横浜の中学生はどこに修学旅行に行くの?
ココがキニナル!
横浜の中学校はどこに修学旅行に行くの?公立、私立で違いはある?県外から来てるので素朴な疑問です(jampangさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜市の学校の78.8%が関西方面(京都・奈良・滋賀・大阪・広島)を旅行先に選択。公立・私立とも、行き先は教員による話し合いで決定される。
ライター:細野 誠治
市民に質問「どこに行きましたか?」
日本人の誰もが経験する学生生活。同世代の仲間と一緒に旅に出かけるという非日常、それが修学旅行。 ひょっとしたら修学旅行は、生まれて初めて、家族以外の人間と生活圏を飛び出す最初の強烈な出来事なんじゃないだろうか?
5月某日。この日も新横浜には修学旅行生の姿が
修学旅行といえば定番の新幹線
そんな修学旅行、今回のキニナルを受けてハタと思った。
「えっ!? 中学生の修学旅行って京都じゃないの?」
生まれてこの方、横浜を出たことがない筆者にとって、中学校の修学旅行は、イコール“京都”だった。言われれば京都以外だってアリかも知れない。それに一体どうして京都なのか? 行き先は世代によって違うのか? どこの誰が決めたことなんだろう?
よし! さっそく、みんなに聞いてみよう。
5月の中旬。横浜駅西口に立ち、街行くハマっ子に「中学時代、修学旅行はどこに行きましたか?」とアンケートを実施してみた。
街行くハマっ子に聞いてみよう
世代はできる限り幅広く、20代から70代の男女問わず。各世代約10人ずつの計60名にアンケート(※平日の午前中ということもあり10代の若者には出会えなかった)。
質問は、「年齢(と性別)」「当時の居住地」「行き先」「旅行の感想」の4種類。
ちなみに筆者は40歳男性、港北区、行き先は京都。感想は「あれ? 金閣寺って小さい・・・」。
インタビューに応じてくれた一組、瀬谷区の伊藤さん親子
伊藤さんの回答は20代女性、瀬谷区。行き先は「京都・奈良」。感想は「当時は興味が無かったけど、今ならちゃんと旅行したい!」。
アンケートの結果がこちら。本当なら公立・私立に分けたいところだったが、今回答えてくれたほとんどが公立出身。私立出身は3名だったので、ひっくるめてしまった。
圧倒的に「京都」、もしくは「京都・奈良」という結果に
ん? 一度の旅行で2ヶ所まわってる学校が37%もある。
京都一択だと思ってたけど違うみたい。
この「京都・奈良」と答えてくれた皆さんの世代は、満遍なく分布している。出身を見てみると神奈川区、瀬谷区、南区の方たち。サンプルに偏りがあるのか、ほかの区では見受けられなかった。
これは何か理由がありそう。ここは横浜市の教育を預かる「横浜市教育委員会」さんに聞いてみるのが良さそうだ。
横浜市教育委員会に聞いてみた
横浜市教育委員会の入る「関内第一ビル」
質問に答えてくれたのは「指導企画課」
応対していただいたのは指導企画課の上條慶昭(よしあき)さん(残念ながら委員会内は撮影NG)。
まずは修学旅行の意義について簡単にご説明いただいた。
「中学生の特別活動における学習指導」と、学校行事という位置付けされているのが修学旅行であるということ。正確な名称は「旅行?集団宿泊的行事」だそうだ。
意義については3つ。
(1)普段と異なる生活環境にあって、豊かな自然や文化に触れる体験を通して、学校における活動を充実させる活動である。
(2)校外における集団活動として、教師と生徒、生徒相互において人間関係を通して楽しい思い出を作り上げてゆく。
(3)自律的な集団行動を通して健康・安全、集団生活の決まりや社会生活上のルール、公衆道徳などにおいて望ましい体験をさせること。
なるほど。
では、キニナル“横浜市民は修学旅行にどこに行くのか”聞いてみた。