外と、東北出身の人が結構多いのよ」
なるほど、確かに生麦駅周辺では個人商店の多さが目につく。大きなスーパーなどがまだ出店しておらず、それがこの町の持つ親しみやすさ、庶民的な空気につながっているのかもしれない。
別れ際に「何事も一生懸命やらないと身にならないよ! 頑張って!」とエールをいただいた。ありがたいことである。