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かつて横浜市と川崎市にまたがり存在した「新鶴見操車場」。跡地利用の状況は?

ココがキニナル!

新鶴見操車場が近年、新川崎~新鶴見機関区周辺エリア開発がされてきているようです。周辺が広大な空き地のまま長年放置されて理由と、今後の展望について取材していただけないでしょうか?(jbさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

時代の変化に伴い計画変更があり、長期に渡り検討がなされていた模様。現在事業誘致はほぼ完了しており、新技術や人材創出の場として期待されている

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ライター:河野 哲弥

横浜・川崎両市にまたがる跡地



投稿にあった「新鶴見操車場」とは、京浜工業地帯の発展に伴い1929(昭和24)年に建設された、全長約5.2km、広さ約80ヘクタールの車両基地のこと。

最盛期には1日約5000両もの車両が操車されていたが、物流の主軸が「鉄道から車」へ移り変わるにつれ、1984(昭和59)年、信号所としての機能を残して同操車場は廃止された。
 


新鶴見操車場跡地の様子(川崎市「新川崎のまちづくり」表紙から抜粋)


跡地の様子を地図で確認してみると、同操車場南部に、川崎市と横浜市の市境が走っていることが分かる。そして、横浜市側には、すでに小学校や商業施設が建設されているようだ。
 


水色が川崎市、ピンク色が横浜市(Googleマップより)


この点について、まず横浜市に確認したところ、「市として土地開発事業などを行う予定はなく、市立小学校や商業施設を誘致した時点で、跡地利用は終了している」とのこと。
そこで、もう一方の川崎市に、取材を申し込んでみることにした。



事業用地のとして広さは、80ヘクタールではない?



お話を伺うことができたのは、川崎市まちづくり局市街地開発部担当課長の長瀬さんと、担当の瀧田さん。
事業計画の詳細に進む前に、気になっていたことを質問してみた。同操車場跡地のあった幸区のサイトと川崎市のサイトでは、操車場の広さに関する記述が、かなり違っているのだ。
 


同局の(左から)長瀬さんと瀧田さん
 


幸区のサイトでは、「約80ヘクタール」としている
 


川崎市のサイトは、「約42ヘクタール」となっている


すると、敷地の一部では今でも貨物線などが走っており、「新鶴見操車場の広さ」=「事業用地の広さ」ではないとのこと。また、「新鶴見操車場の広さ」についても、文献により多少違いがあるのだという。
 


現地の様子、線路の部分は「跡地」には含まれない


したがって、今回問題となるのは、広さ42ヘクタールの事業用地となる。
このうち、川崎市に属する「新川崎地区」の広さは、約30ヘクタール。残りの12ヘクタールは、前述のように、横浜市に該当する。
では、この「新川崎地区」について、時系列でお話を伺っていくことにしよう。