コワい人の家?それともクラブ!?ライター松宮が関内にある“正体不明の黒い建物”に突撃!
ココがキニナル!
関内のベイスターズ通りから一本路地に入ってすぐの真っ黒い建物。コワイ人のお家?お店?クラブ?詳細全然わかりませーん!(こっこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
真っ黒い建物の正体は「恵手得停(えてえてい)」という隠れ家レストラン。一見超入りにくいが、入ってみるとスタッフがもてなしてくれる店だった!
ライター:松宮 史佳
ベイスターズ通りの裏路地になにやら“アヤしげな黒い建物”があるらしい!
キニナルので「ベイスターズ通り」「黒い建物」で検索してみるものの、ヒットしない。
・・・ほかにも言葉を変えて調べてみるが、詳細は不明。
いつもながらに「突撃しかない!」と現地へ。
JR関内駅南口から出る
途中、横浜市役所に立ち寄り、受付の方にベイスターズ通りを確認。徒歩数分でベイスターズ通りに到着する。
ベイスターズ通りにある優勝記念モニュメント
・・・しかし、投稿の「黒い建物」はなく、相変わらず右往左往。ふと自動販売機に目を留めると細い路地が!
先に黒っぽい建物が!
ついに「黒い建物」があった!!!
ポストまでも「黒」
・・・この徹底ぶり、すごい。
建物には看板もなく、ドアには取っ手もない。ただ、インターホンがあるのみ。
誰かにこの建物の正体を聞きたいのだが、周囲には誰もいない。
「コワい人が出てきたらどうしよう・・・」と思うが、勇気を出してインターホンを押してみる。すると、黒い制服姿の若い男性が恭(うやうや)しく登場! 取材を申込むと、「いいですよ」との返事。
ドアの向こうはどんな世界が広がっているのか!? 男性に案内され中へ。
ナゾの屋敷!? 黒い建物の正体
「おお~!!!」
入口から中へ入ると、両側の壁にはアンティーク調の鏡が飾られている。
まるで古城のような雰囲気
下はブルーライトが輝くガラス張り
ゴージャスな中にも妖しげな感じ。なんだか「ドラキュラ伯爵が住んでいそう」とドキドキ。
店長だという男性=藤田さんによると、「黒い建物」の正体は2013(平成25)年1月にオープンした「恵手得亭(えてえてい)」いうレストラン。
“人に恵みの手を差し伸べることを得とする”が店名の由来
コンセプトは美味しいものをリーズナブルに楽しめる“関内の超隠れ家”。
オシャレで美味しいレストランを求めて横浜から都内に出る人が多い。だが、「横浜の飲食業界を盛り上げたい」「逆に都内から人を呼びたい」と横浜出身のスタッフが中心となり、オープンした。スタッフは平均30歳と若いが、「全員飲食業界で10年ほど経験を積んだ者ばかり(by藤田さん)」とのこと。
(左から)店長の藤田さん、スタッフの田中さん、内山さん、村松さん
経営母体はアンテナ関連の事業を行っている会社。オーナーは、もともと飲食業界に憧れがあったらしい。横浜市内のアメリカンバーに勤務していた藤田さんは、オープンにあたりバイク仲間だったオーナーに声を掛けられたそうだ。
一見「超入りにくい」が、会員制ではなく、来店は誰でも歓迎。ドアに取っ手がないのは「お客様をお出迎えする」という“ホスピタリティの表れ”。
看板がなく、インターホンで呼び出すのは隠れ家感を演出する遊び心から
朝5時まで営業しているのは自分が夜通し遊んだ時に「美味しい食事+朝までオープンしている所がなく、そういう店があればいいなと思ったから」と藤田さん。
客層はカップルから家族連れ、ホステスなどの夜の蝶までさまざま。媒体には掲載していないので、口コミがほとんど。波は「18~21時の食事タイム」と「深夜1時以降のドリンクタイム」の2回。予約なしでもOK。
店内は「1階:鉄板焼き・2階:バー・3階:パーティールーム」に分かれている。料理だけではなく、「空間にもかなりこだわった」と藤田さん。1階で食事をした後、2階でお酒やお茶を・・・という使い方が可能。もちろん「食事利用のみ」や「お茶だけ」もOK。
ここで「こだわりの空間」を案内してもらうことに!