横浜初を標ぼうする生ギョーザ専門店「横浜天晴生餃子」、その真相は?
ココがキニナル!
横浜初と謳う製造直販の生餃子専門店「横浜天晴生餃子」さんの何が“横浜初”かキニナル。買って焼いてみたら皮がモチモチしていて美味しかったです(Chihirock!さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
生ギョーザを各店舗で直接製造し、販売する業態が横浜「初」。宇都宮VS浜松のギョーザ対決に参戦したいと、横浜「発」の思いも込められている
ライター:河野 哲弥
工場長は、元Webデザイナー!?
食べることが好きだった小松氏に、全くあてがない訳ではなかった。それは、以前フードショーで知り合った、名古屋市内にある生ギョーザの持ち帰り専門店の老舗、「新風餃子」だ。
独特の薄くてもちもちした皮の食感が忘れられず、無理をおして頼み込んだところ、見事その製法を学ばせてもらえることになったそうだ。
投稿でも好評だった皮の食感は、老舗ゆずりの秘伝
しかし、リサイクル業を手がけていた同社には、食のプロといった存在は皆無。そんな中、小松社長が白羽の矢を立てたのが、当時、公式サイトのデザインなどを担当していた林さんだ。
右側の背の高い男性が、現工場長の林さん
全く畑違いな異動に、戸惑いはなかったのだろうか。すると林さん、「興味はあったので、せっかくだから、やってみることにしました」と、あっさり重責を引き受けたそうだ。
ところが実際にギョーザを作ってみると、例えば同じキャベツでも、春に採れたものと冬のものでは、水分量が全く違う。同じ作り方では、ベチャっとした製品ができてしまうこともあり、試行錯誤を続けたらしい。
「研修をしていたときには、あんを手で触ってみないと確認できませんでしたが、今では、見た目ですぐ分かります。早く気付けば修正もそれだけ楽なので、後手にならない事前のチェックが欠かせません」と、林工場長は話す。そこには、デザイナーの面影はみじんも感じられず、小松氏の人を見る目の正しさが証明されたようである。
「横浜天晴生餃子」の3つのこだわり
「新風餃子」の薫風を受け、各店舗で直接製造する生ギョーザとその販売を手がけることになった同社だが、2012(平成24)年5月当時の横浜には、まだ同じスタイルのメーカーが存在していなかったようだ。
そこで、ギョーザ対決に名乗りを上げる横浜「発」の意味も込めて、横浜「初」を旗印とすることになった。
会話のきっかけが生まれるよう、ネームプレートにも工夫が
原材料は100パーセント国内産を使用し、中でもキャベツなどの野菜類は、季節によって旬の産地を選ぶという「素材へのこだわり」。
毎日店舗で手作り、厳選した国産の豚肉もその日の朝にひくという「鮮度へのこだわり」。
そして、「新風餃子」の秘伝を独自に改良し、オリジナルブレンドの小麦粉を使用した「皮へのこだわり」。
この3つのこだわりに加え、防腐剤や保存料は一切使用していないことも、同社のギョーザを特徴づけるポイントだ。作りたてのおいしさを味わってほしいという考え方が、そんなところにも表れている。
好みで選べる4種類の味
商品のバリエーションは4つ。
次の日においが残らないさっぱりした「天晴(あっぱれ)生餃子(生・冷凍)」、ニラとニンニクたっぷりのスタミナ「特撰男前生餃子(生・冷凍)」、甘辛中華味で肉のボリュームもある「極旨生餃子(冷凍のみ)」、食べたら止まらない辛さの「旨辛生餃子(冷凍のみ)」。
一番人気は、やはり「天晴生餃子」なのだとか。購入した方にたずねてみたところ、「味がマイルドなので、小さな子どもでも食べやすい。ほかの料理ともケンカしないので、あともう一品というときに重宝している」とのこと。
では、家庭で焼いてみます
マスコミに取り上げられる機会も多くなったという「横浜天晴生餃子」は、販売開始9ヶ月目にして、累計販売個数100万個を超えたという。小松氏のねらいは、どうやら横浜市民に、受け入れられつつあるようだ。
そんな熱い視線が注がれているギョーザを、熱々のうちにいただいてみることにしよう。まずは定番の「天晴生餃子」から。
あっさりした味は14個で一人前、「天晴生餃子」(390円)
薄いのに歯ごたえがしっかりした皮がおいしい
「横浜天晴生餃子」の持ち味は、何といっても、生地のきめが細かい皮にある。全体にもっちりした食感で、焦げ目の部分は、それとは好対照にパリっとしている。
具には野菜の甘みが感じられ、ガツンといった感じではなく、繊細で女性的な印象を受ける。これが「特撰男前生餃子」になると、ニラの風味が立ち、文字どおり男性的な味わいになる。
横浜「発」、家庭で楽しむ日本の味
加藤さんは、「日本を代表する食文化として、いずれ焼きギョーザが定着していけば」と話す。和を感じさせる「天晴」というネーミングには、そんな願いも込められている。
毎月2回行われる特売日が狙い目
子どもだけでなく、お年寄りにもやさしい味は、食卓の中心で家族団らんを支えるだろう。熱々のギョーザはビールにも合うので、パーティーの主役にもなる。
そんな横浜「発」を目指すギョーザ文化の実践は、あっけないほど簡単だ。商品に同封されているメモに従って焼き、あとは「ウマイ、ウマイ」と食べさえすればいいのである。
―終わり―
◆横浜天晴生餃子
http://www.appare-gyouza.com/
amariftさん
2017年10月08日 22時22分
「「新風餃子」の薫風を受け」とあるが「薫陶」と書きたかったんだろうな。まぁそれでもちょっと意味が違うけどw
☆★☆★☆★さん
2013年06月18日 22時34分
今更宇都宮・浜松の餃子対決に挑むのは無謀だと…因みに自分は浜松餃子派です
shi-taさん
2013年06月18日 16時38分
日本の焼き餃子の由来は「余った水餃子を翌日焼いて温めなおした」料理(だから焼餃子は中国東北部では相当格下の食事という説)を独立させたものという説があるので鍋貼児とは別物でもいいんじゃないかな、と思います。▼蛇足ですがこの説の関係で、中国残留孤児を歓迎するつもりで焼き餃子を出したら、残留孤児の人は「私たちは嫌われ者なのかっ?」と大ショックを受けたと読んだことがあります・・・本当そんなことがあったかどうかわかりませんけれど!(^^;