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南区の「ももたろう公園」に寂しげに座る謎の巨大桃太郎の正体は?

ココがキニナル!

南区井土ヶ谷の鳥井戸公園という小さな公園が通称「ももたろう公園」と呼ばれているそう。桃太郎の大きな置物?があるのですが、夜見ると寂しそう。お付きの動物たちもおらず一人座っています(れいさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

設置時期も作者も不明なこの桃太郎。「というか桃太郎?」といったキテレツな風貌が印象的だったが一人で座っているせいか暗くなると寂しさは否めない

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ライター:クドー・シュンサク

桃から生まれてきて、鬼を退治。
簡単に言うと桃太郎はそんな方で、南区井土ヶ谷中町の鳥井戸(とりいど)公園というところにオブジェとして置かれているとのこと。
どうにも、最近「繁蔵の像」あたりからこの類多し。

待ち合わせの時点で、何かすっきりした表情が昼間から鼻につく編集担当の木下と、桃太郎オブジェを管理している南土木事務所へと向かった。

不明だらけの桃太郎



京浜急行線上大岡駅からタクシーをとばし10分ほどで目的地のこちらに到着。
 


こちらで桃太郎を管理

 
桃太郎の諸々、伺うべく中へ。
 


有村架純ちゃんこんにちは

 
話を伺ったのは南土木事務所下水道・公園係長の川崎健(たけし)さんと同係の山野崇(たかし)さん。
部屋に案内され、早速ではあるが鳥井戸公園、通称“ももたろう公園”に置かれた桃太郎の作者から尋ねてみた。
 


川崎さん「そこがちょっとわからないところでしてね・・・」
 

山野さん「・・・・・・」
 

ちょっと様子がおかしいですな。
続けて、公園に桃太郎が設置されたのはいつか尋ねてみた。
 


「そこもちょっとまた・・・はっきりわからないところでしてね」「・・・・・・」
 

桃太郎のこと、何も知ることができない可能性がでてきた。

川崎さんいわく「確かな資料が残っておらず、我々も公園内の安全管理の面からオブジェと向かい合うことはありますが、“桃太郎の歴史”になると・・・必要あったのか無かったのか、設置当時の人の感覚でしか知り得ぬところですかね。鳥井戸公園については記録があり、1951(昭和26)年に公開され、大きさは876平方メートルなので、公園としては小さめ。現在では南土木事務所が年4回遊具の点検を行っています」とのこと。

あまりに桃太郎についてわからないので、逆に取材現場は和やかになってきて笑顔がこぼれる不思議な空間に。

ここでひとつしなやかに気づいた。設置許可をとっていれば、必ず記録は残っているはず。
万が一、誰かが勝手に設置して、「なんとなく桃太郎がそのまんまになっている」可能性があるか尋ねてみた。
 


「なくはないですかね~(笑)」


兎に角、川崎さんは「桃太郎について確かな情報がないので、なんとも言えず申し訳ない」と言い、続けて次のように話してくれた。

さかのぼると1952(昭和27)年に桃太郎が上大岡から南区の鶴巻橋にやってきて、その後公園整備があった1968(昭和43)年に鳥井戸公園に移設された、という説があるという。
やけに細かい説なので事実ではないのか念のために尋ねてみた。
 


「確かではないからね~」「・・・・・・」
 

寡黙な山野さんにひとつ質問。この桃太郎を最初に見た時の印象を尋ねてみた。
「安全管理に留意していますので、印象と言ってもお子様が遊ぶ際の安全面などを考慮した部分しかないですが・・・」

公園の管理の方がこうだと親御さんたちは安心です。

ちなみに桃太郎、2007(平成19)年に南区大岡小学校2年1組の生徒たちと保護者、地域の方々のイベントにより塗り直されたとのこと。
 


ん?桃太郎でかくないか?


周辺住民に「桃太郎」の存在が浸透しているので撤去の予定はないらしいが、追加でお付きの動物を設置する予定もない、とのこと。

ぼちぼち鳥井戸公園行きますか。