「あかいくつ」に乗車しているガイドさんは一体誰?
ココがキニナル!
赤い靴バスで一番前の席に座りiPadを使いながらガイド?をしてる人がいました。運転手さんではないし、色々と喋っていたあの人は何者!?(らんらんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「あかいくつ」のガイドは、ボランティア。毎週土日祝日の中華街・元町ルート第1便と2便に乗車して、名所や当日行われるイベントなどを案内している!
ライター:吉澤 由美子
市外からの観光客はもちろん、横浜市民にとっても使い勝手がいい横浜観光スポット周遊バス「あかいくつ」。
桜木町からみなとみらい、中華街の2ルートは、それぞれのエリアを効率よく観光するために欠かせない足になっている。
横浜ランドマークタワー&「あかいくつ」
特に、どの駅からも微妙に離れた場所にある赤レンガ倉庫や、急坂の上にある山手地区に、大人100円(子ども50円)というリーズナブルな価格で連れて行ってくれるのはありがたい。
この「あかいくつ」にガイドが乗車することがある? それは初耳! ぜひガイドつきの「あかいくつ」に乗車してみたいと、横浜市交通局に問い合わせると、営業推進本部営業・観光企画課観光担当係長の野村大樹(ひろき)さんが、紹介してくださるとのこと。
「中華街・元町ルートでは、夕方以降の大さん橋がおすすめ。素晴らしい景色です」と野村さん
そこで、ガイドが行われているという日曜日の第1便に間に合うよう、朝10時前に桜木町駅へと向かった。
動く観光案内所「あかいくつ」
少し早く到着して、野村さんにお話を伺うと、そもそも、「あかいくつ」には、動く観光案内所としての要素もあるとのこと。
「あかいくつ」は交通局自慢のドライバーがそろっている。お客様への対応が優れていると認定を受けたマスタードライバーも多い。その日に行われているイベントなどについてドライバーは自発的に情報を集めてアナウンスなどの案内を行っている。
ドライバーの高橋さん
ただし、ドライバーができる案内には、安全走行を優先した上で余裕があればという制約もある。そこで、観光スポットが多い中華街・元町ルート、観光客が多い土日祝日、比較的混雑しない第1便と2便に、ボランティアガイドを導入している。
「横浜シティガイド協会と、2002ワールドカップ横浜ボランティアの会という2つの団体に協力していただいています」と野村さん。
第1便が出発する10時近くなると、桜木町駅の「あかいくつ」乗り場にはたくさんの人が集まってくる。
野村さんは、案内板を見ている方に声をかけて説明し、立ち止まった方々に大きな声で「こちらは『あかいくつ』号の乗り場です」とアナウンス。その合間にテキパキと説明をしてくれる。
ガイドのボランティアは、「あかいくつ」導入当初から続いており、団体側できちんと下準備もした上で、欠かさず行ってくれているそう。ただし、三連休などバ スに乗りきれないほど利用者が予想される場合には、一人でも多くの利用者が乗車できるようガイドは遠慮してもらう場合もある。
「市民目線の情報があり、熱心さがにじみ出る案内をしていただいています」と野村さん。
乗り場で待っているご家族に声をかけてみた。福岡からいらしたご両親を横浜観光に連れていらしたというご家族。横浜在住ではないので、ネットで横浜観光について下調べして「あかいくつ」の存在を知ったそう。
横浜観光に来たハルちゃん、サオちゃんとご家族
「小さい子どもがいるので、赤レンガ倉庫まで歩くのは大変だなと思っていました。『あかいくつ』はとても便利ですね」とのこと。
今日の第1便はかなり込みあっていたので、第2便のガイドを行う石川恵二さんをご紹介いただき、同行することに。
みなとみらいコースの第1便にもたくさんの人が乗り込んでいく