横浜初を標ぼうする生ギョーザ専門店「横浜天晴生餃子」、その真相は?
ココがキニナル!
横浜初と謳う製造直販の生餃子専門店「横浜天晴生餃子」さんの何が“横浜初”かキニナル。買って焼いてみたら皮がモチモチしていて美味しかったです(Chihirock!さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
生ギョーザを各店舗で直接製造し、販売する業態が横浜「初」。宇都宮VS浜松のギョーザ対決に参戦したいと、横浜「発」の思いも込められている
ライター:河野 哲弥
食べて天晴れ、横浜初のギョーザとは
全国の中で横浜が初となるものは数々あるが、横浜初をアピールポイントにしているのが、投稿にあった「横浜天晴生餃子」。早速連絡をしてみたところ、西区にある「藤棚本店」で、取材を受けていただくことになった。
藤棚交差点すぐ脇にある本店の様子
外観からは、普通のギョーザ販売店のように見えるが、どこが横浜初となるのだろう。独自のこだわりや特徴などはあるのだろうか。商品の開発秘話なども含めて、詳しいお話を伺ってみることにした。
天下分け目の戦いに、新勢力として参戦したい
藤棚本店で待っていてくださったのは、同店を運営する、株式会社ティスナ広報部の加藤さん。「横浜天晴生餃子」はこの5月25日で誕生1周年を迎え、つい先日、感謝祭にあたる「5円祭り」を藤棚商店街で行ったばかりだという。
本店の看板娘(?)青木さん(左)と、広報を担当する加藤さん(右)
そんな同社だが、本業は、意外なことにリサイクル事業なのだとか。「ブランカスタ」という別の屋号で、ブランド品や衣料などを中心に、買取りと販売などを手がけているそうだ。
元町にある同店、ほか都内と神奈川県に計6店舗展開
お手頃価格で品ぞろえも豊富な店内
それにしても、食品とは無縁の同社が、なぜ、ギョーザの販売を始めることになったのだろう。
加藤さんによれば、同社代表取締役の小松氏は以前より、ニュースなどで取り上げられる「浜松VS宇都宮」のギョーザ日本一対決を見るたびに、とある疑問を抱いていたそうだ。
「シューマイの消費量ではダントツの日本一を誇る横浜市が、なぜ、ギョーザでは上位に入らないのか」。
調べてみると、この消費量調査は、1世帯当たりの食材購入費をもとに算出されていることが分かった。そこには、スーパーなどで作り置きされ、湿気を吸って柔らかくなった焼きギョーザなども含まれていた。
再び「藤棚本店」へ、キャベツを加工する店内の様子
「ギョーザは、パリパリに焼き上がった作りたてが一番おいしい。横浜中華街を抱える横浜市民は、逆にそのことを良く知っているので、時間がたった商品を購入しないのでは」。そう考えたとき、ある思いが、小松氏の脳裏をよぎった。
「家庭で焼きたてが味わえる生ギョーザで勝負をしてみたい。浜松と宇都宮の対決に、横浜から『待った』をかけたい」
作りたてを、食卓で焼きたてに
異業種という壁は、もはや障害にはなり得なかったようだ。それよりも、作りたてのおいしさを、どうやったら消費者に提供できるかが課題となった。