横浜マリンタワーの屋上はかつて放し飼いの鳥だらけだった!?
ココがキニナル!
昔横浜マリンタワーに放し飼いの鳥園のような場所があったと記憶しています。タワーのリニューアルにともない無くなってしまったようですが、あの鳥たちは今どうしているのでしょうか?(ハゼさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
鳥園のような場所「バードピア」の鳥は2005年の閉園後は神戸花鳥園に引き取られ、一部は掛川花鳥園へ。一部の鳥たちは今でも元気に過ごしている
ライター:ほしば あずみ
開港150周年を記念して2009(平成21)年にリニューアルされた横浜マリンタワー。山下公園に隣接する観光名所として、その歴史は1961(昭和36)年までさかのぼる。
横浜マリンタワーは1959(昭和34)年の開港100周年を記念し、国際港みなと横浜のシンボルとなる高さ106メートルの展望塔として計画され、1961(昭和36年)建設。
今の横浜みなと博物館(日本丸メモリアルパーク内)の前身にあたる海洋科学博物館とレストハウスを併設したレジャー施設として年間100万人の集客数を見込んでいた。
リニューアル前の営業当時の広告(氷川丸マリンタワー30年史より)
横浜海洋科学博物館は横浜博覧会に向けて1988(昭和63)年に閉館、移設した
(氷川丸マリンタワー30年史より)
営業開始当初の管理運営を行っていたのは横浜展望株式会社。その後氷川丸観光株式会社と合併し、氷川丸マリンタワー株式会社となったが入場客数の落ち込みなどから2006(平成18)年には営業を停止。氷川丸は日本郵船へ、横浜マリンタワーは横浜市へそれぞれ譲渡され、会社は解散。
入場者数は2005(平成17)年には27万人にまで落ち込んでいた。
失われた鳥たちの楽園とは
投稿にあった横浜マリンタワーで「放し飼いにされていた鳥たち」とは、1976(昭和51)年3月25日にオープンした「世界鳥類園バードピア」。
横浜マリンタワーの4階西側半周および5階屋上を金網張にして、アフリカ、オーストラリア、中南米などのカラフルな珍鳥、奇鳥が飛び交う鳥たちの楽園にしたという。
大小さまざまな鳥たち、約150種1000羽が放し飼いにされていたそうだ。
営業当時のパンフレット(横浜中央図書館所蔵)
当時は「わが国唯一の本格的鳥類園」だったようだ(横浜中央図書館所蔵)
園内の様子(氷川丸マリンタワー30年史より)
バードピアは横浜マリンタワーの営業終了に先立ち2005年に閉園している。
その後、鳥たちはどこへ行ってしまったのだろうか。
閉園前のパンフレット。オオサイチョウのサイちゃんが人気者だったようだ
(横浜中央図書館所蔵)