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演奏もできる女性ドリルチーム「ポートエンジェルス119」について教えて!

ココがキニナル!

横浜市消防音楽隊のドリルチーム、ポートエンジェルス119。どこへ行けば見られるか、どうすれば入れるかなどを取材してみてはいかがでしょう(はまっ子どうじさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「ポートエンジェルス119」は、拠点とする「横浜市民防災センター」をはじめ市内各所で演奏を行う。入隊するには、高い演奏技術と運動能力が求められる。

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ライター:橘 アリー

拠点は防災センターに!

「ポートエンジェルス」という名前には、確かに、横浜の港町らしい雰囲気がある。
横浜市消防音楽隊のドリルチーム(※)「ポートエンジェルス119(いちいちきゅう)」が結成されてから昨年で30年。楽器を演奏し軽やかに行進するその姿を、イベントや演奏会などで目にしたことがある人も多いのではないだろうか。
※ドリルチーム:正確に訓練された行進や体操などを演じるチームのこと。

市民に防火・防災について積極的に関心を持ってもらおうという目的で、「横浜市消防音楽隊」が1958(昭和33)年に結成。当初は男性のみ32名で構成されていた。“(楽器の)演奏もできる女性ドリルチーム”として「ポートエンジェルス119」が誕生したのは1982(昭和57)年のことだ。

そんな「ポートエンジェルス119」は、神奈川区の沢渡中央公園の横にある「横浜市民防災センター」に拠点を置いている。
 


横浜市民防災センター


「横浜市民防災センター」の中に入ると、小さな消防自動車が出迎えてくれる。
 


遊園地の乗り物のように愛らしい


消防自動車の横にはからくり時計があり、そのからくりは「街の中で危険にさらされている様子」が表現されている。
 


人形は、柱の間のスレスレの所を通り抜ける


「横浜市民防災センター」とは、防災に関する啓発の場であり、そこには、災害に関する展示物を見たり、「地震」「煙」「暗闇」を体験したりできる展示室がある。開館中は無料で利用できる。
 


地震体験では、巨大地震の揺れを体験できる
 

煙体験は、煙に追われながら迷路の中を進む




日本初の「演奏もできる女性ドリルチーム」

今回、横浜市消防音楽隊隊長の大西稔彦(としひこ)さんと、「ポートエンジェルス119」結成当時からの様子をご存じの消防司令補・鈴木篤典さん、元隊員で現在は音楽隊の派遣を担当しておられる高橋郁絵さん、現隊員のメンバー横井美音(みおん)さんと海老澤綾乃さんにお話を伺った。

揃って並んでいただくと、世界の平和を守ってくれるのではないかと思えてしまうほど、その姿は凛々しく見える!
 


左から、海老澤さん・鈴木さん・横井さん・大西さん・高橋さん


―「ポートエンジェルス119」はどのような経緯で結成されたのでしょうか?
もともと「消防音楽隊」は男性のみで構成されていたのですが、女性が活躍する音楽隊があっても良いのではないかということで、1982(昭和57)年、日本で初めての「演奏もできる女性ドリルチーム」を結成することになりました。第1期は14名で、消防職員として採用していました。

―現在も消防職員なのでしょうか?
現在は嘱託員です。最初は消防職員として採用していましたが、職員には募集の定員もあり、採用できない年もあったので、1988(昭和63)年から嘱託員として採用するようになりました。「ポートエンジェルス119」の任期は5年。現在、24名のメンバーがいます。

―「ポートエンジェルス119」という名前は、結成当初に付けられたものですか?
結成当初は、まだ名前はありませんでした。「ポートエンジェルス119」という名前がついたのは、結成の翌年の1983(昭和58)年です。
 


第11回全国消防救助技術大会の様子。1982(昭和57)年8月8日
 

デビュー当時の様子には、初々しさも漂う


―どのように名前が付けられたのですか?
一般公募で名前を募集して、その中から、横浜らしい名前ということで「ポートエンジェルス」という名前が選ばれました。選考委員の中には、「アンクルトリス」などで知られるイラストレーターの柳原良平氏や、女優の故・夏目雅子さんなどがおりました。消防の呼び出し番号である「119」を加えて、「ポートエンジェルス119」という名前が誕生しました。

―「ポートエンジェルス119」の特徴を教えてください
楽器の演奏ができるドリルチームですが、中でも、旗を付けたストレートトランペット(柄が長くて真っ直ぐなラッパのようなもの)を持ってドリル演技をするのが特徴です。
 


ドリル演技の様子
 

ストレートトランペットを持って演技をする様子


―「ポートエンジェルス119」は、演奏活動が無い時は何をされているのでしょうか?
楽器や衣装の管理などをする庶務係の仕事や、演奏する曲を選んだり、楽譜の管理をしたり、演奏や訓練の計画をたてたりする演奏係の仕事などをしています。また、「横浜市民防災センター」の受付や案内係などもしています。

―募集は、どのようにしているのでしょうか?
横浜市消防局のホームページと、音楽関係の大学に求人を出して募集しています。毎年同じ人数を募集するのではなく、任期満了などの理由で楽器の欠員が出たものに関して募集をしています。

―採用のポイントは?
バランスですね。楽器の演奏技術だけではなくて、運動能力も必要なので、そのバランスがとれていることが必要です。

―「ポートエンジェルス119」の活動の予定はどこで知ることができますか?
横浜市消防音楽隊のホームページの、演奏活動の予定と定期演奏会の予定で見ていただけます。(横浜市消防音楽隊のホームページ
 


横浜市消防音楽隊のメンバー