変貌するバスセンター

旧戸塚西口バスセンター（以下、旧バスセンター）は1971（昭和46）年に設置されていたが戸塚駅周辺の再開発事業に伴い、2010（平成22）年にその役目を終えた。
　

JR戸塚駅の案内板は上からシールを貼って新しいバスセンターを案内していた
　

駅案内板のバスセンター跡地は、ぽっかりと四角い空白地となっている。
現在の跡地は構築物を撤去した状態だった。 　
　

近づいてみると、一部は資材置き場のようになっていた
　

現行の戸塚西口バスセンターは再開発事業で2010（平成22）年に生まれた商業施設「トツカーナ」と直結。バスセンター上のペデストリアンデッキは2013（平成25）年3月にオープンしたばかりの戸塚区新総合庁舎とも連絡している。
旧バスセンターは現在のバスセンターから道路を1本渡った先にあった。
　

現行の戸塚西口バスセンター
　

ペデストリアンデッキからバスセンター跡地を見てみる
　

今は広めの空地だが、ここがバスセンターだったとするとずいぶん狭く感じる。駅からの乗り換えでも少し距離があるし、あまり便利だったとは思えない立地だ。
通りかかった壮年女性に、バスセンター跡地に何ができるかご存じかどうか、話を伺った。


近所にお住まいだという渡辺さんによると「バスセンター跡がどうなるかは知らないわねえ。噂になることもないし。新しいバスセンターは確かに便利になって若い人たちには良いんでしょうけど、私は足が悪いから上り下りが大変で。エレベーターも設置されてはいるけど、使い勝手がいいとは言えないし」とのこと。
　

「友だちと待ち合わせる時は戸塚より大船まで出ちゃうわね」と渡辺さん
　

再開発事業全体にあまり良い印象がないという渡辺さん。バスセンター跡地に何ができたら良いと思うか聞いてみたが、「期待していないから特に・・・」とのことだった。

通りかかったもう1人、1歳のお子さんを持つ通りかかったMさんにも伺ったところ、
「商業施設ができるという噂は聞きました」とのこと。
　

近所にお住まいで、日中はベビーカーに子どもを乗せて出かけることが多いそう
　

ここに何ができたら良いかMさんにも聞いてみた。
「屋内型の子どもを遊ばせるスペースがあればいいなと思います。この辺りの子育て拠点は一駅隣の東戸塚に集約されていて、近所には広い遊び場がないんです。お母さん仲間では、車で辻堂の方まで出かけてしまう人が多いですね。トツカーナも使い勝手は良くないです。何でもあるようでないというか」
子育て世代に該当するMさんも渡辺さんと同様、再開発の印象は良くないようだった。


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