バッチャンの名にかけて! 「駄菓子屋のひ孫ライター」細野が保土ケ谷のほのぼの駄菓子屋を訪ねる!
ココがキニナル!
保土ケ谷区坂本小学校近くの駄菓子屋さんは、アレンジでいろいろな食べ方を教えてくれます。ほのぼのします。チョコバナナおすすめ。(むっちーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
地域に溶け込み、子供たちから支持されている「ウエムラ」。オリジナルメニューは店主と子どもたちが一緒になって考え、作られた逸品。
ライター:細野 誠治
懐かしさを求めて
母方の曾祖母(故人)がまだ、うら若き20代だったころ、実家は駄菓子屋を営んでいたそうだ。今でも実家に帰ると納戸や物置に、店で使っていたガラス製の菓子瓶がいくつもしまわれている。
今回のこの調査、駄菓子屋の曾(ひ)孫である筆者が受けずに誰が受ける!?
そう、バッちゃんの名にかけて!! 駄菓子屋の娘の血を引く不肖・細野誠治、行ってきます!
相鉄線・上星川駅で下車
目印の坂本小学校
小学校に到着すると、目的の駄菓子屋さんは近所どころか目の前だった。
正門からすぐ!
きれいな建物の一階が店舗。看板も見当たらない。
店内の様子
かなりのにぎわい。ご商売のお邪魔をしてはイケナイと、しばし外で待たせていただく。
取材拒否の店だった
待つこと10数分。一向に子供たちは店を後にはしない。仕方なく店内に足を踏み入れてみる。
こちらが店主の上村和雄さん(67歳)
さっそく交渉をするが、取材はNGと言われてしまう。
幾度か言葉を継ぎ、曾祖母の話をしてみる(取材したいんです・・・)。すると上村さんから「いいですよ、取材」との、ありがたい言葉(バッちゃんのお陰だと思う、本当に)。
過去に何度かテレビ局が「駄菓子屋の繁盛店」として取材を申し込んできたが、大勢で取材に来られると、ご近所さんや子どもたちに迷惑がかかるということで、すべて断ってきたそうだ。
屋号は片仮名で「ウエムラ」。今年で30周年。
ほとんどの商品に手が届く
上村氏、元はこの場所で文房具店を営んでいたそうだが、どうして文具から駄菓子になったんだろう? 学校の近くなら繁盛すると思うが。
「それはね、ある時、小さな女の子が“文房具しか、ないの?”って聞いてきたのが、きっかけなんですよ」。閃くものがあったとも。
インタビューの最中も子どもたちは待ってくれない。「オッちゃん、オッちゃん!」と、子どもたちの購買意欲は凄まじい。度々、中断せざるを得ない(ゴメンよ、みんな・・・)。
忙しい!
突然、筆者の尻をトントンと叩く子が・・・。
―ん? 何だい?
「あのねっ!あのねっ!この“焼たら”でねっ!公園で●●●●釣んのっ!」
(↑早口で聞き取れない)
―何を釣るって?
「だからザリガニだって!」
取材が来てテンションが上がったのだろうか。汗びっしょりの男の子が熱っぽく語る。
焼たら(10円)。ザリガニのえさと言ってましたが、人間も美味しくいただけます
喋って満足したのか、ビュン! と音を立てて走り去る男の子。
あっ、待て! 写真撮らせて・・・
素早い・・・
男の子に逃げられ、待ちぼうけな筆者。
そうそう、ウエムラ流の食べ方を教えてもらおう。再び、ごった返す店内へ。