海と深山に囲まれた「働く人」のための町、はま旅Vol.119「福浦」編
ココがキニナル!
横浜市全駅全下車の「はま旅」第119回は、金沢シーサイドライン「福浦」に下車。福浦駅周辺は、海と深山に囲まれた「働く人」のための町、そして釣りの穴場スポットでもあった。
ライター:細野 誠治
工場「だけ」が集まるところ。それが工業団地
横浜の駅を踏破する「はま旅」も今回を含めてあと2駅。 ライター各位、各関係の皆さま、お疲れ様です。・・・という訳で、ラスト2の今回の駅は「福浦」。
福浦といえばシーサイドライン。シーサイドラインと言えばシーパラダイス。行ったな、彼女とシーパラ。フラれたけど。
そんな思い出はさておき、一大工業地域の福浦をレポート。
福浦に到着!
駅舎はもちろん、シーサイドラインも無人運転だった
駅を降りると、こんな感じ
駅を降りてすぐに感じるのは「起伏のない土地」「直線で切られた区画」と、ここが埋め立て地なのだということ。そして、どこからか聞こえてくる金属を加工する打刻音。ちょっぴり郷愁を誘われる音だ。
碁盤の目状になった区画
よし、海も近いようだし、まずはブラブラ歩いてみよう。そうしよう。
モリモリ生える路肩の雑草。市で、せん定とかしないの?
10分ほど歩くも、ここまで誰とも会わない。そしてお店も見当たらない(ちょっと怖くなる)。
すると道端に移動式のお弁当屋さんを発見。福浦で初めて会った人! いわく・・・「この辺はね、工場しかないのよ~」とのこと。
―えっ!?
「はま旅」の趣旨と、お店の在処を聞くと・・・「ご飯食べるなら隣の(産業振興)センターか市大(病院前)がいいわよ。美味しい所もたくさんあるし・・・」
― (それは無理なんです・・・)あの~~、福浦ってお店屋さん、無いんですか?
「無いわよ、一軒も」
緊 急 事 態 発 生 !!
ごはんスポット紹介しないって、はま旅始まって以来じゃなかろうか・・・。そして何より、ここでご飯買わないと、もう食べられないってことですよね???
大あわてでお弁当を購入
さぁ、どこでお弁当食べよう・・・と考えていると、海沿いの公園が、眺めがいいと言われる。
よし、海行って仕切り直そう!
のんびりスポットでご飯
駅から15分ほど、とにかく真っすぐ進むと海。東京湾に突き当たった。
海だ!
堤防の先はこんな感じ
公園にいた“はま猫”の皆さん
いただきます!
大盛りごはんに塩コショウで味付けされた鶏。甘辛の唐揚げに高野豆腐、トマト、アスパラにパイナップルのデザート付き! 味は冷めてもいいように、ちょい濃いめでイイ感じ。大盛りがいいね!
さて、お腹もふくれたところで公園を散策。すると岸には“太公望”がいっぱい。
このにぎわい。釣りスポットだった
実は昔、釣り雑誌の編集員だった筆者。思わず声をかけてみる(竿を持ってくればよかった!)。
太公望のひとり、平松さん(78歳)は生まれも育ちも根岸という浜っ子
防波堤釣りは基本、“五目釣り(ごもくづり/釣り用語で「さまざまな魚が釣れる」という意味)”。中でもよくかかるのがアジやサバ。平松さんもこの2種類を狙っていた。
残念ながらこの日は釣果なく“ボウズ”
定年後に叶えた釣り三昧の日々。週のうち5日は水面を眺める。うーん、釣り人の理想だ。羨ましい・・・。
ぼんやりと対岸が見えた。千葉の工業団地だ